- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102161166
作品紹介・あらすじ
アメリカの名誉を盗む-。湾岸戦争で、手痛い敗北を喫したフセインの考えた究極の報復作戦は、成功するのだろうか。独立宣言の書かれた羊皮紙は、今や彼の執務室の壁に…。そして敵陣深く入り込んだハンナには、愛するスコットの無事を知る術もない。一方イラクの国連代理大使アル・オバイディは、身の安全を図るために、ある計画を練っていた。久々のサスペンス長編。
感想・レビュー・書評
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「そして徒党を組んでわたしに敵対した指導者たちはだれか? サッチャーとゴルバチョフとブッシュだ。あれからまだ三年もたっていない。その後彼らはどうなったか? サッチャーはみずからの支持者たちによるクーデターで首相の座から追われた。ゴルバチョフはわずか一年前に自分でくびにした男に地位を奪われ、その男の地位もまた今や風前の灯だ。ブッシュはアメリカ国民の手によって屈辱的な敗北を喫した。ところがわたしは今もわが国の最高指導者および大統領の地位にとどまっている」
――原題の”HONOUR AMONG THIEVES”は、『盗人にも仁義あり』と意訳。引用は、作中のサダム・フセインの台詞。確かに湾岸戦争の後では、フセインは健在だったが、更に十年後、イラク戦争で遂に吊るされる事になる……嗚呼、諸行無常。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とんだB級感だった。助けてくれた人びともぽんぽん殺されて、サダムより作者が冷たいなと感じされる。
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イラクが破格の報酬で、アメリカマフィアに独立宣言の盗みを依頼し、マフィアが各分野のプロを雇い、実行していく。
マフィアの非合法的に実行していくやり方が実に見事でおもしろい。
それと同時にCIAが動き出し、独立宣言を取り戻そうとする。
メインのストーリーは盗まれた独立宣言を取り戻すという単純な話なのだが、だまし合いの様子がよかった。
独立宣言のミスの箇所など初めて知った -
父がジェフリー・アーチャー大好きで、
ミステリーのオススメを聞いたらこれを薦められたので読んでみた。
しかしミステリというよりはアクション・サスペンスのような…。
おもしろかったし、
スピード感やドキドキ感、グローバルな舞台設定が素敵。
映画化できそうな感じ。
ただわたしは英語の言い回しをそのまま日本語にしたような翻訳が苦手なので
その点だけ、結構苦労しました。
話としてはなかなか力作で面白いと思う。 -
どんでん返しの連続。本物も偽物も???になってしまう
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面白かったですが、たくさんの人が死ぬのがちょっと・・・。
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08/7/16 ★★★☆
厚い上下巻を一夜で読みきる。
面白いんだけど、アメリカ人が独立宣言を奪還してイラクかどっかから脱出する際に、
アメリカ人を助けて犠牲になる村の人々の報われなさが切ない。
それでいて「国の名誉は守られた」とか、
しれっと言うアメリカは面の皮が厚いというかなんというーか -
湾岸戦争後のフセインが立てた奇想天外な報復作戦。傑作
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obtnd
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(上)参照