かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

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制作 : Richard Bach  五木 寛之 
  • 新潮社 (1977年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102159019

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かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)の感想・レビュー・書評

  • とっても有名な小説だけど初めて読んだ。
    これは読む年代によって感じ方が変わりそうな気がする。もっと若いときに一度読んでおけばよかった。

    かもめのジョナサンは食べることよりも飛ぶことそのものに大きな興味を抱く、言ってしまえば異端なかもめ。
    そしてそのことがきっかけである日群れを離れることになり…

    心のなかに何か欲求や希望があっても、それだけに焦点を当てて生きていくのは簡単なことではない。
    突き詰めることによって他者から異端視されて煙たがられることもある。
    だけど本当はそういう生き方をしたいと願っている者が、煙たがる群れのなかにも存在している。
    そんな群れのなかの者は、自分の本当の欲求に気づいたとき、どういう行動を取るのか。

    面白いのは、訳者の五木寛之さんが、この物語に対してあまり肯定的ではないということ。
    肯定的でないというか、ちょっとした危機感を抱いているというか。 確かにその気持ちも少し解るような気がする。
    でも私は、ジョナサンたちのような異端視されながらも自分の欲求に忠実に生きる者が正しくて、それを妬んだり排斥するような群れに生きる者が間違っているとか、この物語はそういうことを言いたいのではないと思った。
    どっちの生き方も“あり”で、どっちが正しいとかいう問題ではない。無理してるわけじゃなく群れで生きる方が心地よい人だってたくさんいるだろうから。
    自分の意識に気づいて生き方を考えてみる。そのきっかけを与えるような寓話で、それを分かりやすく両者に役割を与えて描いているように私は感じた。
    自分にとって本当に大事なものは何なのか。目的は何なのか。金銭や賞賛を得たいからそれをするのか。それともただそれが好きだからするのか。

    自分のことを異端かも?と考えている人はとくに共感できるのかも。
    私は今は思わないけどそう思ってた若い考えのときがあったので(笑)尚のこと、もっと前に一度読んでおけばよかったかなと思う。
    でも今読んでも、私は私が思う生き方をしていいんだ、という想いは改めて与えてもらった。

    この作品と対になってる(?)小説もあるらしいから、それを読めばまた感じ方に変化が生まれるのかもしれない。

  • “自分らがどこからきたかということもすぐに忘れ、これから先どこへ向かっていくのかさえ考えずに、ただその時だけの事を考えて生きてきた。”=62ページ=

    が印象的でした。
    どちらかと言えば前半が好き。後半はなぜかジョジョが浮かんだ。

    一度読んだだけでは理解できない部分があるので、繰り返し読んでみようと思っています。

  • かもめになぜか魅かれる私。
    海をギャーギャー飛んでるうるさい鳥なのに。
    「カフェかもめ亭」も好き。
    そういえば、勤めている会社の名前にも「かもめ」が
    ・・・いや、個人情報になるのでやめておこう。
    自由なかんじがする海や鳥に魅かれるんだろうか。

    かもめのジョナサンが速く飛ぶこと、美しく飛ぶことを追究していく物語。
    バシャバシャと水を跳ねさせ、ギャーギャーとえさをあさっているかもめたちの中、スーと美しく降り立つジョナサンの姿が印象に残っている。
    かもめという枠に囚われない生き方、限界を決めつけない生き方に自由を感じた。

  • 途中からジョナサンがスーパーサイヤ鷗になるwww
    前半は飛行技術に情熱を注ぐ熱い話だが…後半が、ヒッピーが薬で「とぶ」ような内容になり笑えます…
    前半だけを絵本にして、後半はバトル漫画にするのが
    良いでしょう

  • ということは、わたしも本を読み続ければ、いつかは向こう側の世界に行ける。

  • 『森博嗣のミステリィ工作室』から。
    哲学だなぁ。
    森さんの「スカイ・クロラ」シリーズと「ヴォイド・シェイパ」シリーズは、この作品の影響を受けているように思う。

