- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102178324
感想・レビュー・書評
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以前では信じられないペースダウンでの読書故、
ようやく下巻まで読了。上巻で理不尽な死から
妻を救う為に孤独で、過酷な時間旅行(1時間前限定で
遡る)をしながらも、その行動と結果がまるで
弄ばれるかのようにチグハグな事になりながらも
妻を救う....この1点のみに行動原理を持った主人公の
ニックは、この時間旅行の終盤で、ようやく、彼が
成すべき事を掴み、その目的の為に行動を取る事になる。
幾度とニックの前に立ちはだかる邪悪な警官、その
仲間。そしてニックの言葉に耳を傾ける協力者など...
様々な人達の運命を巻き込んで、ストーリーは
クライマックスへと縺れていく。
いく。のですが、流石に割と前の段階で後半の
展開の筋は読めてしまう為、それを越えるような
サプライズを期待してしまい、多少のトーンダウンは
否めない...かも。分かりくシンプルな
冒険エンターテイメント作品だからそれでいいのかもですが、
途中に幾度となく出てくるアイテムが、露骨すぎたかしら。
ただ、本来解決されることのない所謂「バタフライ効果」
のような、些細な行動や決定が、先の未来の結果を
大きく変える事になる....という面白さは充分堪能できて、
ニックのあまりにも真っすぐでひたむきな気持ちは
清々しい。
蛇足ですが読書中のBGMは
原田真二のタイム・トラベルでしたw。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。
サイモン・カーニックの「ノンストップ」とケン・グリムウッドの「リプレイ」を足して二で割ったような感じだった。ジェットコースター的展開が楽しめる。
この手のスピーディな展開の物語では、主人公は優等生的な人物であることが多い気がする。今回も主人公はかなりのナイスガイで、安心して物語の展開のみに集中できます。
なんか続編もありそうな気が… -
妻が殺害された男が、不思議な懐中時計を渡され、
「2時間戻って1時間過ごす」のタイムスリップを繰り返しながら
犯人を追っていく。アイデアだけでなく、そのストーリに引き込まれてしまう。
最後の結末に向けて収束していく展開がよかった! -
物語の発想はすごい。ストーリーはちょっとドラマ仕立て
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同じ時間軸で戻っているのなら、戻った先にも自分がいるんじゃないのかなあ。しかも同じ場所ならその時間の自分とバッティングだってありえそうだし。確かに短絡的に考えて死なないはずの人が死んだりとかあったけど、結局は主人公に都合よく展開してる感じ。そういうことを深く考えなければ楽しめるんだけどね。
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下巻は1日で読み終わりました。細かいアラはたくさんあるけど、2時間戻る毎に手に汗握るジェットコースター小説、やっぱりハッピーエンド!ちょっとひとひねりあるラストでした。時間SFが好きなら読むべき!
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上巻に比べると、下巻はアクションの要素が多い。この風変わりなタイムトラベルも収束するが、謎は謎のままのご都合主義で終わる。それでも楽しめるエンターテイメント小説だった。予想通り、映画化する予定らしい。それは多分見ないけど。
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設定こそ目新しいけれど、話の展開はわりとありがちな感じ。逆に言えば、話の流れに、安定した面白さがある。
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落ちが素晴らしい。読むのには一回で充分ですが、心の中には何度でも甦りそうです。