- Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102167021
感想・レビュー・書評
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トマスハリスの作品は多く無いけど、その中でもこの作品とブラックサンデーは別格。
きっかけは、類に違わず映画を観て原作を読もうと思ったから。
有りがちな映画と原作の落差もなく、原作のドキドキも映画では忠実に描かれていたと記憶している。
記者出身からだからなのか、文章の構成も良く考えられていて、しっかり背景も押さえられているので、サスペンスなのに重厚だ。 -
レッド・ドラゴンから引き続き、連続してこの「羊たちの沈黙」を読み終わった。
レクター博士は相変わらず不気味で精神異常者ながらも魅力的で、犯罪者であるにもかかわらず好感を持ってしまうキャラクターであった。
レクター博士だけでなく、今回の主人公クラリス・スターリング捜査官、また前作から引き続き登場のクローフォドも物語の中で活躍してくれる。クローフォドは特に、彼の妻とのエピソードが胸打たれるものであったのが印象深い。
また、アクションシーンも素晴らしかった。レクター博士の脱走シーンは文章で読んでも興奮せざるをえなかった。 -
傑作と呼ばれるだけのことはあり、最初から最後まで非常に面白く読めた。どこで中断しても「今いいところなのに!」と思える作品だった。
主要人物達は感情を押し殺し、理性と知能をもって障壁に立ち向かわんとする。ストーリー全体に流れる鋭く冷ややかな理性とその下の体温に惹き込まれた。
そしてなによりも、レクター博士がとても魅力的なキャラクターで、スターリングが彼と対話をするシーンの緊迫感と博士の気味悪さが最高だった。
博士が(脱走したら確実に碌なことにはならないと分かっていても)脱走して話が面白くなってしまう、続編が読みたくなってしまうのは流石だと思う。悪人が魅力的な作品は素晴らしい。 -
読み進めるうちにグイグイ引き込まれるホラー&ミステリー小説でした。海外作家で多少年代が古いのですが、2022年現在に読んでも全く違和感無く入ってきます。もっと早く読めばよかったと思いました。
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この小説から、心理学が注目され出したのでは。随分昔に読みました。月並みですけど、面白かった。
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原題 THE SILENCE OF THE LAMBS
子羊たちの沈黙。FBI訓練生スターリングが乗り越えようとするトラウマ。
収監されている精神科医レクター。高い教養を持ち、価値のない人間を食材としかみない。
猟奇的な連続殺人犯〝バッファロゥ・ビル〟。拉致した女性の皮を剥ぎ、服を作る。
スターリングとレクターの奇妙な交流から〝バッファロゥ・ビル〟の検挙に至るまで。
脱獄したレクターからスターリングへの電話。「子羊たちの悲鳴はまだ聞こえるのか?」
なんて話だろう。陳腐な感想しか出てこない…。 -
これ系の小説を読むのは初めてです。
始めはグロい表現が多くてキツかったですが、
後半からの展開に思わず通学の電車の中以外でも読んでしまいました。
引き込まれる本は久々です。
圧巻はレクター博士の脱出劇。