フランチェスコの暗号〈下〉 (新潮文庫)

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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102149522

感想・レビュー・書評

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  • まあまあ面白かった。
    実在する稀覯書『ヒュプネロートマキア・ポリフィリ』をテーマにする目の付け所、プリンストン大学の学生生活、鏡像のように互いを映し出す登場人物たち。
    惜しむらくはエンディングかなあ。火に頼りすぎである。

  • 謎解きも中途半端に終わり、事件もイマイチしっくりこなかった。4人の青春物語にしても、大人になってからの生活はありふれている様に思う。

  • 下巻の帯にはネルソン・デミルの言として「フィツジェラルドとウンベルト・エーコとダン・ブラウンの共著はこうなる!」とある。主人公がプリンストン大学のエリート学生っていってもフィツジェラルドは違うわな、ウンベルト・エーコならさらに迷宮度が増し複雑怪奇となるだろう、ダン・ブラウンは流行の「ダ・ヴィンチ・コード」を読んでいないので? 一応ミステリーの体裁をとっていて、当然のこととして死体も何体か。そんなことどもがなくともこの小説は成立するだろうから、もっとアカデミックに徹した方が面白いかなと思う。

    通勤時間のみに限定していて、読むのにエラく時間がかかってしまったが、謎解きの過程、解読されたメッセージと、終盤はそれなりに楽しめ、途中で投げ出すことなく読了できたのは幸いであった。

    解説を読んでビックリ、古書「ヒュプネロトマキア・ポリフィリ」は実在し、澁澤龍彦さんの著作で取り上げられたこともあるという。澁澤さんの本、昔よく読んだのだが記憶にないなあ。
    (2004年記)

  • (上巻から続く)下巻に入って、ようやく『ヒュプネロトマキア』の謎に踏み込んできたので期待しましたが、やはりあまり引き込まれないまま終わってしまいました…。

    物語は主人公トムの一人称による述懐、という形で進んで行きますが、現在と過去の話が入り混じり、しかも少年時代、大学入学直後、数ヶ月前、のように時系列が複雑に前後しながら進んでいくのが少々うざったいと思いました。単なる暗号解読話ではなく、主人公が大学生活を通じて恋愛や友情に悩み、成長していくというビルドゥングス・ロマンの要素が強い作品でこれをやられると、主人公の心情に同期しにくくなってしまうのですよ。

  • ついにポールは例の謎を解明するが、その研究成果を巡って、事態はとんでもない方に展開!
    上巻に比べてストーリーの動きが大きくスピーディーになる分、ルネサンス・モチーフの古色が失われるが、逆にアイビー・リーグの華やかで知的な雰囲気が前面に出てくる。もちろん、本来のテーマである暗号解読のくだりも多いので『ダ・ヴィンチ・コード』的な読み方もOKだが、読み終わってると、若者達の青春小説との感が強い。

  • 現代アメリカの由緒あるキャンパスライフと15世紀イタリアの古書にまつわる謎解きが交互に描かれ、電車内で途切れ途切れに読むには入り組んでいて混乱したので、上巻を読み終わった時点で思わずまとめメモを取りました。古書の謎解きより主人公たちがどうなるのか心配で読み続けた感じです。とっつきが悪くて正直読むのが大変でしたが、現代の若者が古書の世界に巻きこまれていく様子が面白く描かれていると思いました。
    作品中の人物サヴォナローラが漫画『チェーザレ』に出てくる人物と繋がって「おおっ」と思いました。

  • 話の筋とは別に、多分作者達が狙ったわけではない若々しさが感じられて、大学時代に戻りたくなった。

  • 寛容なる読者よ、ポリフィーロが語る夢を聞くがよい

    ネルソン・デミルのいうとおり、ウンベルト・ユーゴとダン・ブラウンそしてフィッツジェラルドが手を組んで書いたような小説。

    読めないでしょうが・・・ヒュプネロトマキアに興味津々!

