チャップリン自伝 上 ―若き日々 (新潮文庫)

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制作 : 中野 好夫 
  • 新潮社 (1981年4月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102185018

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チャップリン自伝 上 ―若き日々 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 赤貧を洗う強烈なド貧乏時代から喜劇王チャーリー・チャップリンとしてブレークした直後までが上巻。ド貧乏時代に人間観察力を磨き上げるところは勉強になる。チャップリンの人間力・EQの高さが非常に強く伝わる。栄光からの凋落は下巻で味わうのだろう。

  • チャップリンの奇才さを見せつけられた。才能があるというだけじゃなくて、勇気があるから成功できたのね。
    少年時代は想像もできない貧しさと苦しさの中生きていたようだが、それが、成功するまでの勇気の決断のもとになったようにみえる。
    心に残った一文は以下。
    「運命の女神たちが人間のそれを決定するとき、そこには憐憫もなければ公平感もない。」

  • 本書は、1966年に翻訳刊行された『チャップリン自伝』のうち、前半3分の1の英語版が“My Early Years”として再度出版されたことを機会に、1981年に『チャップリン自伝~若き日々』として刊行されたもの。
    チャップリンは1889年にロンドンで生まれたが、本書に描かれた、第一次世界大戦前後までの前半生は、当時のヨーロッパの様子と、その後制作される数々のチャップリンの映画の特異性の背景を知る上で、非常に興味深いものである。
    チャップリンは、ともに寄席の舞台俳優である両親のもとに生まれたが、1歳のときに両親が離婚したことにより、以降、母親のもとで育てられた。そして、5歳のときに、喉をつぶしてしまった母親の代役で初舞台を踏むが、その後母親は二度と舞台に立つことができず、貧窮生活に陥り、7歳頃には母親は精神に異常をきたして施設に収容された。その後、チャップリンは4歳上の兄と貧民院や孤児学校を渡り歩きつつ、新聞売子、印刷工、おもちゃ職人、ガラス吹き、診療所の受付等々、あらゆる職を転々とする傍ら、12歳で本格的な劇団に参加、その後様々な劇団を転々とし演技のスキルを積んでいった。そして、二十歳頃、名門フレッド・カーノー劇団に入り、同劇団の2度目のアメリカ巡業の際に、映画プロデューサーマック・セネットの目にとまり、25歳頃に映画デビューを果たす。この頃に、山高帽に窮屈な上着、だぶだぶのズボンにドタ靴、ちょび髭にステッキという彼のトレードマークを確立し、その後、世界的なスターへの道を駆け上って行くことになる。
    当時だからこそ有り得た波乱万丈の半生とも言えようが、チャップリンの映画が単なるコメディに留まらず、ユーモアの陰にも鋭い社会諷刺や下町に生きる庶民の哀愁や怒りまでもが描かれた作品となっているのは、本書に垣間見られるチャップリンの生来のクレバーさと、幼少期からの様々な体験によるものであることがよくわかる。
    依然多くのファンを持つ不世出の映画人の、哀しくも楽しい半生記である。
    (2009年11月了)

  • 2014.1.19 読了

    チャップリン作品 累計読了390ページ

  • 【メモ】
    ・チャップリンとヒトラーは同世代
    ・ならばヒトラーはどんな生い立ちであったのか興味がわいた
    ・第一次大戦のときはキーストン社でヒットを飛ばしていた
    ・幼い頃に貧困の中で理不尽な目にあっても、ユーモアが失われなかったのは、そこに母と兄という「愛」の対象があったからだろうか
    ・でも貧困から来る憎しみが家族に向く場合もあるだろうから、傷ついた子供がどんな大人になれるのかは人によるんだろうなあ。何がそれを決定づけるのだろう。
    ・チャップリンの、人生を「冒険とロマンス」と表現するようなところが好き。
    ・失敗したときも成功したときも、観客を冷静に観察しているところが印象的だった。
    ・淡々と語られる「冒険」に惹き込まれて読み終わった。

  • まずしく、試練の子ども時代から、役者の能力一つでのしあがる。彼が人を笑わせることができるのは、人生のかなしさも知っているから。

    九州大学:たけ

  • 図書館で何気なく借りた本。
    ぜーんぜん、映画も見たことないけど、名前だけは知っている状態だったので、フーンという感じで読んだ。

    流石に第一次大戦前の話だけあって、今の私の環境からいえば恐ろしく非人道的な社会を幼少の頃に体験しており、その中を生き抜いたサクセスストーリーだった。

    たくましいなー、のひとこと。

    そして子供って、誰か一人でも継続して注いでくれる愛情さえあれば食べ物や着るもの、住むところさえ無くても、スクスクと生きられるんだなーと。

  • なぜか読んでみようと思った。
    貧しい幼少期から売れっ子俳優になるまで。作品には出てこないチャップリンの素の姿というか、バックグラウンドが良く見えた。
    今度映像を見るときは違った見方ができるかもしれない。

