死もまた我等なり(下): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161364

作品紹介・あらすじ

時代は第二次世界大戦に突入。金策に苦しむヒューゴーは過ちを重ね、ハリーの母メイジーとの取引を目論む。そのころ、エマが必死に行方を追うハリーは、予想だにせぬ場所で生死を賭けた試練を迎えていた――。「生きて再会したい」エマの願いは届くのか? やがて彼らは、英国中を巻き込む大論争の的となっていく。名誉や金への野心渦巻き、変化する人間模様。圧巻のシリーズ続編登場。

感想・レビュー・書評

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  • 時のみぞ知る、上巻、から続けて4冊読みました。うーん、面白い!アーチャーワールド健在。才能豊かな、運命に翻弄される主人公。いずれは結ばれる、人生のパートナーがいて、良き友と、悪役がいて…ストーリー展開はいつも一緒なんだけど、読ませるなあ。そして、それでどうなったの⁈という場所で、見事に、続く、にされたこちらはもう、どうしたらいいのー(゚o゚;;

  • 主人公ハリーと周りの人々の視点から平行して語られながら、ストーリー展開のテンポも早く、次々と現れる問題、成功と失敗、どきどきハラハラ、少しの遅滞もなく、次は次はと読み進んでしまう。

    早く次が読みたい。

  • 新たな展開が次々と起きて、ぐいぐい引き込まれている。アメリカに渡ったエマはハリー・クリフトンが生きていることを信じ、真相をつきとめていく。一方、エマの父、ヒューゴーは人生の歯車が狂い、とうとうロンドンで生活を助けてもらったペトロフスカに刺し殺される。

  • 「クリフトン年代記第2部」だが、タイトルが個々に独立しているのでわかりづらいのが玉に瑕。本作は「時のみぞ知る」の続編となる。全7部作なので、読み進めるにも覚悟が必要・・などという心配はご無用です。とはいえ、第1部読了から1年半経過してしまいましたが・・忘れかけていた記憶を呼び戻しながらの読書となりましたがやはり、面白い!相変わらず、読者の心を鷲掴みするストーリーの妙や英国風のユーモアも織り交ぜながら各登場人物の視点から展開する内容も、入り組んだ人間関係を整理するのにも効果的。流石です。

  • 展開が急に早い場面があったり時の流れが掴みにくい箇所があった。登場人物の目線で、語られるので興味深く読めたのはエマ目線でハリーを追う果敢なヒロインの描写は引き込まれた。

  • エマとハリーの再会、ヒューゴーの死、残された子ども。ジャイルズとの再会。

  • 山本一力解説 読者を作中に引きずり込むためには、次々とページをめくらせる物語が展開すること、つまり作者の筆力・腕力が求められる

  • またしても、先が気になる “to be continued” で終わってしまった!
    イギリス版大河ドラマといったところ。
    エマの勇気と知性が何よりも素晴らしい、憧れる女性像。
    これからどのように展開していくのか、想像もつかないけれど。

  • こんなにも人物を素晴らしい、憎たらしいと思えるほど入れこめる本作品、著者にただただあっぱれ。前作『時のみぞ知る』と同じく、次の作品を急いてしまうこの感覚は、読書家にとって堪らない瞬間である。

  • 戦時下に大西洋を渡り、渡米するエマには敵わないなと思わされました。エマの持ち前の頭の良さや演技力、粘り強さを活かしてハリーにたどり着くところ。ジャイルズの公平なものの見方も魅力。ハリーやジャイルズ、エマの活躍を見ていると、学ぶことの大切さも感じます。
    第7部まであるということで一層楽しみ。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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