- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102161043
感想・レビュー・書評
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続きが気になり、上巻に続いて図書館で予約して借りた。
ニューヨーク巨大銀行頭取WASPのウィリアム・ケインとポーランド人の移民叩き上げ、世界にあまねくバロンホテルチェーンのホテル王アベル・ロスノフスキ。
二人の敵対する関係はどうなるのか?
下巻も引き込まれてました!
80年代出版ということもあって、ちょっと人物像がいかにもなステレオタイプに感じなくもないけれど、またその感じが古き良き時代を彷彿とさせるのだ。
二人の出生から挫折、成功、危機、孤独、老い、死までを壮大なスケールで描いている。
お互いが知らなところで、相手に大きな危機を救われていたということを、知る機会は訪れるのか?というのが一番気になるところだったが、そういう風に落としどころを持ってくるのか〜、と唸った。
うん十年ぶりのジェフリー・アーチャー。
十分堪能した^_^
2020.2.8詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オチは分かった と思ったら大昔に読んでたみたい 面白いよ
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生まれた国、境遇が正反対ながらも人生の目的は同じ「成功」という二人が、交わりつつ戦いつつ似通った運命をたどる。何だか仕事のやる気が出る本。面白くて一週間弱で読破。久しぶりに気持ちのいい本。
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結末は若干拍子抜けの面もあったが、あっという間に時間が経つほど夢中になって読んだ。
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上巻に引き続きどんどん読み進め、ほぼ一気読みだった。上下巻通しての感想を一言で表すとすれば「どっちもどっち」という言葉が一番しっくりくる。お互いに対する憎悪もさることながら、めまぐるしく時代が変わっていく中で年老いていく二人はどちらも新しい時代に適応しきれなかった部分もあるように思う。戦争、ビジネス、復讐など様々な要素がこの小説にはあるが、アメリカや世界全体で価値観が大きく変わっていく過程と、自分の個人的な恨みに固執するあまりその流れに乗り切れなかった哀れな男の物語と言えるのではないだろうか。
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エンタメとしては面白いし、人生訓にもなる。
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かっこいい人は、良いことをしても公にしないってのがよくわかる。それで、人の口から広まってその人の価値が高まる。
リチャードはそんな人でした。しかも、自分の発言や行動が相手や社会にどんな影響を及ぼすか、そんな広い視野を持った素晴らしい人間でした。
リチャードとアベル、色々なすれ違いや感情の入り乱れもあったが、最終的には心が温まる結末でした。
欲望にまみれすぎても家族や周りの人との人間関係が崩れる。自分のためよりも、その人たち一人一人を思った行動が、良い人達に恵まれる方法なんだなと思いました。良い小説でした。 -
ポーランドの田舎で、私生児として生まれたヴワデク(後のアベル)
ボストンの名門ケイン家という資産家に祝福されて生まれたウイリアム
というおいたちのこのふたりが主人公で、章を交互に振り分けて語られる一生の物語は
きびきびしていて、息もつかさずに読まされ、ストーリーは確かに面白いと思う。
聖書創世記の「カインとアベル」を下敷きにしているかなと思いながらも、
「ポーランドの悲劇」と「アメリカンドリーム」が合体して、
まっとうに頑張ればどんな困難も克服出来るというカタルシスが得られる。
ただし読後、思想的なものや哲学的なものが浮かばない。
まともは不条理に勝るというのかな・・・!