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この作品からのみんなの引用
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オリジナルな研究をやるということは、愚か者になることなのです。諦めずにやり続けるのは愚か者だけですからね。第一のアイディアが湧いて大喜びするが、そのアイディアはコケる。第二のアイディアが湧いて大喜びするが、そのアイディアもコケる。九十九番目のアイディアが湧いて大喜びするが、そのアイディアもコケる。百番目のアイディアが湧いて大喜びするのは愚か者だけです。しかし、実りを得るためには、百のアイディアが必要かもしれないでしょう?(中略) 神は愚か者に報いたまうのです。
― 341ページ -
量子暗号は暗号作成者と暗号解読者の戦いにピリオドを打ち、暗号作成者が勝者として立ち現れるだろう。量子暗号は解読不可能な暗号システムである。
― 286ページ -
量子コンピューターが実現すればわれわれのプライバシーは失われ、電子商取引は破壊され、国家安全保障などという概念は葬り去られるだろう。量子コンピューターは世界の安定を揺るがしかねないものなのだ。
― 254ページ
みんなの感想・レビュー・書評
暗号は科学。軍事目的から発達し、今や一般市民のプライバシー保護と、軍事、政治、犯罪防御とのせめぎわいで発達。PCが普及し、情報が行きかう中、膨大な暗号の定理をどう崩すか 量子コンピューターなど情報全体のありかたを発展させている
フェルマーでサイモン・シンが大好きになったので、立て続けに買って読んだ。やはりウィットとやさしさが魅力的でよかった。訳者もいいのかもしれない。
上巻に比べて、暗号の話よりもそれにまつわる話が多い。そして、色々アメリカの恐ろしさが伝わる。暗号という特殊なテクノロジーゆえに世に出なかった天才の話は一読の価値あり。というか、単純に面白い。
興味深いテーマを扱っているので読んでみたが、とても難しい本だった。
文系脳しか持ち合わせていない自分には、完璧に内容を理解することができなかった・・・。理系の人はきっと何の障害もなく楽しく読める本なんじゃないかと思います。
下巻は暗号と似て非なる存在,古代文字の解読から始まって,現代の暗号「公開鍵暗号」,そして未来の暗号「量子暗号」を描く。 古代文字解読の物語。シャンポリオンのヒエログリフ解読,ベントリスとチャドウィックによる線文字Bの解読。熱意と努力で解読に至る何ともドラマチックな実話だ。古代文字には未解読のものも多いが,テキストが少ないなど解読は至難。 20世紀前半までの暗号はすべて鍵を通信当事者以外... 続きを読む »
暗号?スパイとか国家機密レベルの問題でそ?とどこかで思っていた節がありました。本当に身近な問題なのだなあと勉強になりました。
ENIACが最初に生まれたコンピューターという認識のまんまでしたよ・・・。
量子コンピュータが一般的になるような時代までは寿命もたないだろうなあ…その頃にはどうなっているのでしょうね。
光子の章で案の定頭が爆発しましたが、トランプの例えのおかげで解ったような気がします。安心のサイモンシン。
暗号の歴史について、やはりサイモン・シンらしく、人間のドラマに焦点を当てた感動的な筆致で読ませてくれ、さらにこれもサイモン・シンらしく、極めて分かりやすく、それでいて本質を外していない解説の仕方で、非常に楽しめた。
最後に暗号作成者の最終的な勝利が確定的に書かれていることに驚かされた。
ただ、量子論については、文系頭の私には世界観が難しすぎて、さすがのサイモン・シンの手腕でもほぼ理解できなかった。というより、受け入れるのにもう少し勉強が必要なのかもしれない。このあたりを、いつかサイモン・シンの著作で読んでみたい。
上巻に引き続き、著者の筆力に感服。
最後は内容が内容だけにだんだん難しくなります。
それでもお勧めです。
ピエログリフの解読から始まり
身近に利用している暗号の暗号か方法に至るまで
どれもわくわくでした。
そしてPulic keyの意味を初めて知りました。
あと偏光を用いて暗号化する量子暗号に感激
観測することが物理状態に影響を与える性質を利用して
盗聴者の有無がわかるとか
そこに気がついた人たち天才
とても面白いのに眠くてたまらない。
読みながら何度も寝落ちしたのに、面白かった。
そんな感想を抱かせる稀有な本。
郵便、電信、無線、インターネットと情報伝達技術の躍進に伴い、高度化が求められていった秘匿技術が、どのように発展していったのかがとてもよくわかる。
本書で公開鍵の意味を初めて知ることができた。
量子論がでてきてからはもうお手上げ状態だったが、それでも最後まで何とか読みおおせた。同じ人間とは思えない天才たちがこれだけいても、現時点ではまだ量子コンピュータはやっと実験段階的にしか実現されていない。でもいつの日にか歴史の歯車がエニグマのローターのようにかたりとまわり、量子暗号がRSAをお払い箱にするかもしれない。と考えるとわくわくする。
今日ネットで猫のえさを買った。これも過去の大天才たちの努力の賜物かと思うと何か申し訳ない。
下巻は古代文字の解読、情報社会の暗号、未来の量子暗号と、話題が豊富のため、上巻より面白かった。 下巻の前半で興味深かったのは、ロゼッタストーンの解読の件だ。1799年に発見されたロゼッタストーンは、同じ内容がヒエログリフ(古代エジプト文字)、デモティック(その後の民衆文字)、ギリシャ文字の3種類の文字で書かれていた。「絵文字である」と信じられていたヒエログリフが、実は表音文字であった。 後半の... 続きを読む »
古代エジプトのヒエログリフ解読から、RSA暗号、PGP、量子コンピュータ/暗号化まで、幅広い範囲を網羅しつつもそれらが完璧に構成され、まったく難しさや読み辛さを感じさせない。もうほんとに、サイモン・シンの本に外れは無い。
量子暗号化の技術により「暗号作成者が完全勝利する時代がついに到来している」という結論については、プライバシーと安全保障という相反する概念に対して、まったく新しい視点と、まったく新しい生活レベルでの変化をもたらす大きなターニングポイントに現代は到達しているのだな、と考えさせられた。

面白かった。





