屍体配達人 上巻 (新潮文庫 フ 13-35 プロファイリング・シリーズ)
- 新潮社 (2000年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102165355
感想・レビュー・書評
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このプロファイリング・シリーズを読んでいると欧州に住む私にとってはソラ恐ろしくなる。ユーロマフィアとか本当に考えられるからだ。このシリーズ、女性心理分析官が犯人を突きとめる話ばかりではなく、クロディーンのプライヴェートの話やクロディーンを支持する天才的な仲間たちの話などが絡み、全体を面白くしている。
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前作『屍泥棒』で活躍したユーロポールの心理分析官(プロファイラー)クローディーン・カーターを主役に据えた初の長編。
率直に云えば、可もなく不可もない作品。職業作家としてのフリーマントルの職人技で作られた作品という印象が強い。
それはこの小説で語られる事象が、ヨーロッパ各地で起こる凄惨な事件と平行して、自殺した夫に関するインサイダー取引疑惑、サングリエのユーロポールにおける自らの優位性を高めるための権謀術数など、色んな要素が絡み合っていることによる。現代の小説では1つの事件について集中的に語り、解決まで至るのはお得感もなく、また単調とみなされがちで、評価も低いだろうが、今回はかえって事件への視点がぶれ、散漫な感じを強く受けた。
あと加えて傲岸不遜なクローディーンのキャラクターがどうしても共感を得ず、辟易してしまった。つまり、主人公に魅力を感じなかったのだ。
(下巻の感想に続く) -
フ−13−35
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チャーリーじゃない
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ダークすぎだし、いろんな意味で共感できない事が多すぎ。