  • うをー。ダヴィンチ・コードと違って地に足が着いてるお勉強ミステリだと思っていたら、最後アクション映画さながら大クラッシュした。そりゃねえべや。
    謎が解けていく過程がゾクゾクと楽しい。
    けど、結局、宝の山に行きつかなかったので残念。
    実在するものなので壮大なでっち上げは無理なのかなぁ。


    とても面白いけど、難点は、時間軸が主人公の語りによってかなり入り乱れて、何をしていた場面か分からなくなる、ということ。少年時代と大学4年時が入り乱れるなら分かるけど、3ヶ月前に戻ったり、入学時に戻ったり2年前に戻ったりと僅差で入り乱れて「?」となる。
    ラストはもう少し、ポールとの再会について触れて欲しい。

    チャーリーとギル好きだよ。

  • 08.5.10
    BookOff@105

  • 読みきれなかった。

  • 実在の書、ヒュプネロトマキア・ポリフィリに親子二代で魅せられた主人公トムの青春謎解きサスペンス・・・って一言で言ってしまえばそうなのですが、実は一度、以前に投げた再読でした。

    そういう場合、なんであの時、読めなかったのかなって思う時と、やっぱり縁がない書だったって思う場合の2パターン、私の場合、あります。

    今回は完全に後者でしたね(笑)



    もうね、時間かかったのなんのって・・・

    しかも読んでると眠くなる・・気がつくとしおりもせずに寝てる・・本はクチャクチャ、あら、どこまで読んだかしら・・と探す作業に再々読・・ここ、読んでたじゃないの(-_-)



    そんなのやめちゃいなよって妹は言うけど、決めたんだよ、一度手をつけた本はやめないって。
    でも、妹の云う通りかも?

    読み終わったけど、手応えない・・・^_^;

    これ、映画化されるらしいけど、映画のほうがきっと面白いと思うな。

    何故なら・・・

    執筆に6年かかっただけあって盛り沢山過ぎるんだよぉぉおおお!!

    青春ドラマ暗号・謎解きサスペンス

            

    これ、どれか1個にしようよって感じ?^_^;;;

    どれも全部好みのカテゴリーなのだけど、寄り道が多過ぎて、頭混乱すますた・・・^_^;



    中世ヨーロッパ聖書現代アメリカのアイビーリーグの学園生活

            

    これもあっちこっち行くから混乱しちゃうんだってば・・・



    映画化されたら観てもいいかなぁ〜むしろわかりやすい気がする・・

    すみませんね・・頭が単純仕様になりつつありますб(^_^)

  • ポールと研究を共にしていた先輩が墜落死、重要な書類の一部を盗んだのは誰か!?トム達は証拠を求めて深夜の図書館に忍び入りますが…
    ルネサンス時代の実在する古書「ヒュプネロトマキア・ポルフィリ」を巡って、二世代に渡る謎の追究も山場に。
    異常に長く意味が不明の所があるため、暗号が隠されているのでは、という話になってるわけですね。
    その頃の人間がそこまでして暗号化する秘密とは一体何か。ポールの解読は見事ですが、どこまでが真実なのか…??
    とても丁寧に細部まで愛情込めて書かれているのですが、初めて読む読者が数時間で一気に読み飛ばすリズムにはなっていなくて、細部のニュアンスが煩いところもあります〜。15世紀にまで思いを馳せながらゆっくり読めば面白いのでは。

  • 感想は上巻に書いています。

  • 大学の寄宿生活が共感を持つように描かれ、その意味で森博嗣の犀川西園寺シリーズやハリーポッターと同じかも。馴染のない世界だと思うがそう思って読むと良いかも。

  • 未読

  • 謎解きをまったくさせてくれないし、ラストは何が起こっているのかよく解らなかった。プリンストンの伝統の話をされてもこっちはサッパリだし。本屋にだまされた。

  • 要は、この本は、青年が父親の背中を追いかけ、友情とは、自分が生涯かけて背負う物、引き換えにしなければならない物などを、書いた『青春小説』でした。
    下巻は、過去と現在の時間軸がはっきりせず、読むのに苦労しました。(時間軸がずれるのは苦手じゃないけど)
    もう少し期待したのだけど、ミステリー、サスペンスでは、無かったな〜
    ダビンチコードは、どうなんだろう

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