- Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102170137
作品紹介・あらすじ
漂流している日本の自動車運搬船が発見された。船は完全に遺棄され、残されたままの死体は傷みが激しい。やがて、乗り込んだ男たちに変調が表われた。頭痛・目まい・吐き気…。死の船は謎の大爆発を起し、付近の船舶を道づれにして沈没した。近くの海底で秘かに海底資源の調査を行なっていたピットたちは、爆発で生じた海底地震のため、生命の危険にさらされることになった-。
感想・レビュー・書評
-
ダークピットが活躍するシリーズ、今回の敵役は「日本」である。本書が執筆された当時の日米関係は、80年代のアメリカの退潮を受け、「カンバン方式」「カイゼン活動」で日本(企業)が世界を凌駕し、SONYがアメリカの映画産業を配下に収めていった時代である。本書の内容も日本の「財力」「科学力」がクローズアップされ日本がその円の力を背景にアメリカを屈服させるというやや唐突ともとれるストーリーであるが、それは、C.カッスラーの手腕の確かなところで我々日本人でもうなるディテイルを積み上げ、世界を構築している。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカのペーパーバックライターの色眼鏡ぶりが笑える。
-
うわーい、日本だ日本だ、日本が舞台だ♪ なーんて喜んでいる私。何がって、あれですよ。日本の物事に関する書き方が微妙にずれてるあたりが楽しいですよ。訳で何とかしなかったのかい、って感じですよ。そして出てくる日本人がね、日本人ぽくなくて面白いですよ。でもキャラ造形は最近のヘンな漫画に出てくるフィクサー系親父っぽくていいですな。こう、過剰なまでに神道とかに傾倒していて力と金こそ全て的な。<BR />
しかしあれだ。結構面白い苗字を引っ張ってきてるな…。
<BR />[2004/12/26読了]