グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102169339

作品紹介・あらすじ

運命の対決から3年-。レオ・デミドフは念願のモスクワ殺人課を創設したものの、一向に心を開こうとしない養女ゾーヤに手を焼いている。折しも、フルシチョフは激烈なスターリン批判を展開。投獄されていた者たちは続々と釈放され、かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込む。そして、その魔手が今、レオにも忍び寄る…。世界を震撼させた『チャイルド44』の続編、怒涛の登場。

感想・レビュー・書評

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  • はたしてそれは罪なのだろうか

    はたしてそれは正当な裁きなのだろうか

    はたしてそれは本当の赦しなのだろうか


    舞台はスターリンの死後、実権を握ったフルシチョフがスターリン批判を展開、有名なフルシチョフ報告が発表されたソ連
    かつての囚人たちが次々と釈放される中、かつて裁きを与えていた者たちは、一転裁かれる側へと追い込まれる

    そしてかつて何百人も強制収容所に送ってきた元秘密警察の捜査官レオ・デミドフはまたしても七難八苦の中に身を投じます

    果たしてレオは苦難を乗り越え、愛する者たちの元に帰ることができるのか
    そしてレオの罪は赦さるれのか?!

    緊迫の下巻はこのあとすぐ!(ババーン!)

    • ゆーき本さん
      お休みかーよかったー。
      そう!雨は一晩中凄くて 避難指示も出ました。
      うちは全然大丈夫(* ˊᵕˋ )ノ

      本のコメントと関係ないから 誰...
      お休みかーよかったー。
      そう!雨は一晩中凄くて 避難指示も出ました。
      うちは全然大丈夫(* ˊᵕˋ )ノ

      本のコメントと関係ないから 誰もコメントしてないところ〜って探したけどなかなか見つからず!
      さすがカリスマっす!
      ほぼ1Qさんがいるっす!笑
      2023/09/09
    • ひまわりめろんさん
      カリスマコメンテーター一Qさんw
      カリスマコメンテーター一Qさんw
      2023/09/09
    • ゆーき本さん
      カリスマコメンテーターかっこよ笑
      2人のやりとり好きです
      日々の楽しみです (*ˊᵕˋ*)ヘヘッ
      カリスマコメンテーターかっこよ笑
      2人のやりとり好きです
      日々の楽しみです (*ˊᵕˋ*)ヘヘッ
      2023/09/09
  • 「チャイルド44」から3年後の1956年のソ連では、フルシチョフのスターリン批判が始まり、国家保安省の元職員や密告者が復讐される。
    レオも無関係ではいられず強制労働収容所への潜入を余儀なくされるのだけど、そこへ向かう船の場面からもうずっと寒かった。劣悪な環境だし、今にも痛めつけられるんじゃないかと思うと怖くて。周りの全員が捜査官を憎んでいるのだから。
    無事でいられるわけがないと思うと指先が冷たくなってくる気がして、緊張しっぱなしのまま下巻へ。

  • この作家さんは、主人公にもの凄い困難苦難を与えるのが好きなようだ(笑)
    当然、この手の小説は主人公が厳しい状況に置かれても、それをどのように打破するかが最大の見せ場になるし、その方法が面白ければ作品として傑作と言える。
    ただ、殆どの作家は大風呂敷を広げる事は出来るが上手に畳めない。
    広げ過ぎて収集が付かなかったり、メチャクチャになったり、無理矢理で強引な手法で結末を迎える事が多い。
    この作家も、これでもかと主人公を窮地に立たせるが、前回もかなり無理の有る解決方法で、決着を着けていたと思う。。
    今回も、無理矢理感の有る結末になりそうで、下巻が不安だ。

  • あの「チャイルド44」の続編。
    「あなたはレオに冷たすぎやしませんか?」との読者の問いに、T・R・スミスは「その通りです」と答える。
    人間の本音、その人間の本当の力がわかるのは、プレッシャーにさらされている時、困難に直面した時だからだ。
    本書でもレオは考えられる限りこれ以上ないといってよいほどの困難に直面する。
    それでも、レオは決して諦めない。これがレオの魅力でもあり本書の魅力でもあると思う。
    冒険小説としても素晴らしいが、何より人間の良心とは何か、犯してしまった罪をどう贖うのかについても、深く考えさせられる。

  • フルシチョフのスターリン批判後のソ連での混乱。スターリン主義が排された反動による内務省を始めとする権威の失墜と反体制派による復讐。

  • チャイルド44の続編。

    ゾーヤの心中を考えると、辛過ぎる。
    かつての権力に従い、人間を捨てた者達が、化け物として光を浴びた時、どうなるのか。

    警察が犯罪者になったなら、犯罪者が警察にならなければならない、というフラエラの言葉も、痛い。
    下巻へ進む。

  • 先が気になって止まらない! 秘密警察から転職したのに、報復を受けるレオ。愛で罪は償えるのか。寒くて痛いよ!四面楚歌の窮地か!?

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「四面楚歌の窮地か!? 」
      面白かったですねぇ、、、
      「チャイルド44」の映画化の話は、リドリー・スコットがプロドューサーで、トム・ハーディ...
      「四面楚歌の窮地か!? 」
      面白かったですねぇ、、、
      「チャイルド44」の映画化の話は、リドリー・スコットがプロドューサーで、トム・ハーディが出るらしい、、、チョッと違うかなぁ?
      2013/03/01
  • ▼今回も痛そうな描写ばかりはやたら細密に描いていく、ソ連を舞台にした大人向け冒険小説。警察でスパイで夫って、どれだけおいしい役割なんだい? ズルイと思うのは、親父殺しを巧みにストーリーに織り込んであること。「そんなに俺が(というかレオが)悪いのか!」と激昂したくなる展開。娘は不良だし、妻は不満だらけ、仕事に行けば俺悪者扱いされて変な船で死にかけるし、たどり着いた先は強制収容所!? そしてリンチ! というあらすじ。
    ▼しかし、今回は上司が死んだか死んでないかで、レオの行く末が決まりそうで面白展開です。前回の『チャイルド44』より、ドキドキサスペンス分は減ったけど、わくわくサバイバル分が増えてて、ちょっと新しいかも。(10/2/4 読了)

  • 感想は下巻で。

  • ソ連を舞台にしたミステリー『チャイルド44』の続編。

    前作のアガるラストからは予想出来ないほど辛い展開が主人公を襲う。

    今回はミステリーというよりは冒険小説だけど、ソ連が舞台だからこその面白さは健在で、憎しみと愛情・復讐と贖罪がせめぎ合う複雑な物語に夢中になった。

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著者プロフィール

1979年、ロンドン生れ。2001年、ケンブリッジ大学英文学科を首席で卒業。在学当時から映画・TVドラマの脚本を手がける。処女小説『チャイルド44』は刊行1年前から世界的注目を浴びたのち、2008年度CWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞をはじめ数々の賞を受ける。

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