シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)

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制作 : Gregory David Roberts  田口 俊樹 
  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (700ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102179413

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ジョニー・デップが映画化権を獲得した超大作と言われたときに買おうかなと思ったもののその長さとダークっぽい予感に躊躇し、新潮社が「ジョニー・デップ(の映画化)を待ってられるか!」という帯をかけたときにまた買おうかな、と思ったものの同じ理由で躊躇していた本。今回は養老先生の帯を見て、これなら間違いなしと思って購入。養老さんにハズレなし(私の場合)。上中下と一気読み。そして下巻にあった養老さんの解説の見事さに再び感心。レビューとしてここに転載したいと思いました。
    作家自身の体験をもとにした大いなる小説。犯罪者。そして深い思索をする男。読みだしたら止まらない。オーストラリアの重罪刑務所を脱獄してボンベイにやってきた男と、インド(ボンベイ)の物語。インドには行ったことがなく、たぶん行く機会は無さそうだけれど、この本を読んだら混沌としたイメージのインドを少し理解する手掛かりが得られたような気持ちになりました。常識と思っていたことが表面的な薄っぺらな偽善かもしれないと思わされるような、こうあるべき的机上の正論が吹き飛ぶような、「理由も何も世の中とはそういうもんだ」という現実を突きつけられたような、圧倒されるような読書体験でした。アジア万歳。ただ字を読んでいるだけですが、疑似体験したような気持ちになりました。インドだけでなく、アフガニスタンやパキスタン、ムスリムの男たちの理解をする一助になる本です。ミステリ小説の要素もふんだんにありつつ、冒険小説でもあり、自伝的小説でもあり、恋愛小説でもあり、、、保存版にします。でもこの本を映像化するのは相当困難だと思う。

  • 文庫本カバーの粗筋をみても、どのような小説かは予想がつかない。

    著者の経歴を読めば、自分自身の経験をもとにしているようであり、ピカレスク(悪漢)小説の類か?と思いきや、読み始めると主人公の魂の再生の物語だった。そして、それがとても面白い。

    この波乱万丈の物語を魅力あふれるものにしているのは、汚濁にまみれながら魂の都市でもあるムンバイ(ボンベイ)という街とインドという国。

    とにかく、ボンベイの街の混沌とした社会や生き方の描写が圧倒的。
    欧米の価値観とは全く異なる世界で、主人公がもう一度自分の人生を再構築していく過程は面白く、どんどん読み進んでしまう。

    謎めいた美女カーラとのロマンスもあり、次巻以降も楽しみ。
    (次巻は、また予想外の展開となり、冒険小説の趣があるのだが)

  • 旅先で読了。実話に基づいた波乱万丈な大河小説。上中下巻1800ページ超えの長編だが、最初から世界にどっぷりハマり、途中グロいシーンがあるもそれを凌駕する面白さがあった。

    壮絶な事件が次々と起こり、主人公はダイハードな人生を歩んでいく。その中に哲学的な思考、恋愛、人間愛が織り込まれている。

    スペクタクルなシーンが満載なのに深みを感じるのは、著者が繊細な心を持っているから?描写もリアルに想像が出来るし、文書も美しい。

    登場人物も皆活き活きとしていて魅力的。特にマフィアのドン、カーデルの懐は深く魅了された。そして彼の吐く哲学的な言葉は印象的だった。
    『人は正しい理由から間違った事をする』
    『あらゆる高潔な行いは暗い秘密から生まれるものだ』など。

    何気ない伏線が後から意外なオチになっていて驚いたり、ラストを読むとまた再読してあれこれ答え合わせがしたくなる。

    インドムンバイのスラムでのディープな記述は貴重な実録で、インドの牢屋や警察やマフィアとの日々には心底身震いする。兎に角おっかない。

    壮絶な疑似体験から帰還して読後ホッとしたものの、ネットで著者を検索してみるとyoutubeでCNNのインタビューなんかもあり、更にシャンタラムの世界が広がった。

    ジョニー・デップが映画化するという話が10年以上も流れている様だが、映画がチープにならないといいなぁと心から思う。

  • 三島由紀夫が「人には二種類ある。インドに行かれる人と、行かれぬまま死んでしまう人である。そして行かれる人は、そのカルマによって、行く時期も定まっている…」と言ったとかゆー話で、実際自分のまわりでも1度行った人はスッカリ魅せられて何度も行ってたりするんだけど、そのインドの魅力って一体何なの?とずっと疑問だったコトがこの上巻でかなり理解出来た!

    ちょうどANAの機内誌「翼の王国」で、インドのお弁当配達人の記事を読んだトコロとゆータイムリーさも手伝って、この電子時代に記憶力のみが頼りってゆープロ意識て何なんだー!

    上巻はまず、インドてこうゆうトコロなんだよね、てゆー紹介っぽい。

    上巻だけでも、700頁の大作なので最初は尻込みするけども、読み始めたら面白くスリル満点で哲学的な部分もあり、ドンドン読み進む。

    甘いチャイとカレーナンを用意してお香を焚いて読みたい。

  • 面白い!!こんな小説初めて読みました。
    インドの熱気、猥雑さが伝わってくるようで。水もない、満足な食料もない。
    小さな傷からすぐに破傷風になってしまうという、衛生面でも劣悪な環境。

    それでもスラムの人達は一つの大家族のようだ。
    貧しくとも心は豊かで、無意識のうちにお互い助け合いながら生きている。

    どこもかしこもピカピカに磨き上げられた日本で、
    安穏と生きている私には想像を絶するような環境なんだけれど、、、
    それでもスラムの住人に自然と馴染んでゆくリンが羨ましくて仕方なかったです。

  • 久しぶりに、ページをめくる手が止まらなかった本である。
    ただ、Amazonレビューでは賛否両論で、主人公を否定する意見が多かった。
    主人公の考えや行動については、私は全く共感できない。麻薬をやったり、マフィアに入ったりしているし。
    しかし、内容が本当に面白い。
    インド文化は無知であったから、インド文化を少しでも知ることができてよかった。
    登場人物では、プラバカルが大好きだった。彼が物語から退場したときは、久しぶりに本の登場人物に対して泣いた。
    自分の本棚に並べたい一冊である。

  • 2017.6読了

  • インドの雰囲気は伝わってきた。でももうお腹いっぱい。700ページ読んでも何も話が進まん。「主人公がインドで生活している」、それだけで驚異の700ページ。あ、っていうかそんなにインド好きじゃねえわ、ってことに気づいた。続きはよっぽど暇な時に、気が向いたら読んでみようかね。

  • 80年代のインドの話。ボンベイ(ムンバイ)を舞台にした長編の一巻。

    インド人は実は周りにありふれてるが、インドという国を良く知らないので、かなり興味深く読めた。

  • インドとインド人についての驚くべき事実は、頭より心にしたがった方が賢明だということだ 闇の商売の第一の鉄則はどこでも同じだ。”自分の考えを他人に悟られないこと” いい医者には少なくとも三つの共通点がある。みんな優れた観察眼を持っており、聞き上手であり、そしてとても疲れている 

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シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

男は武装強盗で20年の懲役刑に服していた。だが白昼に脱獄し、オーストラリアからインドのボンベイへと逃亡。スラムに潜伏し、無資格で住民の診療に当たる。やがて"リン・シャンタラム"と名づけられた彼のまえに現れるのは奴隷市場、臓器銀行、血の組織"サプナ"-。数奇な体験をもとに綴り、全世界のバックパッカーと名だたるハリウッド・セレブを虜にした大著、邦訳成る。

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