乱気流〈下〉 (新潮文庫)

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制作 : Giles Foden  村上 和久 
  • 新潮社 (2010年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102177624

乱気流〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • Dデイを何時にするのか、この作戦の成否は当日の天候如何にかかっていた。連合国の乾坤一擲の作戦は、各所からの人員、物資の集結をドイツに気取られぬように実施する為、作戦か動き出したら止められない。止めたら最後、作戦は灰燼に帰してしまう性質の者であった。したがって、作戦日時を決める気象予報の責任は重大であったのである。この予報は、空挺部隊の地上侵攻、上陸作戦、制空権の奪取による空から支援でなりたっており、それぞれ当日の気象条件がぴたりと整合する必要がある。現代のスーパーコンピューターをもってしても3日後の天候を正確に予測することは困難な作業であるが、当時となると正に神様のご加護でもなければ極めて実現することが出来ない困難な作業であった事は容易に想像できる。本書のカバーイラストが当時のノルマンディの天気図であるが、前線が閉塞しかなり激しい変化があった事が読み取れる。このような状況の中、ライマンからの金言を思い起こし、必死に大気の状況を推測する主人公に想いを馳せる。今日の体制があるのはノルマンディ上陸作戦の成功が起点とすれば、彼ら功績はもっと讃えられても良いように思うのだが。

  • 今の世の中、何気なく天気予報を見て当たり前のようにしているけれど、前はあんまりあたらなかったんだよなぁ。TVで見ていても、未来の気圧配置予想が何気なく出てきたりしています。コンピューターモデルで解析しているんだろうな。この作品にも、百人単位で手計算で結果を次の人にわたして気象モデルを計算する人間コンピューターのシーンが出てきますが、当時の核反応の計算と同じですね。気象予想と戦争は、作戦がうまくいくかどうかを左右する密接な関係があったのだ。それを思うと実に興味深いテーマなのだけれど、いまいち盛り上がりにかけるというか、話がつまらない。もっと面白くなってもいいのでは?新田次郎や吉村昭が書いたらとてつもなく面白くなったのではないでしょうか。もったいない・・・

  • 第二次世界大戦のノルマンジー上陸作戦の鍵となる天候を予想し、勝利に導こうとする気象学者のお話。

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