リルケ詩集 (新潮文庫)

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著者 : リルケ
制作 : 富士川 英郎 
  • 新潮社 (1963年2月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102175026

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リルケ詩集 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • プログレ系ミュージシャンによる優れた歌詞を読んでいるような気分。 構築美。

  • 本当に意味不明という言葉しか出てこない詩集でした。いつかわかる日が来るのか、、、

  • 萌えフレーズがいくつかあった。

  • 若い頃の作品から、晩年の作品まで幅広く収めた一冊。
    最初の部分はやや青臭く感じたが 『オルフォイスへのソネット』の辺りでは胸に押し寄せるような感覚を覚えた。
    一言で表すなら「圧巻」である。偉大な人物の魂に触れることが出来る、今も生きている名著。

    巻末のリルケの略歴を読んで、始めから凄かったわけではなく、努力と抗いの結果に
    ドイツを代表する大人物になったという点に、強く憧れた。
    読後の充足感が相当にあった一冊であった。

  • 20世紀初頭に活躍した詩人・リルケの小品集です。よく名前を耳にする詩人なので、教養のあるインテリとして一度は読んでおくべきだ、という実に邪な動機で手に取った本です。

    とても読むのに時間がかかる、まさに「詩集」という感じの本です。しかし、まるでわけの分からない言葉が飛び交う前衛的な詩ではなく、素直に読んで素直に感じ入ることのできるストレートな作品という印象があります。

    少し頭のおかしいわたしの心情にフィットしたものは「予感」(P.57)でした。

    "下のいろいろな事物がまだ身じろぎもしないのに
    私は吹き寄せる風を予感し それを生きなければならない"


    単純に綺麗だと思ったフレーズ、まずは下記を挙げておきたい。

    "あなたの円い枝からは香りが流れ
    あなたは私が見張っているかどうかを訊ねはしない
    恐れもなく 樹液の中に溶け込んで
    あなたの深い生命が静かに私のそばを上ってゆきます"(P.21)


    ぞくぞくするような鮮やかさのある「ナルシス」(P.152)も気に入っています。

    "こうしてそれは彼女の夢の中で 甘い恐怖にまで
    高まったのだろうか? 既に私にも彼女の恐怖がほとんど感じられるのだ
    なぜなら 我を忘れて見つめるとき
    私には思われるのだから その私の姿が致命的だということが"


    訳文は特に気取った感じもなく、とても滑らかな日本語に仕上がっていました。欲を言えばもう少し注を増やして頂けると、より理解が進むと思われます。ギリシャ神話を題材にした詩が多く、あまりそういうものに興味がない方には、詩の背景がわかりにくいかもしれません。

  • なんとなしに手に取ったものだが、
    素晴らしかったし、視界が広がる思いがする。

    特に好きだったのは、
    「形象集」などの序盤に出てきたものと、
    最後の二つ。

    神という言葉だったり、
    宗教的な表現(?)が多い気がしたが
    其れを理解していなくても
    シンボルとして解釈して読んだ。
    美しく、美しさの中に
    痛みがあるような詩。

  • 7月24日通りのクリスマスに出てた詩集

  • あなたを探し求める人々はみな あなたを試みます
    そしてあなたを見出した人々は あなたを結びつけるのです
    形象や姿態に
    私はしかし あなたを理解しようと思います
    大地があなたを理解するように
    私が成熟するようにつれて
    あなたの国も
    熟します

    私はあなたから あなたを証する
    どんな虚栄も望みません
    私は知っています 時が
    あなたとは違った名前を
    持っていることを

    私のために奇蹟をなさらないで下さい
    世代から世代へと
    ますます明らかなものとなる
    あなたの法則を正しいとなさって下さい

    あなたは未来です 永遠の平野のうえの
    偉大な曙光です
    あなたは時の夜が明ける時の鶏鳴
    あなたは露 朝の弥撒 そして乙女
    見知らぬ男だ 母だ 死だ

    あなたは返信する姿です
    いつもひとり運命のなかから聳え立ち
    原始林のように 歓呼されることもなく
    嘆かれもせず また ものに記されることもありません

    あなたは事物の深い精髄です
    自分の本質の最後の言葉を語らず
    異なった人にはいつも異なった姿を現れます
    舟には岸と 陸には船と

    ---------------------------------------

    昼間 あなたはささやいて
    多くの人々の周りを流れてゆく噂です
    時刻の鐘が鳴ったあとの
    おもむろにまたその圏を閉じてゆく静けさです

    昼がだんだん弱まって
    夕べに向かって傾くとき
    神よ あなたはだんだん大きくなられ
    あなたの国があらゆる屋根から煙のように立ち上ります

    ------------------------------------------------------

    おお 主よ 各人に固有の死を与え給え
    彼がそこで愛と意義と苦しみを持った
    あの生のなかからうまれでる死を

    -----------------------------------------------

    しばしばまた葉のない木の枝を透かして
    もうまったく春になった朝が
    除くように彼の頭のなかには
    あらゆる詩の輝きが ほとんど致命的に

    われわれにあたるのを阻むものはなにもない
    なぜなら 彼の眼差しにはまだ陰影がなく
    こめかみはまだ月桂冠には冷たすぎ
    その繭から薔薇の花ぞのが丈高く生い茂って

    解き放たれた花びらが 一枚一枚
    彼のふるえている口のうえに舞い落ちるのは
    やっと後のことであろうから

    彼の口はまだ静かで いちども使われたことがなく きらめきながら
    ただ その微笑とともになにかを飲み込んでいる
    まるで彼の中へ歌が流し込まれた科のように

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    私がお前を知ってから さらに芳しく
    ああ なんと私の体がすべての血管から花咲く事だろう
    ごらん 私は一層すらりとして 一層真直な姿勢を歩いてゆく
    それだのにお前はただ待っているのだーいったいお前は誰だろう?

