シャングリラ病原体〈上〉 (新潮文庫)

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制作 : Brian Freemantle  松本 剛史 
  • 新潮社 (2003年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102165454

シャングリラ病原体〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ポリティカル・ノベルなんでしょうね。
    とにかく出てくる人物全てが権力志向。未知の病原体の蔓延防止というサスペンス仕立て(クライトン風)なのだが、どうもそちらは伏線扱いで、主題は政治・権力抗争にあるようだ。主人公にしても、地球温暖化防止という正義はあるものの、手段としてはパワーゲーム(権力抗争)になっている。まあ、それはそれで面白いのだが。
    考えてみればマフィンシリーズも最初からそういったパワーゲーム的な感覚があった。スパイ=ジェームス・ボンド的な風潮の中で、アクションを排しひたすら頭脳戦で挑むマフィンは新鮮だった。しかしこの頭脳戦も考えてみればパワーゲーム。最近はますます疎の傾向が強まり、むしろ権力抗争しか残っていないという感じである。
    ともあれ、これまでのフリーマントルに無いシチュエーション設定のためか、なかなか面白く読めました。

  • 地球温暖化をきっかけとしたパニック小説は、そう簡単に地球規模の気象が元に戻れないことから結びに救いがなくなり題材としては敬遠されているように思われる。本作品は、永久凍土や極点の氷床が地球温暖化により溶け出し数万年前に封印された病原体が解き放たれパンデミックが出現するという、なかなか凝った設えである。あながち空想の世界と言えないのは、今年に入ってロシアで永久凍土が溶け出し、地中に閉じ込められていた炭疽菌が活性化し、家畜が大量死したニュースが報道されたからである。さすがフリーマントル!時代をよく読むと称賛したいのだが、本作品では政治的な隠蔽、駆け引き、陥し入れなど裏側にあるマキャベリズムが前面に出すぎて興がそがれる。

  • 数日のうちに老人になってしまい死ぬという
    正体不明の奇病をめぐるサスペンス。
    こういうものを読むのは実は初めて。

    一番最初、南極基地でその病死体の発見から入るのね。
    そこの衝撃が強くて、読み終わらないといかんなと思ったんだけど
    医学系の単語とかが多くてなかなか難しい…

    世界の学者達が集まって研究するんだけど
    そこにも各国の思惑が魑魅魍魎としており
    しかも、監督し世間に発表する立場の大臣達にもさまざまな展開が。

    その、病気の解明に向かっていく流れと
    政治的な探りあいが並行して進行し
    実際にこんな奇病が発見されたら、というのを
    リアルに感じさせてくれます。
    そこはさすが、フリーマントル。

    最後の数ページで、またドーンという展開になるので
    いいのか?!と思いつつ、アリだなと思いました。

  • 地球温暖化による新種のインフルエンザの流行。

    ありそな話だけに怖いです。

    また、この、小説では、各国の代表たちが、各々政治的に保身に走る様がかなりグロテスクに描写されています。

    まったくどこの国でも政治家ってやつは……。

  • チャーリーのがいい

  •  何か洋物が読みたい…!と思って手に取ったのがこの作品。
     ウィルスとか…好きなんだよね・:*:・(*´∀`*)・:*:・

     短期間で人間を老衰さえ死に至らしめるという奇病が発生した。果たしてコイツらの正体は一体何なのか?科学者と政治家に焦点が当てられ、各々が個人的利益を優先する姿は、本当にこれはフィクションなのかと考えさせられた。
     けれども、あくまで科学者や政治家視点で物語が進むので、どこか心を切り離して読むことが出来、おかげで胸に痛すぎることなく、すんなり読み進められたのが大変良かったです。

  • んー、あんまり。
    ちょっと設定が…。

  • 南極にあるアメリカの観測所で4人の遺体が発見された。遺体には深く刻まれた皺、しみが見られ、白髪、白濁した眼球さえ…いずれも老衰死したとしか思えない状況だった。ところが彼らは働き盛りの年代のはずで、そのうち一人は妊婦でもあった。4つの遺体を持ち帰った別の観測チームのメンバーにもやがて老化が見られ始める。一方、同様な現象が北極やシベリアでも発生。アメリカを中心とした各国の科学者、政治家らによる奇病解明のためのチームが立ちあげられるが、それぞれ私利私欲、国益などの思惑による画策が巡らされて…。人間を数日間で老人にしてしまう謎の奇病発生というショッキングな出来事やその原因と思われる地球温暖化問題など、それだけでストーリーの内容としては十分なボリュームになるが、この作品のすごいところはそれらのサイエンスフィクションに留まらず、政治的な駆け引きを並行してリアルに描いている点だ。アメリカ、イギリス、フランス、ロシア各国の大統領、首相、科学大臣、科学者、観測所職員など、多くの登場人物の把握だけでかなり手間取った。病気の解明に新たな進展が見られたところで下巻へ続く…。

  • 久々のクリーンヒット!現実にもありそうで、怖い。

  • フリーマントルのシャングリラ病原体を読みました。地球温暖化で北極の氷が解けて太古の類人猿を絶滅させた未知の病原体が広がってしまう、それに対して人類はどのように対処するのか?という物語でした。ところが、物語の中心は政治的な話題と、主人公たちのロマンスが中心で、病原体と人類がどのように戦ったのか、その社会的な影響はどうだったのか、というような話題はほとんど描かれていませんでした。私としては全く面白く感じませんでした。

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シャングリラ病原体〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

南極のアメリカ観測基地からの連絡が途絶えた。現地に急行した救助隊は、無残に老衰死した4人を発見する。深くきざまれたしわ。肝斑。抜け落ちた白髪。白濁した眼球。36歳だった科学者が、5日間で90歳の老人へと激変していた。北極の英仏基地、シベリアのロシア基地でも同様な事態が発生。奇病の原因は未知の細菌か?あるいは新型の生物兵器か?巨匠が挑む近未来サスペンス。

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