フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102159712

感想・レビュー・書評

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  • 数学や定理のロマンをわかりやすく解説していく、長編ロマン小説。読むのにかなりの体力を要するが、読み終わったときの達成感がある。

  •  誰もなし得ない偉大なことを成し遂げるには、子供の時の好奇心を持ち続けること、積み重ねた歴史や今起きていることを柔軟に吸収できる能力が必要なのだと感じた。そんなことが出来る人でも、誰もが感じるような苦悩や葛藤を持っていて、家族への愛情も大切にしてたことが知れたのは勇気づけられました。また、日本人の関わりも大きな要素だったことも誇らしく感じました!
     生きている上で必要ないだろうと思っていた数学がどれだけ自分たちの生活を豊かにしてくれているのか、当たり前に使っている数字が実は大発明の上に成り立っているものだと分かり、知り合いに言いふらしたい!!

  •  3世代に渡って数学の難問を、その時代の大天才達が生涯をかけて取り組んだストーリーになっています。最後はアンドリュー•ワイルズが証明を成功されるが、それまでに出てきた大天才も主人公クラスの人生を精密に記されているので、とても読みやすい本でした。

     数学と聞くと苦手意識を感じる方にこそ、是非手にとって読んでもらいたいです。

  • ノンフィクションゆえに心に響きます!この何百年かにわたる壮大な挑戦の中で、日本人の数学者が大きな役割を占めていることは全く知らなかった。谷山さん、志村さんのこと、ぜひ知ってほしいですね。

  • とてつもない情報量。古代ギリシャに遡り、数学の天才たちのこれまで歩んできた道のりが分かりやすくまとまっていて、大変興味深く読めた。
    何年もかけて取り組むという粘り強さ。これだけ一つのことに人生をかけて没頭できること自体がとても凄い。
    世の中のこと、元を辿れば数学に行き着くのかと果てしない気分になった。数学者の目には世界がどう見えているのか。
    日本人の名前が出てきた時はやはり注意を引いた。戦争中の勉強ってあまりにも困難な道に思えて想像できないけれど、数学は本さえあれば進められる(実験設備などが必要ない)という話にはなるほどと思った。
    様々な数学者のドラマチックな人生を読むのが楽しかった。ロマン溢れる一冊。

  • 友人に勧められて読んだ本。数学苦手すぎて、「苦手なのにこの厚さ耐えられるかな?」と不安でした。でも、数論と人との関わりの歴史から始まり、フェルマーの最終定理との関わりの流れがわかりやすく、グイグイ読んでしまいました。数学ってキッチリはっきりしてるものでちょっと冷たいイメージがありましたが、証明してやるぞと頑張る研究者達の熱い思いがすごく伝わりました。とても面白かったです。

  • 数々の歴代数学者達の偉業が語られている

    普通に気分が高揚しながら講義の部分なんてそこにいるかのように聞き入ってしまった

    数学の勉強をもう一度してこちらの部分を全部理解できるようにしたい

  • 難しかったしもちろん理解は出来ていないが、数学の難問を解くまでの人々の動きや努力が見れてとても面白かった。

  • 文句なしに面白い。難問が解かれる、というだけでなく、解く過程でもたらされた副産物が数学界を豊かにしたという事実や、いくつもの時代を超えてこの問題に関わった人たちの人間模様も面白い。

    ヴォルフスケールの賞金が発表されたときに押し寄せたアマチュア数学者や、それらのアマチュアを首尾よく扱おうとする努力なんかはちょっと笑えてしまうけど、ただ雑にあしらうのではなくて、一応そこに解が埋まっている可能性があることを認めつつ大学院生たちに処理させているというのが、適切な手続き論に則ったやり方である気もしてよかった。

    訳者あとがきでも触れられていたが、西洋の男性だけでなくて、この問題に貢献した、(当時は肩身を狭い思いをせざるを得なかった)女性数学者や、日本人の数学者の物語も厚く記載されていて、この点も素晴らしかった。

    色んなサイドストーリーもあるので、ぜひ映像、できれば映画じゃなくてNetflixとかの連続ドラマシリーズみたいな感じで観てみたい。

  • フェルマーの最終定理を巡る、科学者たちの奮闘の歴史

    数学的内容も丁寧に書かれており、理解は難しくない
    難しくても飛ばし読みしても問題ない展開だった

    数学の研究に興味を持ったきっかけ

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著者プロフィール

イラストレーター

「2021年 『世界じゅうの女の子のための日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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