- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102177815
感想・レビュー・書評
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第二次世界大戦でドイツと聞くとナチスと言うマイナスイメージが先行してしまうが古くからのドイツ軍は英国や米国、仏国、露国の軍隊と違い規律や軍服や装備の整備が厳格で常にピカピカに磨かれていたとの記述があり、現代のドイツ国民やドイツ製品を見ても納得できる。日本人から見て精神面で非常に近い感覚があったから三国同盟が成立も頷ける。イタリアが入っているのが若干不思議ではあるが。
数々の通商破壊作戦を成功させた戦艦アドミラル・グラーフ・シュペーを撃沈され、次に登場した戦艦も撃沈されても尚、Uボート艦長として戦場に繰り出す主人公の愛国心と誇り高い海軍将校として振る舞いはかっこいい。
上下巻とボリュームはあるが、海戦の迫力やUボートで潜行中の緊迫感がリアルに伝わり、またドイツだけでなくフランスやアメリカ、メキシコなど舞台が移っていくので飽きることなく最後まで一気に読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近所の古本屋で購入した海洋冒険小説。
史実の海戦を時系列におき、架空のドイツ海軍士官の体験を戦後生まれのアメリカ人作家が、描いた作品。
尋常じゃない幸運に恵まれた主人公なのだが、歴史上の人物なのかと錯覚を起こすぐらい名作。
難点は、戦艦に全く興味ない人には、つまらないだろうなぁ。 -
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で中古品¥1です。ちょっと安すぎない?
私の大好きな、海軍ものです。最近戦後ではないので、この手の戦記小説はほんとうに数少ないですが、面白い小説でした。少しお話にむりがあるのは、どのノベルでもしかたがないことですが、(潜水艦の艦長ってすぐにはなれんでしょう。潜水艦学校出だったんですかね?。)でも一気に読ませる小説はめったにお目にかかれるものではありません。マニア向けではないかもしれないので、☆ひとつ減となりました。