  • 読む時々で発見がありそうな、薄いけど不思議な本。
    2015.12.5

  • 頭を悩ませながら三回読みました。想定を違う方向にふっとばされて、今は気持ちが散り散りです。
    ファンタジーとして読むつもりでいたので、まさかこんな世界だったとは・・・。理解をしようともがく程どつぼにはまりそうです。これ、僕が高校生の時に読んでいたら、自分の中にあった孤独や理解されない事に対する疎外感に共鳴して、愛読書になっていた可能性があるような気がします。
    昔の僕は、理想の世界を夢想して正義感で一杯でしたが、その理想の世界には親も友人も知人も不在で、顔のわからない不特定多数が存在するだけでした。
    今では周囲が愛おしすぎて超越した意味合いでの人類愛はもう持てません。あるのは自分と地続きの人々の連続体としての世界への愛おしさだけになりました。
    これは読む人によってアメーバーのように形を変える本ですね。ある意味怖いです。
    これは完全版を読んでもう一度考え直したいと思います。

    自分への覚書
    ・報酬を求める事よりも、事象(仕事と置き換えてもいい)に対して向き合え⇒食べる事、報酬を受け取る事は重要な事だと僕は考える。この話の中ではそれを極端に否定しすぎているので違和感に感じるのか?・・・。

  • part1は好きだけれど2からあまり魅力を感じない。その事だけメモしておいて後で考えよう。
     ◆part1 40頁 彼のただ一つの悲しみは、孤独ではなく、輝かしい飛行への道が目前に広がっているのに、そのことを仲間たちが信じようとしなかったことだった。彼らが目をつぶったまま、それを見ようとしなかったことだった。

  • 主人公のカモメであるジョナサンは他のカモメが餌を取るためにしか飛ばないのに対し、飛ぶという行為に対して興味を持った。速度や高さやなど様々な飛び方を試み、寝食も忘れて没頭する。そんなジョナサンを他のカモメや母親すらも変わり者と呼び飽きれ、敬遠するようになっていた。

    1970年にアメリカで出版され、ヒッピー文化と相まって大人気を博した本作。自分自身の価値観やものさしで周囲の目を気にせず、自分の目指す道を突き進めるジョナサン。変わり者と扱われてもいい、自分は自分だ、とジョナサンに自身を重ねる若者が多くいたのだろうと想像がつく。
    群れる必要はない、自身を貫け、為せば為るといったシンプルなメッセ―ジが全面に出たこの本を10代のうちに読んでおいて損はないと思う。大人という年齢になってもこのジョナサンの姿に背中を押される人も多いはず。
    何か高い目標を持った時に、自身へのエールも込めて読みたい。

  • 自由とは、自分らしく生きるとは、というテーマを強烈に突きつけられた。群れることで目を曇らせてはいけない。自分の使命を果たすこと、それを考えさせられた。

  • 祖父の遺品から取り出した一冊。こうありたいですね。

  • 生きる目的、働いて糧を得ることの意味、いろんなことをジョナサンから教わりました。何より、今、自分は自由なのだ、と気づかせてくれました。自分にとって「飛ぶ」とはどういうことか、一度読んだだけでは答えは出ないと思うので、また迷ったときにぜひ読み返したいです。

  • 著者はアメリカ出身の飛行家であるリチャード・バック。

    カモメが主人公の寓話であり、作中にもカモメの写真が随所に散りばめられています。
    物語の前半はただ、飛ぶことだけを追及したジョナサンが徐々に成長していくという、自己啓発的な話として読むことができました。
    物語が後半へ進むに従って、成長したジョナサンが、様々な「奇跡」をおこしたり、後進のカモメに哲学的な話を始めたりと、宗教的・スピリチュアル的なテーマがやや増えてきます。

    個人的に読む前に抱いていたイメージとはやや異なった作品でしたが、夢と幻想のあふれる良い話だったと思います。

  • 仲間からどう思われようとも、自らの気高い理想を守る姿が印象的でした。

  • かもめがただ飛んでる描写が延々と続くだけでしょ?読む気しないわ〜と思っていた私の横っ面を、勢い良く張り飛ばしてくれました( ^ω^ )

    や、前半部分は予想通り、かもめのジョナサンが黙々と飛行練習してる姿が記録されてるだけとも言えるのですが…この引き込まれる感じを何と説明すればいいのでしょう。わかりません!←

    親や仲間達の集団から逸脱せざるを得ない彼の価値観とか、一度は彼等に馴染もうと努力して結局はスピードに魅せられた彼の果断とか、そういう一切の動機抜きで、ジョナサンの一心に空を駆ける姿がただただ印象に残っています。空の青にぽつんと唯一点、映える白は、孤独であるからこそ、その美しさが一層際立って胸に刺さります。

