マダム・ジゼル殺人事件 (新潮文庫)

  • 75人登録
  • 3.12評価
    • (2)
    • (1)
    • (21)
    • (2)
    • (0)
  • 5レビュー
制作 : 中村 妙子 
  • 新潮社 (1990年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135181

マダム・ジゼル殺人事件 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 毒殺

  • アガサ・クリスティの犯人って財産目当てが多い。

  •  上空殺人!? 古典ミステリとは思えない斬新さ!

     飛行機の到着時刻が迫った時、この婦人の眠りが二度と目覚めぬ深さであることが判明する。羽つきの毒針が、それと、やや離れた席の下からは吹き矢筒が見つかる。マダム・ジゼルの首筋には、針で刺されたような痕が残されていた。
     さまざまな職業や階級のお客が ぎゅうっ と乗り合わせた機内で、一癖ありげなのは被害者もご同様だった。マダム・ジゼルは、人の弱みにつけこんでゆすりをはたらいてきた悪女(作中ではもう少し穏やかな言い回し)であり、彼女に恨みを抱く者は探せば星の数だけいたのだ。だが、この限られた条件で殺しを実行した人物は誰なのか……

     古典の粋にいる作家に言うのも失礼に当たるのかもしれないけど、とっても無駄のない、洗練された書き方をされていると感じた。文章に引っかかるところがなく、するする読み進められたのだ。強いて言えば、洗練されすぎているのだろうか?
     上空殺人とは大胆不敵で斬新なアイディアなのだが、そのわりに、記憶に残らない気がするのだ……。
     失敗作には大失敗の迫力があって、『ビッグ4』みたいなおかしな小説は記憶に強く刷り込まれるのだが、これはあまり目立たない小さな成功例という感じ。
     長編小説だから少し冗漫な印象になってしまったのか。筋がシンプルだから、もしかするとぎゅぎゅっと圧縮して短編におさめてみたら、もっといけるかもしれない。
     また、題名の揺れが激しくて、ハヤカワ文庫では『雲をつかむ死』、創元推理文庫では『大空の死』でそれぞれ訳されているのだ。出版社によってタイトルが違うことも、作品の存在感が薄められてしまう理由になっていそうだ。

     映像されたものを見たら、原作の間延びした感じはなかった。ドラマ版では楽しめます。

     ところで、ポアロは推理以外の特技として、恋のキューピット役をつとめることがある。この作品でも名キューピット役でした。今までにたくさんの人間模様を見てきたポアロゆえ、その助言は味わいも豊かだ。

  • 読み終わるのに、意外に時間がかかった。

全5件中 1 - 5件を表示

アガサ・クリスティの作品

マダム・ジゼル殺人事件 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

マダム・ジゼル殺人事件 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

マダム・ジゼル殺人事件 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

マダム・ジゼル殺人事件 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする