ケインとアベル 下 (新潮文庫 ア 5-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161043

作品紹介・あらすじ

ずば抜けた商才と頑張りで社会の底辺からのし上がったアベルは、全米に拡がるホテル・チェーンを作りあげた。一方、出世コースを突き進むケインは、その確かな判断力を認められて大銀行頭取の地位をつかんだ。ホテル王と銀行家、ポーランド移民と名門出のエリート-いずれも典型的といえるふたりのアメリカ人の、皮肉な出会いと成功を通して、20世紀のアメリカ史が甦る大ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 続きが気になり、上巻に続いて図書館で予約して借りた。

    ニューヨーク巨大銀行頭取WASPのウィリアム・ケインとポーランド人の移民叩き上げ、世界にあまねくバロンホテルチェーンのホテル王アベル・ロスノフスキ。
    二人の敵対する関係はどうなるのか?

    下巻も引き込まれてました!
    80年代出版ということもあって、ちょっと人物像がいかにもなステレオタイプに感じなくもないけれど、またその感じが古き良き時代を彷彿とさせるのだ。

    二人の出生から挫折、成功、危機、孤独、老い、死までを壮大なスケールで描いている。
    お互いが知らなところで、相手に大きな危機を救われていたということを、知る機会は訪れるのか?というのが一番気になるところだったが、そういう風に落としどころを持ってくるのか〜、と唸った。

    うん十年ぶりのジェフリー・アーチャー。
    十分堪能した^_^
    2020.2.8

  • 2人の男の人生を通して時代を描ききった色褪せることのない物語だと思う。

  • 20世紀アメリカ合衆国の歴史的事件を背景に、メガバンクの頭取として成功したケインと、ポ-ランドの移民からホテル・チェ-ンのオ-ナ-にまでのし上がったアベル(ヴワデグ)との宿命的な出会いと愛憎の果てを描いた壮大な人間ドラマは、大きな感動のうちに幕を閉じる。ケインとアベルがニュ-ヨ-ク五番街で邂逅する場面は、この大河小説を締めくくる見事な圧巻。(エリア・カザン監督の映画『アメリカ・アメリカ』で、新天地アメリカの “自由の女神“ を目にしながら入港する青年の姿が、アベル自身と被さって涙を誘う)

  • すごかった〜ほんっとすごかった
    ほんっっとにすごい。もうこれしか出てこない笑
    最後の最後に二人が挨拶することはすごく感慨深いものがあったし、題名のとおりだなと
    いやーーほんっとにおもしろい
    ただ唯一途中途中若干だれてしまう感じがした
    でもこの一冊は本当にすごかった
    銀の腕輪が最後二人の息子にわたってよかった

  • 最後のウィリアムの秘密がわかったことによって
    これまでのアベルのホテル王としてのし上がってきた人生が一瞬で虚しいものとなった。
    ある意味、誤った復讐心が何十年も生きる活力になっていたから。死が近くなりその事実を知ったら「俺の人生ってしょうもな!」と絶望するかも。

    ウィリアムの良い行いとして美しい終わり方みたいになっているけど…
    実はアベルへの最高の仕返しだったりするのかも。
    ひねくれた見方ですかね?

  • オチは分かった と思ったら大昔に読んでたみたい 面白いよ

  • 実際の歴史上の出来事を織り交ぜながら進むドラマ。
    どんな境遇であってもその人の中に流れる血が脈々と受け継がれる。
    でもあんなに復讐を誓って、そのために生きているようでは、せっかくの人生はもったいないです。
    きっと美しい娘さんだったのでしょう。
    しかしすごいドラマです。映画にはなっていないけど、そこが惜しい。

  • 最高でした!!

  • 生まれた国、境遇が正反対ながらも人生の目的は同じ「成功」という二人が、交わりつつ戦いつつ似通った運命をたどる。何だか仕事のやる気が出る本。面白くて一週間弱で読破。久しぶりに気持ちのいい本。

  • 遥か30年前、大学時代に読んだ本。あれから何度読み返したか覚えていませんが、今回はたぶん10年ぶり以上の間隔が空いていたと思います。知っているはずなのに、早く話の先が読みたくて仕方がないなんて思いは最近ないかも知れません。そして最後の場面ではつい感情が出てしまいホロッと。今の歳で感じる思いはあの頃とはまた違うはずなのに、そこは変わりません。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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