13時間前の未来〈下〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102178324

作品紹介・あらすじ

無惨に殺された妻ジュリアを救うことが出来るかもしれない。懐中時計を持っていれば、ニックは2時間前へと跳躍する。1時間が経てばその2時間前に。だが13時間目からは時空は通常に戻り、運命は固定される。過去は、そして現在は変えることが出来るのか?時計を授けた初老の男とは?必死に解決への手がかりを探るニックに、刻々とその瞬間が迫る。ジェットコースター・ノベル。

感想・レビュー・書評

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  • 時間を行ったり来たりしながら妻や仲間たちを助けようともがいている。

    もう何回読んだか忘れたくらい読んでいますが、
    最初に読んだ時の印象とは大分変わったなと思いました。
    もっと銃撃戦やグロテスクな印象でしたが、
    今読むと、もっと優しくやわらかい話だと思います。(確かに酷い行為や撃ち合いなどありますが)

    映画は見たことないので見てみたいと思いました。
    また話をとぎれとぎれにしか思い出せなくなったら読みます

  • 何度助けようとしても 奥さんは殺されてしまうし 助けてくれる人まで死んでしまうし と戻っても戻っても避けられない運命をなんと変えようとして最後に大きな大団円にもっていってくれてよかったー!

  • タイムスリップの鉄則である既成事実改変のタブ-にも拘わらず、本編は定石破りの破天荒なスト-リ-展開で大団円まで一気に引きずり込む、期待以上の傑作であった。▷〝運命を左右する私たちの行動がどんなふうにして連鎖的に影響を及ぼしていくかなんて誰がわかる?〟?〝運命の「たられば」は、それこそきりがない〟〝どういう結果になるか判らないのに、勝手に判断して神様ごっこをしていいのか?〟

  • 時間を1時間ずつ遡りながら、殺された妻を助ける。この設定が斬新でした。

    タイムスリップができる時計を、誰がニックにくれたのか。意識はしてなかったけど、時計をくれた人とニックの最後のやりとりが好きです。

  • 13時間前の未来〈下〉 (新潮文庫)

  • 意外とありきたりの結末、普通過ぎ。
    重要な懐中時計、大事なのはわかるけど増やすんじゃなくて減らしても良かったかな。それで意外性のある結末になるのなら。
    あとがきで映画化のことが書いてあったが、もしそうなるのならアレンジしてもらいたい。

  • 時間をさかのぼり何とかジュリアを救おうとするニックであったが、その行動はすべて裏目に出て新たな犠牲者を出すだけであった。もう遡る時間がなくなるときニックは最終的に解決しなければいけないことに気が付く。そして、そのために取った行動の結果はニック自身に大きく跳ね返ってくることになる。

    途中から薄々そうなんではないかと思っていたが、やはりねという感じ。最後はタイムパラドックスを逆手に取った皮肉か。
    細かいことではあるが、チタンは最軽量の金属の一つなので、いくら厚さ3cmの箱を作っても11kgにはならないと思うが。

  • 最初は設定を理解するのに苦労したが、どんどん面白くなっていった。

  •  下巻。真犯人はわかったが、奸智に長けた敵もなかなか捕まらない。そうこうしているうちにタイムリミットが近づく。
     無関係と思われた飛行機事故や強盗事件までもが、ひとつの陰謀から端を発していたことがわかり、ニックはその元を絶とうと策をめぐらす。
     各章ごとに1時間のタイムリミットがあり、ラストまでジェットコースターのような展開だった。趣向を凝らしたストーリー展開の半面、肝心のSF的ガジェットや、核心の人物の動機は子どもだましのようでもあり、あまり深く追及しないで、あっさり読んだ方がいい。

  • タイムトラベル物で設定に魅かれ読んでみた。面白かった。アクション性が強く(ダヴィンチ・コードに似ていると多少感じた)論理的な話は出てこなかったけど、どんどん読めて一気に読んだ。せりふで印象的だったのが「いまを生きている人が何人いると思う? ほんの少しだろ?明日のために今日を犠牲にしている人が何人いる?」

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