コクトー詩集 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102178010

感想・レビュー・書評

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  • うーん原語で読めない詩集はやはり評価しづらいし、読むのも難しい…
    最近コクトーコクトー目にしてたので手に取った。

  • とある機会で読んだ本。
     詩を読み漁ったわけでもないし、特に詩が好きな訳ではないから詩の良し悪しはまだ分からない。
    私が読んで気に入った詩は「三十になった詩人」と「耳」、これから詩を読み続ければ他の詩も良いと思えるのだろうか。
     本の内容とはあまり関係ないが、どうやら詩人は昔からデッサンをしたらしい。コクトー自身も疲れたらデッサンをし、自身のデッサンを讃められるのが何より嬉しいと言っている。この本の感想ではないが、私も絵を描く人として親和性が高いのではないかと感じた。たんなるあとがきの一文に共感するのはどうかと思うが…これから詩を読んでみようかなと思った。

  •  堀口大學の訳だからっていうのもあるんだろうけど(たぶんそれが大分おおきい)すごくすてき!!!

  • 私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ

  • 序文より
    『詩人が自分のチャンス試す種類の詩がある。
    他の場合、彼はチャンスを延長しているに過ぎない。
    これは霊媒の口から細胞原形質が流れ出すように
    詩人の手先から流れ出す。
    詩人は片目で眠りながら降下を官制する。

    深石の石像、曼荼羅華はこうして生れる。
    まま醜悪だったりするこの種の詩を集めたり、
    カットしたり、補強したりする仕事は、
    とかく徒労に終わりやすい。
    理由は読者というものが再認識を愛するからであり、
    新しい認識は読者を疲労させるからである、
    読者が或る詩の新味を玩味してくれる場合は極めて稀だ。』

  •  詩集を開くときには、気に入ったページに付箋を貼るのが常なのだけれど、これは付箋を貼りすぎてほうきのようになってしまっていたり。

     原詩が素晴らしいのか、翻訳が優れているのかは、ちょっと判断難しいところだけれども、良いとこどりのできる自分は得しているよな、と思う。

  • ジャン・コクトーで有名と言えば
    『わたしの耳は貝の殻
     海の響きをなつかしむ    -耳・カンヌ第五-』

    それから色々な詩を知りたいと思った。

    耳は日本人にも理解しやすい。
    が、詩集とは難解だと実感した。
    言語で聞けば妙なる調べなのだろうか。

  • 詩の表現と、堀口先生の日本語の美しさが相俟って素晴らしい一冊になっていると思います。
    何度も読み返してはうっとりとしております。

  • 他のレビューで皆さんもおっしゃってる通り、訳の勝利本です。堀口先生も詩人であり、故人ですが、遺作は目にすることができます。
    コクトーの詩一節一節はよく小説やマンガで引用されます。巨人の星では飛雄馬の青春の1頁に彩りを与えたシーンでしたね。海辺での愛しの白衣の天使との語らいのシーンです。
    一読しておくと、他ジャンル他作品の様々な場面で、あ、あの詩だ、と優越に浸れる詩集は多くあります。
    ジャン・コクトー詩集もその一つ。

  • ジャン・コクトーは私が最も愛する詩人です。

  • コクトーが、というよりもしかしたら堀口大学が、なのかもしれないけれど。

  • 正直に僕は信じていたものだ、詩における愛というのは自分の仕事を愛することだと、おかげで僕の心臓は息苦しさに苦しんだ。

  • 何気ない日常を簡潔に、鋭くとらえている感じがする。

    特に前半の短い詩の中には、しばらく目を離せなくなる

    ようなものがいくつかあった。

  • 表現が華やかだと思った。
    見えない美しさを写したような文章だなぁ。
    素敵。

  • ついていけない。
    原詩で読めれば、もう少し違う感想があるかもしれない。

  • 堀口大学センセ崇拝してました^^*
    仏文学はこの人の訳詩で読みたいなと…

  • 080529(n 081108)

  • フランスには「バラ色バラ子さん」って呼びたくなるホド、素敵なヒトがいるのかぁー。どんなヒト?と、夢見た。

  • 天才コクトーの詩集。正直よく分からない!でも良い!「いかにもフランス☆」という匂いが詩集全体から発せられているようです。また、文化勲章受章者・堀口大學さんの七五調の名訳が、鮮やさを演出しているような印象を受けました。

    私の耳は貝の殻
    海の響きをなつかしむ

  • 詩人としてのコクトーも素晴らしい。

  • 翻訳は堀口大學。

  • 言葉の一つ一つがすきなんです。

  • 真夏の日に朦朧としながら読むと気持ちいい。

  • パリが芸術の中心地だった1920年代。
    世界各地から芸術を志す若者が集まった
    狂乱の時代(Les Années Folles)。
    彼ら、彼女らは、貧しくとも、
    自らの芸術を創造するために生きました。

    コクトーは
    〝モンパルナスでは貧困すら贅沢だ〟と言ったそうですが、
    本書を読んで、
    少しばかりその時代の空気に
    触れることができたような気がしました。



    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • フランスものの気だるい雰囲気が好きな方に
    わりとドギツイ単語が出てくるのでご注意を

  • 巻末の注意書きにもあったが、差別用語が多すぎてうんざりしてしまった。

  • 再読。抜粋だけれど詩集ごとに作風が変わっているのがよくわかる。『寄港地』は、なんていうか、下ネタ多いな~とか(笑)個人的には『オペラ』なんかのほうが好きですが。

    『詩集』より/『寄港地』より/『用語集』より/『平調曲』/『オペラ』より

  • エスプリのきいたお洒落な詩集だなと思いました。ダークな部分もありますが。ただ、海外の詩は難しいですね。この本だと素晴らしい訳でしたが。

  • 私の耳は貝の殻 
    海の響を懐かしむ

    やっぱり堀口大學の訳が好きである。
    それを実感したのがこの一冊。

    どの詩集を読んでも一つ、あるいはいくつか
    これは絶対に忘れないであろうと心に響くものがある
    この詩は有名すぎて「おいおい…」と思われるかもしれないが
    私は夏になるたびに、海を見るたびに、貝殻を手にするたびに
    この詩を思い出し、なにかを懐かしむだろう。

  • うーん、やっぱりその国の言葉じゃないとダメなんじゃないかな。一部は読めてると思うけどどうやっても読めないのは知識不足か?

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著者プロフィール

(1889年7月5日 - 1963年10月11日)フランスの芸術家。詩人、小説家、脚本家、評論家として著名であるだけでなく、画家、演出家、映画監督としてもマルチな才能を発揮した。前衛の先端を行く数多くの芸術家たちと親交を結び、多分野にわたって多大な影響を残した。小説『恐るべき子供たち』は、1929年、療養中に3週間足らずで書き上げたという。1950年の映画化の際は、自ら脚色とナレーションを務めた。

「2020年 『恐るべき子供たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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