殺人にうってつけの日 (新潮文庫 フ 13-57)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (527ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102165577

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  • 2007/12/12 購入

    フ−13−57

  • チャーリーじゃない

  • 二重スパイのために捕まったメイソンが、15年の刑期を終え出獄した。獄中彼は自分を裏切ったKGBのドミートリイと彼と再婚した元妻のアンへの復習を計画していた。
    自分の計画への不安と不信を抱えながら計画を進めていくメイソンはどこか滑稽でもある。CIAの自己保身による調査の錯綜などトラップは多いが、事件の解決法は読めていた。ただ、解決した後の関係と、早くと思われた二人の会話は予想外だった。

  • ブラフリ(普通略さないか)のシリーズ物でない作品。裏切られ刑務所に入れられた男が15年の服役、出所後相手に復讐をする。と聞くと普通復讐する側に肩入れしそうですが、物語が進むとこの主人公がとんでもない奴だとわかります。復讐する側とされる側の攻防を描いた作品と思って読み始めましたが実際は、復讐する男といつか復讐に男が現れるのではとおびえる側の顛末、そんな話でした。

  • KGBの仕組んだワナにはまり、寝返ったCIAのスパイジャック・メイソンは連絡係だったKGB部員ドミートリィ・ソーベリに裏切られ、20年の刑に。ソーベリはメイソンと祖国を裏切る代わりにアメリカに亡命し証人保護プログラムに入り、別人として暮らしています。なんとメイソンの妻アンと結婚して。というかそもそもアンとつきあうようになってメイソンを裏切ることを決意したという。メイソンはふたりへの復讐を誓い模範囚として過ごし15年で仮釈放をつかみます。・・・というと、メイソンに感情移入しそうになるのですが、メイソンは以前アンに暴力を振るっていたばかりかひどい浮気を繰り返していた男で、嫌な奴で。メイソンの出所を知ったソーベリとアンが頼るCIAとFBIも保身最優先のたぬきばかり。誰にも感情移入することなく、でも結末はそんなもんだろうな、という感じに、割と納得のいく形で読了。それにしても、出てくる人間が、みな自分の都合で他人を操ろうとする者ばかりでした。

  • 元スパイの復讐譚。
    案外ふつうな人間らしい元スパイ達の葛藤が
    興味深く、
    楽しく読めた。

  • 著者のシリーズものはいくつか出ていますが、私はこのところノン・シリーズの作品を主に読んでいます。前回読んだのは「知りすぎた女」でした。CIAの工作員ジャック・メイソンは協力者だったKGBのスパイ、ドミートリイ・ソーベリの裏切りに遭い、妻のアンまで寝取られ、逮捕、投獄されてしまう。獄中でジャックは彼らへの復讐計画を練り続けていた。一方、証人保護プログラムのもとでダニエル・スレーターと名を変え、アンと結婚し、幸せな家庭を築いていたソーベリ。ジャックの出獄を知らせる手紙が舞い込んだとき、彼らの生活は激しく揺れ動き出す。あまり期待しないで読みはじめたのに、いつの間にかぐいぐい物語に引きこまれる一冊。ビターな結末もお見事でした。

  • 追う側と、追う側を突如意識せざるを得なくなった追われる側…両者の攻防が一気に読ませる…

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