オズの魔法使い (新潮文庫)

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制作 : にしざか ひろみ  Lyman Frank Baum  河野 万里子 
  • 新潮社 (2012年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102181515

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オズの魔法使い (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 去年買っておいたこの本を「オズはじまりの戦い」の映画を
    見た後の今だからこそのタイミングで読みたい!と
    すぐに読んでみると、昔、子供の頃に読んだ印象とは
    随分違って感じたり、映画の後だからこそうれしいところもあったり
    とても楽しい冒険の再読になりました。

    道徳教育を行うようになった現代の子供だから
    恐ろしい教訓や悲しみは抜きで現代の御伽噺として
    この作品を書いたとフランク・ボームが言う通り
    ひたすら楽しくあったかくでも大切なことを教えてくれる
    ステキな本で、大人になったからこそ
    また読んでみることがステキな本だなと思いました。

    ストーリーは単純明快で、さらっと読もうと思えば
    なんでもない童話ともとれるけど、星の王子様のように
    いろんなところに深い優しさや大切なことが
    散りばめられていて、「心」「知恵」「勇気」
    の本質とは何か、ドロシーと一緒に旅をしながら
    小さな子たちと冒険の後にいろんなことを考えてみるのも
    ステキなオズからのプレゼントではないかなと思いました。

    原作とは少し違いはあれども「オズはじまりの戦い」の中にも
    そこここに登場していた原作の世界。
    翼の生えた猿、黄色いレンガの道、ケシの花畑、
    オズの奇術、陶器の町、豊かな緑と色とりどりの花たち。

    子供の頃に感じたオズよりも、より楽しく優しく
    前向きになれる楽しいオズでの旅でした[*Ü*]

  •  なにやら「欠けている」、女の子と「かかし」とブリキ人形とライオンが出てきて、そんでもって旅をするお話。以上が「一般常識」として僕が知っていた『オズの魔法使い』である。「オズ」とは一体何者であったか、敵だったか、それとも味方であったか。はてさて、たしか一筋縄ではいかない人物だったような……。せいぜい突っ込んでもその程度。
     そんなわけで、僕の記憶の確かさを、そして今も愛される物語の素晴らしさを再認識するために本書を手にとった。

     本書を読んで感じたのは、上辺だけを見ると「嫌にあっさりしているな」という印象。考えてみれば「お話」なんていうものは、そういうものなのかもしれないが、深い心中描写があるわけでもなし、淡々と出来事を介して物語は進行していく。ドラマチックな盛り上げはされない。
     しかし「お話」を楽しむ子どもたちにとって、それで十分なのかもしれない。子どもたちは「オオカミ」の恐怖を語らずとも、「オオカミ」の登場によって恐怖する。恐怖してくれる。深く語らずとも、この話の持つ楽しさを、恐怖を、滑稽さを、面白みを感じ取ってくれるのである。

     さて、しかしそれで満足しないのはスレた大人たちである。大人たちは「深み」を欲しがる。この物語は、そういった大人たちにも門戸を開いている。
     これ見よがしに配置されたキャラクターたち、舞台となる町々、その道中……。どれもが何かを象徴しているかのごとく、大人たちには感じられることだろう。「この『かかし』、身近にいるような気がする……」「『エメラルドの都』とは、まさにアレと同じではないか」。実がどうなのかは関係がなく、大人たちはこのファンタジー性溢れる作品に「現実」を感じるのである。そこから「『現実』とはかくも滑稽なものか!」という感想を抱くのも、「ということは私は『こう』しなければならない!」と自己啓発するのも自由である。本書は誰しもに門戸を開いている。

     ただ上辺だけを追って「お話」を楽しむも良し、深読みしてそこに「現実」を感じるも良し。なんとも自由に溢れた作品であろうか。


    【目次】
    はじめに ライマン・フランク・ボーム
    オズの魔法使い
    訳者あとがき 河野万里子
    (絵/にしざかひろみ)

  • 凄く面白かった!!
    こんなにシンプルでスピーディーな作品だと思わなかったから、余計に感心しました。

    自分の欲するものを、
    実は自分で持っているのに気付いていない事がある。

    そんなコトに気付かせてくれたり、
    もし、友達がそうなら、
    そっと後押しして、
    自信を持たせてあげるコトが出来るって事を教えて貰いました♪

    読みやすいし、これは良い本に出会えました♪


  • 子供時代にテレビで見た覚えが有って、家が竜巻で飛ばされたとか、魔女が家の下敷きになった場面は覚えてましたが、どういう話なのかは分かってませんでした。 大人になってから、改めて書籍で読んで「そういう話だったのか!」と実感。 オズが与えたものは一種の『プラシーボ効果』みたいなものがあるなと私的な感想。 『プラシーボ効果』本人たちが幸せになれるのなら、良い意味で 騙されてみるのも有りだと思う。 ドロシーは本当に良い子ですね。 是非ともミュージカルも観賞してみたくなりました。

