かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102159019

感想・レビュー・書評

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  • うーん。何が言いたいのかよく分からないけど、カモメの枠を超えていけって事なのか。

  • どこにでも集団行動出来ないやつはいるんだな。

  • ハイロウズの十四歳を聞いて読みたくなった。

    かもめのジョナサンは飛行法を研究しているため、仲間内から追い出される。
    しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、さらなる飛行法を研究する場を与えてくれる師が現れる。
    そこで学んだことをジョナサンは弟子たちに教える。
    そこで、ジョナサンは自分なりの思想や哲学を教える。

    最初は誰からも理解されなかったジョナサンが、最終的には理解されようとされる。
    やはり、好きなことを極めようとする者は魅力的だと思う。
    多くの人は好きなものを極める前にやめてしまう。
    ストッパーをかけてしまう。
    そのストッパーを外せるかどうかが人生に大きく関わるだろう。

    「ひとつ違うのは、たったひとつだけ違ってるのは、彼らは本当の自分というものを理解しはじめていて、そのための練習をすでに始めているということだけなのだ」というジョナサンのセリフが頭に残った。
    『一投に賭ける』と言う本を昔読んだが、モデルとなった溝口和洋は自分に合ったトレーニングを模索していた。他人の真似をして、トレーニングをしていなかった。これが溝口の強みだと思う。
    優れた人は他人を真似するのではなく、自分のやり方を探究している。頭を使って工夫をすることが成長に大きく貢献するのだろう。

  • カモメとして生を受けた「ジョナサン・リヴィングストン」。
    カモメの群れのなかで、ある意味異端児として、
    群れの掟に沿うことなく、食を得ることよりも、
    飛ぶことを極めんとする姿勢をとり、群れを追放されてしまう。

    カモメの生態はよくわからないが、
    群れを成して、漁船の周りで魚や撒き餌に群がり、
    食を得るのが容易に想像できるが、
    そういうことに対して、あらがい、
    飛ぶことを極めんとするジョナサンの姿勢は、異端児であり、
    カモメとしての人生をまっとうするというよりは抗う姿勢が、
    かっこよくも見えるし、捻くれ者にも見えてくる。
    何かを極めようとすると、周りと違うことをしているので、
    どうしたって、仲間外れにされてしまいがちではある。

    ライト兄弟が、有人動力飛行の太平洋横断を成功させる道のりも、
    ジョナサンと同じで反発され、認められない日々を送っていたであろうこが
    想像できる。

  • 「群れ」を見下し、「飛ぶこと」をつきつめる生き方こそ皆が生きるべき道であるという価値観を主人公が無理矢理押しつけようとする物語だと思った。

    一人一人の生き方を押さえつけようとする「群れ」の在り方も絶対によくないが、だからといって個人の価値観を全体に押し付けてそれに染めさせようとするのも絶対違うだろう。

    群れのそれぞれがお互いを縛り付けず、個人の生き方を尊重して、各自の生き方ができるように連帯すべきところは連帯して生きていける社会が理想だと思う。

    でも、「個人の生き方を追求した結果だ」と断じて、人を見捨てるような冷たい社会にはなってほしくない。

  • 母親に借りてずっと昔に読んだ本。単行本だったかも、、、


  • 群れを追放された異端のかもめが新たな世界で、弟子に飛び方を教育する際に、非凡な才能を発揮する場面が印象的。
    適材適所というか、環境の大切さを感じた。
    信念を持って速く飛ぶことを追求し続けるジョナサンから勇気を貰える夢溢れる寓話。

  • げんきがでないときによみかえしたい
    わたしのじこけいはつぼん

  • ジョナサンはカモメらしく振る舞えと周りのカモメから言われても、速く飛ぶことを追求し続けて、カモメの限界を超えるところがすごいと思った。また、高みに行ったあとに、後輩を育てることもしていて愛を大事にすることもえらいと思った。たしかに、自分で周りと比べたりして限界を作ってしまうことはあるけど、やりたいことを求め続けることも大切だなと思う。あとは高みに行ったとしてもひとりよがりにならないで、周りのことを大事にすることも大切だなと学んだ。

  • 著者が飛行機乗りということもあって
    本書でも“飛ぶ”事に対する情熱を感じた。

    かもめ達の描写が中立的でないというか、
    群れの“食べるために飛ぶ”生き方を
    外道として扱っている様に感じて
    あまり素直に読み切れなかった。

    でも、作中の「正しい掟というのは、自由へ導いてくれるものだけだ」という台詞は響いたし、今後も何度か思い出す事になるはず。

    自己啓発本としてはもってこいの一冊なのだけど、私には合わなかった(社会人になれば見方も変わるかな?)。

    訳者・五木寛之氏の解説は必読。

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著者プロフィール

1936年、アメリカのイリノイ州に生まれる。空軍パイロット、郵便飛行士、エアショーや遊覧飛行をしながらの地方巡業を経て作家になる。代表作として、ヒッピーのバイブル的小説となった『かもめのジョナサン』の他、『イリュージョン』、『ОNE』などがある。2012年、自家用飛行機を操縦中に墜落して瀕死の重傷を負ったが、一命を取りとめ、現在はリハビリに励んでいる。

「2013年 『ヒプノタイジング・マリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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