誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161289

作品紹介・あらすじ

自動車修理工ダニーのプロポーズは成功した。相手は幼馴染みで雇い主の娘ベス。これで運命が大きく変わるはずだった。しかしお祝いに出かけたパブで、ダニーは殺人事件に巻き込まれる。被害者は一緒にいたベスの兄で親友のバーニー。ダニーは犯人として逮捕されてしまう-運命は変わった、全く違う方向に。読者を翻弄するストーリー展開と息を呑むサスペンス、作者会心の復讐劇。

感想・レビュー・書評

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  • 息もつかせぬストーリー展開で非常に面白かった。下巻が楽しみ。

  • <上下巻を通してのレビュー>

    自分を陥れ、親友の命を奪い、最愛の人を苦しめた男たちを、断じて許さない。
    被告の無実を確信し、大法廷で死力を尽くす弁護士父子の秘策とは?


    J.アーチャー氏の持ち前の切れ味、彼が収監されて獄中生活を送っていた間に体験・見聞した事柄を精密に描いており、最後の最後は「やった!」というスッキリした思いで読み終えました。
    複雑な人間関係もなんのその、氏の手にかかれば読みやすい傑作に仕上がることを改めて認識させてくれた作品でした。
    読んだことの無い方、この機に手を出してみたらいかがでしょうか。

  • 出だしはこんなことがあっていいんかいと云う内容で、読んでて腹が立ち(単純な私)、めげそうに。ところが上巻の中盤辺りからなんか面白くなってきて、いい加減に読んでたところを読み返したり。中にも出て来るけどモンテクリスト伯ばりにこれからスカっとさせてくれることを期待しつつ下巻に進む。

  • お勧めです。

  • 2015年8月読了。★5つ

  • 久しぶりにブクログ、洋物、でもってジェフリーアーチャー。やっぱり面白い!

    この世知辛いご時世に、ここに出てくるようないい人見ると、ほんと救われる。うれしくなる。単純な私。でもやっぱり本は、そんな幸せな気持ちにさせてくれなくちゃ。

  • イギリスの下層階級に属する自動車修理工が
    上流階級の若者にはめられ 殺人の冤罪をきせられる話。

    良く考えられているストーリー展開で楽しく読めます。

    殺人に加わった犯人の自供テープを入手しても

    冤罪ははれず、飽きさせないストーリー展開。

    主人公は頭もよく 性格も良く 自己主張をまげない
    このあたりはイギリス人好みか。


    オックスブリッジを揶揄する感じも楽しめます。

  • 主人公ダニーは、犯していない殺人罪で投獄され、予想外の方法で脱獄し、自分に罪をかぶせた男たちに復讐する、というストーリーである。

    言ってしまえば簡単だが、この作品がとてもおもしろかった。
    なぜこんなに簡単に殺人罪になってしまったのか、その部分がもやもやしたままどんどん展開してしまったが、そんな疑問を抱いたことも忘れるくらいおもしろく読めた。

    刑務所内の部分は作者の実体験に基づいて書かれたらしく、リアルさが出ているようである。
    最後の終わり方もよかった。

  • 英語の勉強になりました。

  • アーチャーの難しい方のストーリー。
    多分数年前に一度読みかけて、最初の刑務所シーンのテンポの遅さに嫌気がさして読まずにほおっておいた記憶あり。あれから私も色々なことがあった、経験を増やした。だから今度は受け入れられた。

  • ここ数年、グイン・サーガしか読んでいなかったので、久々のアーチャー作品。
    相変わらず、わくわくさせるストーリー展開で、どんどん続きが読みたくなる作品でした。
    この展開が、下巻でどういう結末になるのかとても楽しみです。

  •  J アーチャー らしくスピード感あふれた本です。 犯罪者にされた者があのような生き方ができるんだろうか? これも J アーチャーかもしれない。

  • 冤罪物語。弁護士クレイグによって殺人罪を押し付けられた自動車修理工カートライトの復讐劇。真犯人クレイグが有罪判決を受けるところまで書かれていないのが不満。法廷でのクレイグ有利ぶりにリアリティあり。真実や正義が往々にして通らない司法制度。陪審制の危うさを痛感。

  • -

  • 20110303

  • 大好きなアーチャー、なのに乗れなくてがっかり! いくらなんでも、それってムリでしょうというところ随所にあって、話になじめず。刑務所生活体験者だから、細部のリアリティーはばっちりなんだろうけど。

  • 臨場感あふれる法廷シーン。
    そして獄中シーン。
    ハラハラドキドキしながら楽しく読んだ。

  • 転んでもただで起きないこの作者、面白い作品を生み出したものだ。エドモンド・ダンテスを自分に当て嵌めたんだろうか。

  • CL 2009.11.7-2009.11.14

  • 百万ドルをとりかえせ!が好きな人は好きだと思います。無実の罪をきせられた主人公のお話。法律が絡んできたり難しい事も結構ありますが、ストーリー展開に夢中になるとあっという間に読み進めちゃえます。

  • ジェフリー・アーチャーの誇りと復讐を読みました。4人の悪人グループの共謀により、友人を殺したという殺人の罪をかぶせられてしまった主人公が、最愛の妻や弁護士、そして刑務所の中で親しくなった友人の協力で、刑務所から出て復讐をするまでの物語でした。ジェフリー・アーチャーらしい奇想天外な設定と、胃が痛くなるような法廷でのやりとりが描かれています。主人公を支えていく善意の人たちが暖かく描かれているのが気に入りました。

  • 現代のイギリス、ロンドン。上流階級の男たちに酒場でからまれ友人を殺害され、冤罪を負った主人公が復讐する。刑務所の中で相貌がそっくりな元高級軍人と友情で結ばれ教育されていく。軍人の死に立ち会い、なり変って出獄する。遺産を受け継ぐが、親族との対立も加わって復讐劇は加速する。

  • 刑務所の描写はさすが、という印象。さすがにそりゃないんじゃないの、というストーリー展開ではあるが、、、(あらすじ)自動車修理工のダニーは婚約者の兄を殺したという無実の罪で22年の刑を宣告される。口封じのために、他の受刑者から命を狙われることになるが、同房の受刑者(貴族)と容貌が似ていたため、間違えて貴族が殺され、ダニーは貴族になり済まして刑を終え、出所する。自分を陥れた真犯人への復讐を始める前に、貴族の相続問題に巻き込まれ、、、

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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