  • アメリカで最も読まれた児童書の1つらしい… 今ではこの本のキャラクター達はゲームやドラマなど多様な場所に登場しています。原作を知っていれば、そういったことも、2倍楽しめると思います。もちろんストーリーもおもしろいです。ぜひ読んでください。

    *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます。
    http://opac2017.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/BB50105902

  • 云十年ぶりに読み返したので細部結構忘れてました。
    当時は完訳じゃない?子供向けを読んだのもあるだろうけど、大人でもなかなか楽しめる本。
    というか、オズの魔法使いってかなり長いシリーズなんですね…!
    後の作品も読んでみたい!
    ボーム版続編はハヤカワ文庫で出てるけど、かなり古いから入手は大変そう。
    復刊ドットコムで近年出たのは単行本なので、スペース的にかなり難点。
    ちまちま文庫で集めてみたいなぁ。
    どうせなら新潮文庫で完訳出たらいいのに。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

  • キャラクターが素敵だった。良いセリフも多く読後感もスッキリしていて良い作品だなと思えた。
    作者の仕事の出張先で、おもちゃを買って帰ったり、子供達に話を聞かせてあげてる姿が素敵だなと思った。

  • 27.11.20読了。
    言わずと知れた名作だけど読んだことなかったなぁと思って。

    カラフルな街々を旅する個性豊かな仲間たち。それぞれが足りないものを手に入れるための旅なんだけど、足りないところは他の誰かが持っていて、自分の得意なところは他の誰かを助けることが出来て。欠点をみんなで補って成長していく姿にじーん。

    しかし、ライオンもブリキの木こりも、かかしですらも喋るのに、ドロシーが連れてきた愛犬だけは最後まで「わん」しか喋らず…夢の国の物語だから…!夢の国の物語だから…!!

  • ブリキの心意気に感動する。
    自分には心がない、と自覚することが、平和への第一歩なんだろうな。

  • ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』新潮文庫

    冒頭で家の下敷きになった東の魔女って実は…

  • 毎年夏に出る、デザイナーズといった感じのオシャレなシリーズに、今年はずっと読んでみたかった「オズの魔法使い」があったので、買ってみた。いろは目に鮮やかな緑色。物語を読んで、これはエメラルド色だったのかと気づいた。きれいだなあ。

    灰色の故郷に帰りたいドロシーと、脳みそがほしいかかしと、心がほしいきこり、それから勇敢になりたいライオン、ドロシーについてきちゃった犬のトト。色彩あざやかな世界で繰り広げられる冒険。…よりも、キャラクター達の「ほしいもの」と、役割になんだか胸が熱くなった。

    キャラクター達は(ドロシーとトト以外)みんなそれぞれの適材適所を見つけて王様になり、一件落着!…なんだけど、ところで、きこりのお嫁さんは……どうなったんだっけ……。と、今もやっとしています。

  • 今年の夏の新潮文庫に並んでいたので買いました。
    子供の頃に本か漫画か映画で見て概ねストーリーは知っていたものの改めて読むと、色々ビックリ!

    西の魔女が仕向けたオオカミとカラスの大群の撃退のしかたとか!

    そして、知恵者のカカシは脳みそを望み、心優しい木こりは心を望み、勇敢なライオンは勇気を望む。

    それを叶えてあげるオズの対応は正に大岡裁き!

    一昨年みた映画、始まりの物語オズとの繋がりもあって、今更『こういうことね!』と気がつくことも。


    一年に一冊はこんなの読んでみようと思えました!

  • "「ぼくは心です」ブリキのきこりが言った。
    「脳みそは人をしあわせにするわけではないから。
    そしてしあわせこそ、この世で最高のものですよ」"




    資料ID:C0033812
    配架場所:2F文庫書架

  • 題名は知ってるけど内容は、ほぼ覚えていなかったので読んでみたくなり購入。
    これも子供の頃にしっかり読んでおきたかった本だと思いました。
    脳の無いかかし、心が無いブリキの木こり、臆病なライオン、それぞれの自分の力を引き出させたオズはやはり偉大な人物なのかも…

