- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102161449
感想・レビュー・書評
-
主人公のハリーが愛する妻エマと過ごすエマの最期の日々や、最後のジャイルズのハリー死去後の贈位の式で送る言葉にぐっとくる。ずっとハリーやジャイルズを苦しめてきた人々は出てこず、心穏やかに読める最終巻だった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第6部は1970年から1978年まで。マーガレット・サッチャーが登場したりと、徐々に現代に追いついてきた感じ。
サスペンスにシフトチェンジした感のあるから前作から引き継いで、敵対グループとの攻防がより目立つようになってきた。“邪な三人組”が仕掛ける罠に落ちるものの、ギリギリで窮地を脱するというパターンの繰り返し。もちろん、時代背景に沿った社会的な展開も読み応えではあるのだが、正直惰性で読んでいるという気もしないでもない。
いよいよ次作が最終章。大河ドラマだった初期が懐かしい私にとっては、長すぎたんじゃないかという懸念もあるが、登場人物を取り巻く様々な事情がいい形で着地するよう切に願うばかりです。 -
陰謀と冒険、山あり谷ありでスピード感あふれる展開
はらはらどきどき、落ち着くことを許さない物語に、少々疲れを感じてきた。
次巻が完結編とのことだが、どう収まっていくのだろうか? -
イギリスの一族の年代記の第6部下巻で12巻目。
舞台は1975年~78年です。
エマがサッチャーと友達になったりして、活躍の範囲が広がって超多忙な感じです。
ハリーが奔走したソ連の作家の作品は最高の栄誉に輝くものの作家自体は哀しい顛末を迎えます。
本巻では常連の悪役たちはハキムに標的を絞りますが、次々に計画は破綻してしまい、悪役間で足の引っ張りあいが始まって小気味よいです。
ヴァージニアがその中でうまく泳いでいると思いましたが、父の遺言でいよいよ窮する感じです。
この世の春状態なのはセブで、ませた娘の計らいもあってついに恋愛成就です。
一方、ジャイルズには悲劇が訪るところやハリーの父の死の謎という原点にも迫るところで次巻という引きのうまさです。
1920年~2020年まで描くようなことを行っていたけど、帯には完結編第7部とあるので、40年を端折るのか、2000年より前で終わるのか、待ち遠しいです。 -
まあしかし色々仕掛けてくるなー。
決着まであと少し?