    ああ 私は感じている どんなに私が自分から遠ざかってゆくか
    どんなにもとの自分を 一葉一葉 失ってゆくかを
    ただお前の微笑だけが まるで星空のように輝いている
    お前のうえに それからまた私のうえに

    私の幼な時を通じて まだ名もなく
    水のように輝いているすべてのものを
    私はお前の名で呼んで 祭壇に捧げよう
    お前の髪の毛がその灯明であり
    お前の乳房がその軽い花輪であるあの祭壇に

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    こんなにも失われたものについて
    あの永かった幼い日の午後について 何かを語るために
    しばしば思いに耽るのは楽しいことだろう
    それは二度もあのように現れては来な... 続きを読む

  • 安部公房が好きな詩人ということで。構築的でかつ情緒的。冷静でかつ情熱的。キリスト教に馴染みがないと理解できない所も多いが、感覚は伝わってきて、わりと好きだと思った。

  • いつひとりの人間が、は結構好き。
    詩や物語を読むといつも自分の情緒性の低さを認識する。そんな感じが逆にいい。

  • 原語でも読みたい。

  • 年代順に掲載されているので、リルケの変化が感じられるのが良かった。
    個人的に、後半の作品に好きな詩が多い。

  • リルケは言葉が美しい。しっくりくる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    生の不安を繊細な神経のふるえをもって歌った二十世紀前半ドイツ最大の詩人リルケの詩から、特にリルケ的特徴の著しいものを選んだ。
    その独自の風格を現わしはじめた最初の詩集『時祷集』から、『形象集』『新詩集』を経て、実存の危機と深淵を踏みこえて変身してゆく人間の理想像を歌って現代抒情詩の金字塔といわれる『オルフォイスへのソネット』ならびに死の直前の詩までを収める。

    内容
    「大きな世界が、自分の衷に入って来ると、世界は海のように深くなる」 近代文学の空を不思議な力で飛びめぐる詩の鳥、リルケの作品の中から、生を肯定するポジティブな作品を中心に選び、訳出。
    1962年刊の新装版。

  • 言葉の選び方が素敵です。

  • 難しかったけど、言葉のリズムが気持ちよかった。

  • 昭和43年新潮社発行の世界詩人全集13リルケを父の書斎から抜き取ったのはもう4年も前。赤い装丁が美しく、何気なく手にしたら当時の自分が心酔するほどよかった。持ち運び用に文庫本も欲しいなあ。

  • ちょっと読んでみたくなったんよ

  • この言葉が心を打つリズムが心地よい

  • 受験勉強の合間に読んでいた作品。
    普段はあまり詩を読む機会はないのですが、読んでみると素直に心に響くものが多く、すっごく好きな作品です。

  • 哲学と詩は双子。

  • リルケはプラハ生まれの20世紀前半のドイツ最大の詩人。力強く哲学的な内容が多い。神に問いかけているものも多い。

  • リルケは、やはり詩人と言ってよいのでしょうね。愛の詩人、あるいは薔薇の詩人。この詩集は、最初の詩集から晩年のものまで、年代を追って編訳されています、1冊で「リルケ詩集」と銘打つにはじゅうぶんでしょう。「詩の味わい方」がよくわからなかった時期もありました。「物語の筋を追う」ことに慣れすぎていたからかもしれません。詩を、一気に読み飛ばしてはもったいないし、でも、ある程度まとまった数のもの(たとえばひとつの詩集として出されたものなど)を読まなければ感じられないことも多いし。だけど、なぜか「○○詩集」は色々と私の本棚にあるのです。理由ははっきりしています。新潮文庫にせよ岩波文庫にせよ、詩集は小体なものが多くて、そのぶん安価だったからです。お昼休みに、昼食代を削って「今日読む本」を探すのに、なるべく安い本を選んでいた頃もあったのでした。誰にでも、同じような経験があるのでは?さて、このリルケの詩、あらためて一瞥して、私は「好き」だ、と言おうと思います。詩の翻訳は、訳者に依存するものが大きいし、それだけ翻訳が難しいということは、ようやく感じられるようになりましたけれど。「翻訳の成立可能性」について、夜を徹して語り合ったこともありましたっけ。ずいぶんと雑駁な議論をしたものだ、とも思いますが、私の基本は、今でも変わりません。翻訳ものであろうとなかろうと、感じる人は何か感じる、分からん奴には分からん。むしろ、「感じる」「読み取る」側の感じ方・読み取り方に依存するもこそが大きいはずだ。よって私は、「普遍的なもの」を信じるという意味で「翻訳の成立可能性」を信じる、と。けれど、だからこそ、そこに「良い翻訳者」が介在したほうがいい。そして、受け取る者である私自身が、能う限り豊かで敏感であるほうがいい。「豊かで敏感である」ということは、つまりそれに応じて如何様にも鷹揚になれるということです。遅かったかもしれませんが、やっとこの頃、実感として得心します。

  • 僕にはまだ難しい。

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