アクロイド殺人事件 (新潮文庫 ク 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135013

感想・レビュー・書評

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  • 『そして誰もいなくなった』と『オリエント急行殺人事件』の超有名な2作品しか読んだ事なかったので3冊目のアガサ。
    翻訳のせいか昔の作品だからか、登場人物の言葉使いが苦手だった。
    途中で犯人はわかったし今となっては手記だったパターンも新しくないけど、これが90年前の作品ってすごいな。伏線もたくさんあったし色々意見はあるようだけど、わたしは「フェア」だと思った。

  • ポワロが犯人を追い詰めていく様子や、数々の小さな謎を次々に解き明かしていく部分が非常に面白かったです。計算しつくされた描写に見事に騙されてしまいました。翻訳の文ももちろん美しかったのですが、やはりこのような海外の名作を英語で読めるようになりたいという思いが強くなりました。

  • 再読?読んだと思っていたが、読み始めても思い出さず。
    背表紙見て読んだ気になっていたか?な状態でしたが、序盤で犯人が解ってしまった。
    それでも、内容は思い出さないしトリックも解らないんだけど、読みすすめると確信に変わる。何気ない伏線に引っ掛かってしまった感じ。

    ポワロは魅力的だと思うが何故か好きじゃない。シリーズも次々といかない。勿体ぶってたり上から目線は、ホームズとそう変わらないのに、と不思議。
    キャラとしてのポワロの問題か、クリスティが苦手なのか。
    面白いんだけど、面白くない。うまく言えないけど。

  • 財産家アクロイドが刺殺され、それを解決するために探偵のポワロが、事件当時の正確な情報を集めていく。
    その過程が描かれていくため、スリルはないけれど、構成は流石だと思いました。

    中盤から終盤にかけて本書の”書き手”が明らかにされ、終盤に犯人が明らかになり、最後に真相が語られる。そして、文章中にしっかりと書きこまれていた犯人を見つけるための手がかり。

    斬新なアイデアに、すべてが計算されて書かれている感を強く受けた作品です。

  • 歴史上初の叙述トリックを使用した作品。

    未読ではあったが犯人だけは知っていたので、いったいいつ犯行が行われたのかと興味深く読んだ。

  • アガサクリスティーの傑作。

    今から50年以上前に書かれたとは信じられないくらいの完成度の
    ような気がする。

    登場人物の名前が覚えにくいことがあり、洋書はなるべく避けているの
    だけど、古典的名作を読んでみたくなり手に取った1冊。

    登場人物は多くなく障害とはならなかったのだが、訳し方の表現が
    和書になれているので何か違和感がありスラスラ読めるという感じには
    ならなかった。


    ネタバレ

    推理小説では見かける、探偵役を補佐する人物が事件の記録を
    本にするという形式で書かれている。
    その形式を完全に逆手にとったドンデン返しは斬新であり驚いた!

    ホームズにワトスン、御手洗潔に石岡君と言う風に、それぞれの
    シリーズには相棒がいるのだけれど、このポワロシリーズにも
    ポワロの相棒がいるようだが、このアクロイドにはイレギュラー的に
    いつもの相棒ではないようである?

    これは解説等からの推測で、他のアガサの作品を読んでいないので
    正しいかは分らない。
    惜しいのは他の作品を読んでからこれを読めばそこら辺がもっと
    楽しめた気がする。

  • あまりに有名で結末を先に知っていたことが悲劇。

  • 何の前情報もなしによむべき本だと思う。

  • 代表的な古典ミステリィ。

    これが初めてのミステリィ作品だったら、衝撃的だっただろうなぁ。

  • 森博嗣オススメなので、読んでみた。今時アガサクリスティを読んだ事無い人とか居るのだろうか。私は初めて読んだのだが。
    森博嗣が言うように、これは現代のミステリィファンにはあっけなく真相がわかってしまうだろう。
    森博嗣もこのトリックを使っていたと思う。
    ミステリィを知らずに読めばおもしろかっただろうなぁ。恐かっただろうな。

著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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