四色問題 (新潮文庫)

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制作 : Robin Wilson  茂木 健一郎 
  • 新潮社 (2013年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102184615

四色問題 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 問題の証明に124年もかかった数学史上の超難問「四色問題」の歴史を紹介する作品。
    四色問題とは、地図上の隣り合った国同士が同じ色にならないためには、最低4色あれば塗り分けが可能である、という問題である。

    一見すると単純な問題のようにも思えるが、これを数式で証明するとなると、数学が苦手な自分には全く想像もできない。実際本書の中にも、歴代の挑戦者が考えた出した解法の図形や数式などが掲載されているが、恥ずかしながらほとんどの部分を読み飛ばしてしまった…

    1970年代ついに2人の数学者が証明に成功するのだが、証明にコンピューターを使用した事が数学界で大きな物議を醸してしまう。元来数学者とは数式や解法に「エレガントさ」を求める人種なのだが、紙と鉛筆以外の道具を使用したことが当時の重鎮たちの気に障ったのだろう。

    訳者の茂木先生があとがきに書いているが、世間の慌ただしい動きと離れた精神の砦で行われるのが数学者の営みである。数学嫌いの自分が数学をテーマとした作品を好むのも、世間の喧騒から離れコクーンの中で夢想するようなものなのかもしれない。

  • 分かりきったことを証明する難しさ。
    地図を四色で塗り分けられるのは経験則でも分かるし、四色でぬれない例を図示出来ないので、間違った証明が何を抜かしているのか理解するのは難しい、というか私には無理。
    リーマン予想とかボアンカレみたいに対象が全く分からないものの方が何となく分かった気になれる不思議さよ。

  • あまりにも残酷な物語だと思う。取り組み始めた数学者たちは、こんなにも厄介な問題とは思っていなかっただろう。最初に解いた二人はよいが、人生をかけてしまった人々は、他の業績をあげる時間も失い、ほとんど名も残せず終わってしまう。

    本書は四色問題が解かれるまでの経緯と、それにまつわる数学者の物語の二つが書かれている。

    数学的には、中盤まではついていけたが、後半はきつかった。物語としてとても楽しく読めたが、二度と読まないだろうと思う。頭が疲れるし、数学的に美しくない。
    「容疑者Xの献身」(東野圭吾著)の石神氏の気持ちがわかった気がする。

  • 簡単そうで、難しい。

  • つまりは、コンピュータを味方にしていろいろな証明に取り組むということもアリだということなわけだなあ。すごいなあ、コンピュータ。

  • この問題は映画『容疑者Xの献身』で知った。石神が「あの証明は美しくない」と言っていた。

    しばらく積んだままになっていたけど、最近ドラマのガリレオが再放送しているので、この機会に読んでみた。再放送が終わる前に読み終えられてよかった。

    数学的な理解は途中で諦めて、それからは学者のドラマを追うことを楽しんだ。コンピュータを用いた初めての証明ということで、発表後も賛否両論あったもよう。確かに「美しくない」のかもしれない。膨大な量の計算をするためにはコンピュータの力を借りるのももっともだと思う。異なるプログラムで同じ作業をやって、それで同じ結果になるのなら間違いないと言えるだろうし。

    それでも、もっと別の美しい証明ができればいいなと思う。

    いわゆる普通の小説やエッセイとは違う頭を使うのでちょっと疲れた時もあったけど、ときどきはこういう書物を読んでいきたいと思う。
    解説でも書いてあったけど、確かに読みやすい文章でいい訳なんだろうと思う。茂木さんのおかげなのか、下訳の北村さんのおかげなのか。

  • 数学苦手なのに 海外の著者苦手なのに
    面白そうなのでついポチリ
    はたして私に読めるのか?

  • おもしろい!まさか、そんなやり方で証明されたとは思いませんでした。
    「解決」したとはいえ、「証明」されたと言っていいのでしょうか?
    でもまぁ、電卓で計算するのは、正確な計算なの?という疑問のようなものなんでしょうか。
    挑んだ人たちの人間性なんかも描かれていて、なかなか面白いですね。

  •  う、うん、わたしにはちょっと理解が及ばなかったので証明されていく歴史を追うにとどまってしまった。
     エレガントな証明方法が見つかるといい……ね。

  • 四色問題の証明について、なんとなくのイメージはあったけれど、きちんと全容に触れている本を読むのは初めてだった。その意味では日本語でこういう本が読めるのは良いことだと思う。
    新しい概念が散発して出てくるため、一読した今証明の全体像が分かったかというと、そんなことはなく。基本概念、基本手法に関する説明と、人間模様とを、合わせて書こうとするためにかえってわかりにくくなっている気がした。
    翻訳書のわりには読みやすい部類だけれど、証明を知りたいという目的で読む本ではないような気がする。

    四色問題の証明そのものについては、不可避集合の可約性を示せば良いところまでの道のりが、かなり長いというところが想定していなくて驚いた。
    コンピュータでいくつもの例を計算した結果の証明、としか知らなかったけれど、あとは計算するだけのところまでの論証もかなり骨が折れそうだった。
    もっとシンプルな証明がありそうなのに、と思ってしまうのは計算機の利用に対する無理解のためなのだろうか。
    数学を理解する活動をしたいという欲求がとても刺激された。
    170911

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四色問題 (新潮文庫)の作品紹介

四色あればどんな地図でも塗り分けられるか? 一見簡単そうだが、どうにも証明できない難問として人々の頭を悩ませ続けた「四色問題」。ルイス・キャロルをはじめ幾多の人物が挑戦しながら失敗。一世紀半後、ふたりの数学者がコンピューターを駆使して解決するが、「これは数学じゃない」と拒絶反応も。天才たちの苦闘の歴史を通じ、世紀の難問が解かれるまでを描く興奮の数学ドラマ。

四色問題 (新潮文庫)の単行本

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