- Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102167021
感想・レビュー・書評
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傑作と呼ばれるだけのことはあり、最初から最後まで非常に面白く読めた。どこで中断しても「今いいところなのに!」と思える作品だった。
主要人物達は感情を押し殺し、理性と知能をもって障壁に立ち向かわんとする。ストーリー全体に流れる鋭く冷ややかな理性とその下の体温に惹き込まれた。
そしてなによりも、レクター博士がとても魅力的なキャラクターで、スターリングが彼と対話をするシーンの緊迫感と博士の気味悪さが最高だった。
博士が(脱走したら確実に碌なことにはならないと分かっていても)脱走して話が面白くなってしまう、続編が読みたくなってしまうのは流石だと思う。悪人が魅力的な作品は素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サイコスリラーの傑作。
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読み進めるうちにグイグイ引き込まれるホラー&ミステリー小説でした。海外作家で多少年代が古いのですが、2022年現在に読んでも全く違和感無く入ってきます。もっと早く読めばよかったと思いました。
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傑作と名高き映画版は未鑑賞。翻訳文の硬さとあまりにクセが強いカタカナ語の所為で、序盤は物語に没入出来なかったが、慣れるとこの堅苦しい言い回しが作品世界に重厚感を齎していることに気付く。所謂<サイコ・サスペンス>の金字塔と呼ばれるだけあり、この手のジャンルの基礎が全て詰まったお手本の様な作品。変則的な三つ巴戦とも言える趣向を凝らしたプロットに緊張感溢れるクラリスとレクター博士の駆け引き。それに加えて、各々の個性を発揮する脇役陣も物語を大いに盛り上げる。ラストシーンが醸し出す不穏かつ優美な余韻も実に印象的だ。
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この小説から、心理学が注目され出したのでは。随分昔に読みました。月並みですけど、面白かった。
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描写の仕方が好み。
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FBIアカデミイの訓練生スターリングは、9人の患者を殺害して収監されている精神科医レクター博士から〈バッファロゥ・ビル事件〉に関する示唆を与えられた。バッファロゥ・ビルとは、これまでに5人の若い女性を殺して皮膚を剥ぎ取った犯人のあだ名である。「こんどは頭皮を剥ぐだろう」レクター博士はそう予言した……。不気味な連続殺人事件を追う出色のハード・サスペンス。
原題:The silence of the lambs
(1988年) -
3.82/2432
ハンニバル・シリーズ(「レッド・ドラゴン」→「羊たちの沈黙」→「ハンニバル」→「ハンニバル・ライジング」)
内容(「BOOK」データベースより)
『FBIアカデミイの訓練生スターリングは、9人の患者を殺害して収監されている精神科医レクター博士から〈バッファロゥ・ビル事件〉に関する示唆を与えられた。バッファロゥ・ビルとは、これまでに5人の若い女性を殺して皮膚を剥ぎ取った犯人のあだ名である。「こんどは頭皮を剥ぐだろう」レクター博士はそう予言した…。不気味な連続殺人事件を追う出色のハード・サスペンス。』
原書名:『The Silence of the Lambs』 (Hannibal Lecter #2)
著者:トマス・ハリス (Thomas Harris)
訳者:菊池 光
出版社 : 新潮社
文庫 : 511ページ -
独特な表現が多くて、楽しむよりも状況を理解するのに苦労した。映画で確認したい。
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映画の印象が強すぎて、読んだけど記憶がない