シャンタラム(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (700ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102179413

感想・レビュー・書評

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  • 圧倒的名作。

    登場する全ての人物の心情と行為が哲学的であり、詩的な因果の法則w

    中:
    プラバカル「三人の男が、アフリカ人が、あなたのこと、殴って殺して、殴ってやりたいと思っています!あちこちで質問しています。物凄くでかいやつらです!バッファローみたいに!あなたはラッキーな逃亡をしないといけません!」

    リン「あらゆる高潔案おこないは暗い秘密からうまれるものだ、とカーデルから言われたことがある。それは全ての人に当てはまることではないかもしれないが、私に関して言えば真実だ。」

    リン「人は初めて誰かを心から愛するようになると、相手が自分を愛してくれなくなることを何より恐れるようになる。が、当然のことながら、恐れなければならないのは、相手が死んでしまった後でさえ自分がその相手を愛することをやめられないことだ。プラバカル、私は今でもきみを心から愛している。きみを今でも愛している。友よ、その愛が、きみにもう与えることのできないその愛が、ときに私の胸を押しつぶすことがある。息さえ出来なくさせることがある。今でも悲しみに心がどこまでも沈むことがある。君がいなければ、星も見えず、笑い声も聞えず、眠りも訪れないことがある。」

  • 評価に比してつまらない。
    何がそんなに面白いのだろうか?

  • Dainさん(スゴ本の人)おすすめ。徹夜小説。
    裏表紙の説明はネタバレ全開なので、読まないほうがいいらしい。3冊揃えてから読めとのこと。

  • この何年間か?読んだ本の中で一番心に残る事となる作品です。
    私が今まで、頭の中では考えてはいた感情を言葉や言い回しなど、
    表現出来ない文章を見事に表現してくれてる。
    ストーリー展開とかは、全然ひねった感じはないけど(そういうのが大好きでもあったのですが)この展開の仕方は他の作家さんにはない、
    シンプルな感じ。
    本を読み進める中で、ここまでフレーズをメモした事とかないですっ、私。ココに引用文をその都度書いていこうと思ったけど、多すぎる。
    なので、ノートに書いてます。
    どの引用文も、私が今まで表現したかったそのもの。
    そして、性的な表現も出てくるのですが、あまりにも露骨な表現は
    今まで飛ばしたりしてたのですが、「奇麗な美しい」言い回しで、
    この語り口最高!とも思ったのでした。
    どこまでが、体験談?というのもとても気になります。
    この作品の舞台がボンベイだった事が即読んでみたい気持ちを
    増長させました。私の父がお仕事で、ボンベイ(父の時代もボンベイで現在はムンバイ)、マレーシア、シンガポール、マニラなど行っててよく
    そこから手紙を貰ってて。
    だから、ボンベイという街をよく知りたかったから?かもしれません。ここでは、ボンベイの裏の部分ですが。
    この作家さんも、フェイスブックなどで写真とか拝見すると、
    とっても笑顔が素敵で魅力的な人ですね。
    なのに、文中ではご謙遜?的なところが多いです。
    かなり謙虚な人なんだなぁと思いました。

    自分自身の今の感情や痛み、苦しみと交差してる事がとにかく
    多かったです。上刊だけでも。

  • 「別段深い意味もなければあとくされもない古きよきセックスっていうのは、いったいどこへ行ってしまったの?」
    「それに反対はしない―――ただし、ほかに手がない場合のいわば最悪の代替案としてなら」


    私も一度はこういうひとときを知っていた。―――眠っている女と子供は私のものであり、私は彼らのものという人生を知っていた。

  • 4.08/1191
    内容(「BOOK」データベースより)
    『男は武装強盗で20年の懲役刑に服していた。だが白昼に脱獄し、オーストラリアからインドのボンベイへと逃亡。スラムに潜伏し、無資格で住民の診療に当たる。やがて“リン・シャンタラム”と名づけられた彼のまえに現れるのは奴隷市場、臓器銀行、血の組織“サプナ”―。数奇な体験をもとに綴り、全世界のバックパッカーと名だたるハリウッド・セレブを虜にした大著、邦訳成る。』


    原書名:『Shantaram』
    著者:グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ (Gregory David Roberts)
    訳者:田口 俊樹
    出版社 ‏: ‎新潮社
    文庫 ‏: ‎700ページ(上巻)

  • 実話なのがすごい

  • シャンタラム 上巻

    インドのボンベイを舞台とした逃亡者リンシャンタラムの冒険小説。全体のストーリーは見えないが、展開は面白い。


    リンシャンタラムは 自分の価値観を捨てて、生まれ変わろうとしている。これからどういう運命に導かれるのか楽しみ。


    ボンベイやスラムを 闇の中の光の世界、非合法の中の自由地帯、不平等の中にある正義の世界と捉えた。光や平和の象徴が ガイドのプラバガルであり、プラバガルの故郷スンダル村なのだと思う。


    名言「悲しみのない幸福などなく、何も失わずに富を得ることもない」


    プラバガルの故郷スンダル村の表現が素晴らしい
    「この村には 人間の個性と土地の自然とが同化して生まれる安心感がある。村の変化は永続する〜土から生まれたものは土に還る。花は咲き、やがて枯れ、再び開く」


    人は都会でなら心と魂を拳で握りつぶしたまま生きることができるが、村で生きるには心と魂を広げ〜なければならない


  • じっくりと楽しませてもらった。

    まずは物語の舞台となるボンベイの雰囲気を感じるといったところか。

    プラバカル、カーラ、アブデルカーデル、アブドラなど登場人物らが魅力的で面白い。
    特にプラバカルの純粋さと大袈裟さ、ユーモアには。


    ボンベイのスラムで生き抜いていくリン・シャンタラムにどんどんのめり込んでいく。

    リンの数奇な生活がどう展開していくのか続きが楽しみ。

  • 1ページめから惚れ込んだ〜

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