十二の意外な結末 (新潮文庫 ア 5-11)

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161111

感想・レビュー・書評

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  • 星なし。
    短編なのに途中で犯人が解るって、ないだろう。だったら最初からわかるようにしておいてほしい。

  • 愛人宅から男が出てくるのを目撃した男は、怒りにまかせて彼女を殴った。翌日、謝りに行ってみると、家の前に救急車が止まって…。全く予想外な結末が待ち受ける「完全殺人」、おまけの勲章をもらうために、コーンフレイクの蓋集めに熱中する少年が、本物の勲章に辿りつくまでを描く「本物じゃない」など、著者の興味の広さと私生活をも垣間見させる、創意に満ちた12編を収録する。
    原題:A twist in the tale
    (1988年)
    — 目次 —
    完全殺人
    清掃屋イグナチウス
    ア・ラ・カルト
    本物じゃない
    気のおけない友達
    掘出しもの
    ブルフロッグ大佐
    チェックメイト
    泥棒たちの名誉
    うちつづく事故
    抜け穴
    クリスティーナ・ローゼンタール

  • 再読

    あ〜〜ジェフリーアーチャーの短編集をお風呂本にする贅沢よ!!
    前はいつ読んだのだっけ?

    浮気してる愛人を殺してしまい、その事件を見届ける
    「完全殺人」
    汚職蔓延るナイジェリアの大蔵大臣がスイスの秘密口座を操作する
    「清掃屋イグナチウス」
    父親と同じトライアンフ工場で働くためにホテルで働くマークが持つ料理の才能
    「アラカルト」
    本物の宝石で勲章を作る
    「本物じゃない」
    尻尾のある
    「気のおけない友達」
    夏休みのトルコで500ポンドの予算で絨毯を買う
    「掘り出しもの」
    かつて日本軍に捕らえられた軍人ムーア大佐が聖職につき、
    寄付を募ろうとした時に応えたのは、
    「ブルフロッグ大佐」
    下心混じりのチェス勝負
    「チェックメイト」
    ワイン協会会長が外し続けたブラインドテストの訳
    「泥棒たちの名誉」
    妻と商品の絵に手をつけて少し汚して返した男とのスキー勝負
    「うちつづく事故」
    親友同士の裁判、得をしたのは?
    「抜け穴」
    ユダヤ人ラビの息子の恋と父親の後悔
    「クリスティーナ・ローゼンタール」

    訳者あとがきで「12本の毒矢」の「中国の彫像」と
    本書の「掘り出し物」のように同じモチーフに基づく作品もあるが
    テーマの多様性も豊富。
    二つの短編集でそれぞれベストワンを選ぶとしたら、
    毒矢では「破られた習慣」、本書では「本物じゃない」
    だと。確かに軽妙洒脱に皮肉が面白いかも
    でも私はハンガリーの教授と本書だと・・・今は
    「フルブロッグ大佐」かな?

  • 多分再々再読くらいか?
    でも覚えていたのは数点。というより、一つだけか。
    どれも新鮮に楽しめた。

    作家と訳者の技術力の高さに脱帽。
    時代はかなり古いのだけれど、でも、知識の増えた今、さらに楽しめたのかも。

    面白いところに思った本は取っておくに限るね。

  • お勧めです。

  • かなり前に一度読んだかもしれないのですが、レビューを書いていなかったので、お友だちの勧めもあり読んでみました。
    題名どおり12作の短編の結末は!えっーという内容です。
    結末は簡潔、暗示的でもあるので、理解力のない私には直ぐわからない時もあったのですが、お話そのものは短いのでまた読み返しても良しというところ。
    皮肉たっぷりの中味で、善人だろうが、悪人だろうが結局関係なさそうです。

  • 昔読んでとても気に入っている本です。

  • 多分 20年くらい前に読んだと思うんですが 
    全く覚えていなかったのか 楽しめました。

  • 12編いずれの短編も、最後の最後の一文で「そうなんだ!」と感嘆しうなってしまう、まさに意外な結末。さらに最後の一編、『クリスティーナ・ローゼンタール』の結末では人の愚かしさ、後悔を思い知らされる。重く終わることのない嘆き。

  •  昔から、しゃれた感じの短編小説は好きなのです。最近(といっても結構前だけど)見つけた中では好きです。
     個人的には絨毯の話がすき。もちろん最後にはっとうなるような意外な結末がこの短編集の売りなんだけど、実はほんのりと漂う人間の善意みたいなものが、とても快かったりします。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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