  • 欲しいものがない、他人や他のものにはあって自分にはない…それは悲しいことです。

    でも、そのないもののおかげで守れるものもあります。

    何かが足りない状態では、最低限、自分を守ることができればいいのだと思います。

    しかし、ないものを手に入れると、視界が今までとは違って見えます。

    その、新たに手に入れた「自分にあるもの」のために、新たな試練に立ち向かわざるを得なくなります。

    これはドロシーと仲間たちのシンプルで力強い物語です。

    敢えて細かな描写を省いた、直線的な語り口は新鮮で、痛快でした。

    瀬戸物の国を出るときに教会の瀬戸物を壊してしまうのですが、その時、ドロシーが「悪いけど、しかたないわ」という潔さが好きです。

  • ドロシーの仲間たちに本当に必要なのは、脳みそでも心でも勇気でもなく、自分を信じること。魔法を使えないオズがそれ見抜き、策を講じたのは印象的。魔法なんてなくても、賢くだって優しくだって勇敢にだってなれる。そうありたいと望み、自分を信じさえすれば。「オズの魔法使い」は私にそう教えてくれた気がする。

  • 昔、学校の演劇鑑賞会で観たものは、オズが本当に立派な魔法使いでそこで全ての願いが叶うストーリーだったのですが…まさか本家のオズがあんなんだったとは(笑)よく知られてる昔の話の原典を読むのは、こういう楽しみがあるから大好きです。

  • 子どもの頃、読んだオズの魔法使い。
    どんな物語かは曖昧でした。
    子ども心に戻って、ドロシーたちの冒険にハラハラできました。

    最近はオズを元にした作品が色々とあるので参考文献にもなりますし、とてもお世話になっている一冊です。

  • 有名だけれど今まで一度も読んだことがなかったので読んでみました。

    ヘンテコで、 不思議で、心温まる物語。
    個性豊かなドロシーたち一行の不思議な旅にワクワク。
    とっても素敵な物語でした!

  • 大人になって初めて読みました。
    ヘンテコだけれど、個をしっかりと持っている登場人物達。ワクワク、ドキドキしながら旅を最後まで見届けたくなります。

  • 名前を知らない人がいないくらい有名な作品だけど、意外と原作を読んだことのある人がいないと思う。
    読まなくても話の筋が何となく耳に入ってくる。
    僕もまたその一人で、書店で偶然目についたので、この機会にと思い購入。
    原作を読んで一番驚いたのはタイトルに名の入っている大魔法使いのオズが、何の魔力も持たないペテン師だったこと。
    この本を読むまでは何となくマーリンみたいなイメージだと思っていた。

  • 「有名だけど読んだことなかったなぁ」と思って手にとりました。
    平積みしてポップつけてた本屋さんの策略にはまったわけです。
    こういう、「今更読むのもなぁ」という本には後押しが必要だと実感しました。

    本の内容についてですが、予想以上にシュールでした。
    アリを踏むのもためらうブリキが、その他の生き物に関してはもうスパスパとぶった切ったりしてます。
    ライオンがはぐれた時も、他のメンバーはあっさりと「いい奴だった」とし、でも助けられると思ったら助けるという、仲間思いなんだかなんだかわからない言動が目立ちます。でも、ある意味リアルなのかも。

    別にくさしているわけではなく、おとぎ話というのは色々なツッコミどころがあるんだな、と思った次第。

    色とりどりの色彩豊かに描かれた街や自然は読む者の想像力をかきたて、別世界へと誘ってくれるかのようです。

    脳のないカカシ、心のないブリキ、勇気のないライオン…
    正体を暴かれたオズの「魔法」…
    翼の生えたサルと金の帽子…
    個性豊かな魔女たち…
    たつまきに乗ってやってきて、ガラスの靴で帰るまでの冒険をこの機会にいかがでしょう?

  • 劇団四季のWickedを読んで、興味がわいたので、会社の方にお借りして拝読。ミュージカルときっちりはまるところもあれば、ちょっと異なる個所もあって、面白い。オズの魔法使いは魔法は使えなくても素敵なペテン師。(子供の時に読んでたら、オズのうそつきーってなってたんだろうけど..)

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オズの魔法使い (新潮文庫)の作品紹介

大たつまきに家ごと運ばれたドロシーは、見知らぬ土地にたどりつき、脳みそのないかかし、心をなくしたブリキのきこり、臆病なライオンと出会う。故郷カンザスに帰りたいドロシーは、一風変わった仲間たちとどんな願いもかなえてくれるというオズ大王に会うために、エメラルドの都をめざす。西の悪い魔女は、あの手この手でゆくてを阻もうとするが…。世界中で愛され続ける名作。

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