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- Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102168318
感想・レビュー・書評
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ロゼッタストーン解読に情熱を傾けた人々の物語。そのひとり、幼少時から数ヶ国語を操った語学の天才シャンポリオンが、ついに解読に成功する。そのとき、失われた歴史の扉が開いた…というイメージを勝手に描いていたのだが、全然違ううえに予想外につまらなかった。
これはロゼッタストーン解読のドラマではなく、シャンポリオンの伝記だ。が、そのシャンポリオンがどうにも魅力を欠く。その他の研究者たちも、愚か者や敵(またはその両方)ばかり。誰にも感情移入できないまま話は続く。その話は長く、どこにもヤマがない。あったのかもしれないが、見つけられなかった。
おもしろい素材のはずがこのありさま。これは、著者が作家ではなく考古学者であるからか。読ませる文章を書くのは誰にでもできることではない、という当たり前のことに気づかされる。不適切な邦題にも文句を言いたい。買うんじゃなかったなあ…。痛恨のミス。
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