- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102185018
感想・レビュー・書評
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チャップリンが孤児院にいたなんて。
悲しさと美しさのその際を知りえていたからこその、
あの映画。
魅力的な人物の人生記は興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いわずとしれた喜劇俳優チャップリンの、貧困な幼少期から栄光の青年期までを綴った自伝。
印象に残ったのは、喜劇と悲劇を意識した羊の話と、濡れ衣を着せられて体罰にあったシーンかな。
普通なら、濡れ衣を着せられ体を叩かれた日には惨めな気分になりそうだ。ところが、チャップリンは「むしろ誇らしい勝利感さえ味わっていた」という。
そこを読んで「何だ変態か」と思ったけど、よくよく考えてみるとその時から、舞台に上がり、人々の注目を集めることに対する欲望及び演技の素質があったのではないかと思う。
最後の方の有名になっていく記述は延々と自慢のように書かれているけど、群衆に囲まれ孤独を感じていたというチャップリンに、映像の中のあの人も、普通の人となんら変わらない一人の人なんだなあと思った。 -
『齋藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50』より
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【101/150】笑いをテーマに関連図書を読み中。笑いといえば、やっぱりチャップリンを押さえないとね。ということで古本屋で見つけた自伝「若き日々」を読了。
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チャップリンの自伝。
貧しかった子供時代から大スターへの階段を
一気に駆け上がるまでを描かれている。
適切な感想ではないかもしれないが、
不幸なエピソードも沢山あるのに面白い。
切なかったり哀しかったりするのにどこかユーモアがある。
自分に降りかかった不幸を
スクリーンで表現するだけでは飽き足らず、
文章にも焼き付けてしまった感じがする。
彼こそ本物のコメディアンなのだろう。
お母さんとの生活が沢山描かれているのも印象的。
金銭感覚にも少し問題があったり、
感情のコントロールも下手で、
完璧な母親ではなかったかもしれない。
しかし、子供達への愛で溢れているお母さん。
訳あって親子別々に暮らしていた時、
伝染病感染の防止が目的で、息子である作者が
みっともない格好になっていた時、面会にやってきたお母さんが
大笑いしながらその息子を抱きしめてキスをしたって
エピソードが心に残った。
貧しいながらも、母の愛情に包まれながら
少年時代を過ごしたからこそ、
チャップリンは、自身が創り出す映画のフィルムにも
そういった愛情や優しさを焼き付ける事が出来たのだろう。 -
チャップリン喜怒哀楽の自伝。
笑いと悲劇。名声と孤独。成功と失敗。どちらも単独ではありえないことを彼の人生が証明するようだった。この続きも気になるから後編も読もう。
悲劇があるから、喜劇が輝く。だからすべての喜劇を通じていちばん大事なのは、姿勢だという。この場合の姿勢ってのは、前フリとか、態度とか、キャラ設定とかだろうな。 -
喜劇王チャップリンの自伝。タイトルの通り、彼が大成するまでの若き日々を綴る。
貧しい母子家庭。5歳の時、舞台の役者で生計を立てていた母の声はある日突然でなくなる。急遽代打で舞台にあがり、5歳の彼はそんな悲劇を喜劇に変え笑いを興す。喜劇王としての彼のスタートであった。
長い貧乏生活に加え、母もやがて精神的な病に侵されていく。そんな悲劇的な側面を抱えているからこそ、独特のスタイルで人々を笑わせ続けることができたのではないかと思う。
一度ちゃんと映画を見てみないと。 -
チャップリンが幼少時代からの喜怒哀楽全てを包み隠さず記録した本。見る者全てに痛烈なメッセージを投げかけるチャップリン映画だが、実は、制作の動機については、金銭トラブルの回避のためであったり、女性問題を解決するためであったりであったという点が面白い。天才は聖人君子である必要はないのだ。
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(2010:川崎司先生推薦)人間が人間であるかぎり味わう苦しみと喜び、失望と希望が赤裸々に語られた<不屈の人生記録>。
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読んだ自伝の中で、最高に楽しめた自伝でした!!!
絶対お勧めの一冊です。 もう少し長く書いてほしかったなぁ・・・