    なので、啓蒙じみてくるPart2以降は正直それほど面白いとは感じませんでした。最早、最終的には宗教というか…超俗の境地に至ったジョナサンに、違和感を感じてしまったんですよね〜。違和感というか、唐突感かな。ついさっきまでヤンチャをしていた若者が、瞬きする間に老成してしまったような。まあ、そういう話ではあるんだけど…。
    個人的には、Part1で完結した方がかえってストイックで脱俗的な物語に仕上がったのではないかしら、と思ってしまったのです(´・ω・`)

    いつもは物語全体に対しての評価になるのですが、今作はPartOneだけに対して評価を付けたいと思います。PartOneは五つ星。PartTwo以降は二つ星です。この評価を均すのは、何か嫌だったんだぜ\(^o^)/


    いかに速く飛べるかを追求し、やがて漫然と生きるだけの従来のかもめの在り方に疑問を抱くようになった、ジョナサン・リヴィングストン。一途に飛ぶことを愛した彼の創意工夫と、彼が辿り着いた高みへの軌跡、そして次世代に受け継がれる無限の可能性。

  • 1970年刊。アメリカ西海岸のヒッピーたちに熱心に読まれたという。

    たしかにそう。いま読んでみると時代の差を感じる。

    20世紀後半の若者の歴史を知らないと、新興宗教的な寓話と誤読されそうな気もする。

  • 1970年代に青春時代を過ごした者にとっては忘れられない本。
    「ヒッピー文化の最後の煌き」と言ってしまえばそれまでだが、僕を含めて当時の若者は、それなりに真剣にこのテーマとむきあったのだった。
    物質文化から精神文化への傾倒という側面から見れば、その後に巻き起こった「ブルース・リー」ブームなどとも相通じる部分があるのかもしれない。
    今の若者たちが読んだら、どう感じるのか興味深い。

  • 教科書だと思った。

    ただ飛ぶこと、それだけの本当に単純なことが周りを動かし、大きなものを作り上げていく。
    飛ぶことにしか目がない。理由もない。その明快さが眩しく、美しいとすら思った。
    飛ぶこと=生きること、なんだろうなあ。何度も読み返したい。

  • 勇気がもらえる作品だと思う。



    あたしは
    ひとや社会と関わることに関して
    自分で自分に
    限界を設定していて

    そして それでも
    あたしにとっては
    そのことについては
    相当 拘っていて…

    でも もう少し
    まっさらな気持ちで
    挑戦してみようかな と

    なんとなく
    思いました。

  • タイトルの第一印象とはうらはらに、
    どことなくかなしい感じのする作品でした。

    著者のリチャード・バックは飛行機乗りなのだそうです。
    そのせいか、児童文学的なカモメの描写とは一線を画しています。

    カモメのジョナサンが、最初は鳥だったものが、
    少しずつ高次に進化したもののように変化していきます。

    群れとの対立、別れ、そして、仲間や指導者、新たな指導を必要とするカモメとの出会いを通してジョナサンは徐々に高位のものへと
    存在を変えていく、それは、成長とも少し違っていて、どちらかというと進化というのに近い感覚。

    ラストはとてもすがすがしいです。

  •  かもめが飛んで飛んで自己を高める話。モチーフは宣教師か?気づくとかもめは神格化されてる。びっくりだったよ。
     外国の本には、神や自己の昇華をテーマにした作品が多いような気がする。ぼくにはおもしろくない。ヘルマン・ヘッセの「デミアン」と重なった。”自己を高める”といった難しい話は、僕にはよく解らない。みんなはシンパシーを感じて感動するのかな。
     ひたすら飛んでるだけで僕にはそれだけで良かった。それだけで楽しかった。もっともっと高みに行ってほしかった。

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    12.生き方の美学・スタイル
    …生き方の美学は一種の倫理でもある
    →ひとりになることのよさを教えてくれる

  • 図書室のオススメだなにあって初めて借りました。売り文句は「ジョナサン凄い!」その通りでした。かもめなのに?かもめだけど?凄い!!飛ぶ意味とは。人も考えることが出来るはず。

  • たいしたカモメ。でもあんまり好きじゃない。

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