ケインとアベル (上) (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161036

作品紹介・あらすじ

1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生れたウィリアムは、祝福された人生を歩み始めた。ドイツの侵攻で祖国も肉親も失ったヴワデクは、数奇な放浪の旅の果て、無一文の移民としてアメリカに辿りつき、アベルと改名した。「三作目が勝負」と明言した著者が、満を持して発表する大作。

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代に、アメリカ生活が長い友人に「絶対面白いから読んで!」と勧められたのが、ジェフリー・アーチャーだった。
    音信の途絶えてしまった友人を懐かしく思い出しながら、本書を手に取った。

    この躍動感!スピード感!懐かしいジェフリー・アーチャーだーっ!
    日本で言うならば、池井戸潤さんが近いのだろうか?

    舞台は20世紀初頭の東欧とアメリカ。
    由緒正しき銀行家と移民のアメリカンドリーム、裏切り、成り上がり、復讐…全てが効果的に詰まっている。

    久しぶりにエンタメ小説を読んだが、ページをめくる手が止まらなかった。早く下巻が読みたい。
    2020.1.14

  • 壮大な物語って、この本のことを言うのだと思った。

  • 稀代のスト-リ-・テラ-【ジェフリー・ア-チャ-】初期の代表作を〝積読本棚〟から何十年ぶりに取出した。小さな活字で組まれた文庫本のページを、目を皿のようにして読み耽るうちに、物語の登場人物にすっかり魅せられてしまった。第一次大戦前の東ポ-ランドで私生児として生まれたヴワデクと、時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生まれたウィリアムの数奇な運命と出会いのドラマ展開に圧倒される。物語の世界に前のめりのまま下巻へと続く。

  • た、楽しい〜〜〜〜〜!!!
    読む前めちゃくちゃ見くびってたのに、いざ読み始めたらページを捲る手が止まらない止まらない。
    やっぱりアメリカの小説ってエンターテイメント性に溢れてるなぁ〜〜って思いました。
    銀行の御曹司のウィリアムも応援してるけど、やっぱり推しはアベル(ヴワデク)。
    下剋上劇、もっともっとみたいなーーー!
    あまり有名じゃないけど、めちゃくちゃおすすめの本です!

  • めっちゃ濃厚で面白かった!まずこのケインとアベル両者のバックグラウンドに多くの描写を割いていてこの二人が今後どのように関わってくるのかということを期待しないではいられない。それぞれ苦労をした後に社会で成功していきある事件をきっかけにお互いをライバルとみなすように…しかし表立っての動きは少なく水面下で互いに意識しつつそれぞれの人生が進んでいく…その間の描写も濃く、次の展開を期待せずにはいられないという感じ。良い作品でした。

  • 今までに読んだ本で1番面白いかもしれん!!
    古い感じだし字は小さいしって思ってたら、面白すぎてびっくりした笑2人のそれぞれ出生の違う優秀すぎる男のたちの人生の話。

  • ジェフリー・アーチャーはイギリスの議員になった人でね。
    議員と作家二足のわらじの人なんですヨ。
    映画【ブリジット・ジョーンズの日記】で「アーチャー卿。アナタの本も悪くはなかったですわ。」とブリジットが言ってたと思うんだけど。あれ。あれがこの作家さんです。
    サクセスストーリーがお得意で。ケインとアベルは貧民層出アベルが出世していくストーリー。他に「大統領に知らせますか?」っていう本を書いてるんだけど。ケインとアベルの後。この「大統領」にケインとアベルの「娘」がなったっていう設定にし直して出版してると思う。(不確かです。ごめんなさい)続きになってて面白いよ♪

  • ジェフリーアーチャー得意の伝記型小説。
    何度読んでも楽しめる。

  • 名門の子ウィリアムと、捨て子でのし上がった子アベルの物語。
    二人の人生が交錯し、物語を生み出す。
    上下の2冊だったがあまりのおもしろさにあっという間に読み終わってしまった。
    恵まれた環境ではなかったものの、常に勉強し向上心を持つアベルは本当に素晴らしいと思った。
    子供たちが出会い恋をし、それに反対する親。ウィリアムとアベルは和解することなかったが、最後、誤解がとけアベルの心が穏やかになったことはよかった。
    どうなるのかと心配していたので、ほんと最後はよかったと思う。

  • エンタメとしては面白いし、人生訓にもなる。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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