羊たちの沈黙(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102167083

感想・レビュー・書評

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  •  みんなのアイドルレクター博士が活躍する作品。
     昔読んだ時も、羊たちの沈黙→レッドドラゴンの流れで読んだ気がする。ハンニバルも読んだのか、今の時点では若干うろ覚え。
     羊たちの沈黙は映画も見た。なので脳内で映像再生余裕である。

     昔の記憶よりも、クラリスが気丈でしたたか。
     そしてレクター博士が不気味過ぎる。やだ怖いこんなサイコパス。犯罪者でも人気者だなんてすごい。

     主軸となる事件よりも、レクター博士とクラリスのやりとりにはらはらする。いやクラリス自体に揺らぎがあり、彼女が誰かとやりとりするだけではらはらするのかも。いろんな意味で魅力的なヒロインだ。

  • サイコサスペンス。ミステリ。
    クラリスとレクター博士の会話が面白い。
    『森博嗣のミステリィ工作室』によると、『すべてがFになる』の冒頭は、この作品に影響を受けているらしい。
    森博嗣ファンとしても興味深い作品。下巻にも期待。

  • 2023/3/19読了(再読)
    『羊たちの沈黙』ファーストコンタクトは、原作小説ではなく、映画版の方。亡き淀川長治先生が司会していた『日曜洋画劇場』枠で、であった。故にレクター博士のイメージは完全にアンソニー・ホプキンスで固定。許せ、マッツ・ミケルセン……。
    赦しを乞うなら、住野よる『君の膵臓をたべたい』のタイトルを聞いた時、一瞬だけ〈レクター〉シリーズの最新作だと思ったのもそうかな……。

  • 奇妙な絆で結ばれた宿命の相手が、極めて知的で洗練された紳士にして、世界一ヤバい犯罪者だったら? クラリスに感情移入して(緊張→共鳴→恐怖→興奮→高揚)、あるいはレクターの人格に入り込んで(退屈→好奇心→共鳴→退屈しのぎ→食欲)読むと、1粒で2度美味しいサイコサスペンス&ラブロマンス。
    それにしても、望みうる限り最高位・最上級になれたはずの2人のエロティックな関係が、あの『ハンニバル』の結末のせいでおじゃんに。ああ、何てもったいない。著者が女性だったらあんなことにはなるまいよ。

  • #読了 #羊たちの沈黙 #トマス・ハリス

  • 文字だけで伝わってくる不気味さ、気持ち悪さがエグい。レクター博士とクラリスの関係も絶妙で面白い。

  • アンソニー・ホプキンスさんのレクター博士のイメージはあるのだけど、お話の内容は全然覚えていないので再読。
    FBI訓練生のクラリスさんの成長が、連続殺人の被害者たちののどに押し込められた蛾の繭のイメージとリンクする感じ。
    今の自分から脱皮することは簡単ではないし、場合によっては脱皮の途中で死んでしまうほど危険なことでもあるけれど、やはり生物にとって物理的だろうが精神的だろうが「脱皮」は成長のために必要であり、潜在的な願望でもあるのだろうな。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99406913

    2021年度科学捜査でも取り上げました。

  • 旧版は訳がヘンテコすぎて読むのやめました。
    初めて読む方は悩んでるようでしたらこちらをお勧めします。
    プロファイリング黎明期を舞台に、カニバリストで殺人鬼のレクター博士の助言をもとにバッファロウビルを追う話。
    まずはストーリーが良かったです。 テンポが良く、緩急が効いてて一気読みしてしまいました。
    レクター博士かっこいいと思っちゃいけないんでしょうがカッコいい。あの独特の雰囲気は唯一無二ですね。
    ちなみにバッファロウビルのようなことをしていた人は実際にいたらしく、やっぱりアメリカは犯罪のレベル違うなと思いました。

  • 文体に慣れるまでしばらくかかり、なかなか内容が入ってこない。そもそも使われている器具類や小物の名前が古いのと馴染みがないのとで、いちいち意識が寸断される。ジャンプスーツとは?
    物語が進行を始めれば引き込まれるが、それまでにかなりの日数が必要だった。一度は読了したはずが、細部の記憶はほとんどなく、全く理解しないまま読み飛ばしていた箇所もあった。やっと本当に読むことができた気がする。

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著者プロフィール

ウィリアム・トマス・ハリス三世(William Thomas Harris III)
1940年テネシー州ジャクソン生まれ、テキサス州ウェイコのベイラー大学(Baylor University)卒業。地方紙記者を経てAP通信社でレポーター兼編集者に。この期間中の知見が小説の機縁となる。
著作は現在5作。映画化もされた『ブラック・サンデー』をはじめ、「ハンニバル・レクター」シリーズの『レッド・ドラゴン』、ブラム・ストーカー賞を獲得した『羊たちの沈黙』に、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』。

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