シャングリラ病原体〈下〉 (新潮文庫)

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制作 : Brian Freemantle  松本 剛史 
  • 新潮社 (2003年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102165461

シャングリラ病原体〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • フリーマントルの醍醐味は、登場する人物が権力との勝負に勝つところであると後書きで書いてあった。本作は、非常にアカデミックな仕掛けにテーマを置いていた為に、未消化になっている印象を受けた。ストーリー構成を起承転結とするならば、上巻が起と承の前半であり、下巻ではフォートデリックでの研究者同士の反目をベースとした承の後半、バイカル湖畔で見つけられた新石器時代の同様の症例と思われる多数の死体を発見するという転のパートと原因特定に向かう結の部分が描かれる。このストーリーの流れを横糸にマキャベリ的な政争を含む人物描写が縦糸に描かれる。なにせ横糸の流れが複雑過ぎて縦糸が煩わしい。むしろ、250万人がその時点で死んでいるので超自然的な死体の発見ではなく、現代で亡くなってしまった患者から演繹的に導いていく方が自然と思える。おそらく、地球温暖化による遺物化した病素の復活のメタファーとして登場させたと思うのだが、余りに唐突すぎたのが残念である。

  • 生物学的な観点からの発想はとても面白いし、寿命に関する学術的な説得力もあります。一方で政治の駆け引きが前面に出てくるからなのか、翻訳力のためなのか、ストーリーに入り込むことができません。随所に―――というような翻訳があって、そこが気になって仕方がなくなってきました。

  • 政治的な話なのか、ウィルスによるクライシスノベルなのか、中途半端な小説です。

  • チャーリーじゃない

  • 謎の奇病に似た症状で亡くなったと思われる新石器時代の人間の死体がシベリアのバイカル湖周辺の洞窟から発見されたとの情報に、急ぎ飛び立つ調査チーム員たち。一方、病気解明対策の立役者としてアピールしようという腹の政治家らは、同時に責任逃れも考えていて、各国間、個人間での醜い争いも読みどころのひとつ。全体としてはすごい作品だと思うが、自分が今一つ乗りきれなかったのは、登場人物らの軽薄さ、浅はかさが目についたからかもしれない。彼らの軽薄な行動がもたらしたラストの衝撃的な事実は、現実的にも取り返しのつかないところまできているぞという警鐘を鳴らしているように思えた。

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疫病解明のため、当該国の政治家や科学者からなる危機管理グループが結成された。しかし、政治家は現状を利して自国の利益を図ろうとする。懸命な研究にもかかわらず、感染者の数は激増。そんな折、シベリアのバイカル湖周辺の洞穴から、新石器時代の人間の死体が多数発見された。しかも、そのほとんどが著しい老化の特徴を呈していた。現地へ飛んだ調査団がそこで目撃したものとは。

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