    後編も読みたい。

  • チャップリンの若かりし頃が描かれており、それは映画で知ってるチャップリンとは別で、この知識をもって再び映画を観ると尚更入り込める気がする。

  • チャップリンが孤児院にいたなんて。
    悲しさと美しさのその際を知りえていたからこその、
    あの映画。
    魅力的な人物の人生記は興味深い。

  • いわずとしれた喜劇俳優チャップリンの、貧困な幼少期から栄光の青年期までを綴った自伝。

    印象に残ったのは、喜劇と悲劇を意識した羊の話と、濡れ衣を着せられて体罰にあったシーンかな。
    普通なら、濡れ衣を着せられ体を叩かれた日には惨めな気分になりそうだ。ところが、チャップリンは「むしろ誇らしい勝利感さえ味わっていた」という。
    そこを読んで「何だ変態か」と思ったけど、よくよく考えてみるとその時から、舞台に上がり、人々の注目を集めることに対する欲望及び演技の素質があったのではないかと思う。

    最後の方の有名になっていく記述は延々と自慢のように書かれているけど、群衆に囲まれ孤独を感じていたというチャップリンに、映像の中のあの人も、普通の人となんら変わらない一人の人なんだなあと思った。

  • 『齋藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50』より

  • 【101/150】笑いをテーマに関連図書を読み中。笑いといえば、やっぱりチャップリンを押さえないとね。ということで古本屋で見つけた自伝「若き日々」を読了。

  • チャップリンの自伝。
    貧しかった子供時代から大スターへの階段を
    一気に駆け上がるまでを描かれている。

    適切な感想ではないかもしれないが、
    不幸なエピソードも沢山あるのに面白い。
    切なかったり哀しかったりするのにどこかユーモアがある。

    自分に降りかかった不幸を
    スクリーンで表現するだけでは飽き足らず、
    文章にも焼き付けてしまった感じがする。
    彼こそ本物のコメディアンなのだろう。

    お母さんとの生活が沢山描かれているのも印象的。

    金銭感覚にも少し問題があったり、
    感情のコントロールも下手で、
    完璧な母親ではなかったかもしれない。
    しかし、子供達への愛で溢れているお母さん。

    訳あって親子別々に暮らしていた時、
    伝染病感染の防止が目的で、息子である作者が
    みっともない格好になっていた時、面会にやってきたお母さんが
    大笑いしながらその息子を抱きしめてキスをしたって
    エピソードが心に残った。

    貧しいながらも、母の愛情に包まれながら
    少年時代を過ごしたからこそ、
    チャップリンは、自身が創り出す映画のフィルムにも
    そういった愛情や優しさを焼き付ける事が出来たのだろう。

  • チャップリン喜怒哀楽の自伝。
    笑いと悲劇。名声と孤独。成功と失敗。どちらも単独ではありえないことを彼の人生が証明するようだった。この続きも気になるから後編も読もう。

    悲劇があるから、喜劇が輝く。だからすべての喜劇を通じていちばん大事なのは、姿勢だという。この場合の姿勢ってのは、前フリとか、態度とか、キャラ設定とかだろうな。

  • 喜劇王チャップリンの自伝。タイトルの通り、彼が大成するまでの若き日々を綴る。
    貧しい母子家庭。5歳の時、舞台の役者で生計を立てていた母の声はある日突然でなくなる。急遽代打で舞台にあがり、5歳の彼はそんな悲劇を喜劇に変え笑いを興す。喜劇王としての彼のスタートであった。

    長い貧乏生活に加え、母もやがて精神的な病に侵されていく。そんな悲劇的な側面を抱えているからこそ、独特のスタイルで人々を笑わせ続けることができたのではないかと思う。
    一度ちゃんと映画を見てみないと。

  • チャップリンが幼少時代からの喜怒哀楽全てを包み隠さず記録した本。見る者全てに痛烈なメッセージを投げかけるチャップリン映画だが、実は、制作の動機については、金銭トラブルの回避のためであったり、女性問題を解決するためであったりであったという点が面白い。天才は聖人君子である必要はないのだ。

  • (2010:川崎司先生推薦)人間が人間であるかぎり味わう苦しみと喜び、失望と希望が赤裸々に語られた<不屈の人生記録>。

  • 読んだ自伝の中で、最高に楽しめた自伝でした!!!

    絶対お勧めの一冊です。 もう少し長く書いてほしかったなぁ・・・

  • 少年時代、お金には恵まれなかったが、家族の愛情には恵まれた。それこそが将来への希望を失わずに生きられたすべて。映画「チャーリー」とは違う角度から彼の半生を舞台化して感動を世界に伝えるのが僕の目標になった。

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