人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)

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制作 : Bill Bryson  楡井 浩一 
  • 新潮社 (2014年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102186220

人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 上巻に続き、科学全般を軽やかに語る手腕はお見事。
    翻訳者が非常に上手いのだろう、と思ったら、案の定解説(HONZの成毛氏)でも指摘されていた。

    唯一気になるのが、図表が無いというところ。
    ただ、図表がなくても本文の読むのに支障がないところが本書のすごさでもあるのだが。

    ところで、結びに出てくる
    『一六八〇年代初頭、ロンドンの喫茶店で天文学者エドモンド・ハレーとその友人の建築家クリストファー・レンと物理学者ロバート・フックが冗談半分にある賭けを行った。』の『賭け』は何だったのだろう。

  •  皮膚の細胞はすべて死んでいる。成人であれば死んだ皮膚を2キロ持ち歩いていることになり、そこから皮膚のかけらが毎日数十億片ずつ剥がれ落ちていく(P257)驚愕の事実(笑

     追記:『生命40億年全史』の引用がある(P160)2014年2月11日にレビューがあるので載せておく、以下参照
    著者 : リチャード・フォーティ草思社 (2003年3月発売)
    生命40億年の記録をたどる、化石からの手がかりで時代を遡るのだが、遠い過去ほどその全貌は薄ぼんやりしてくるのだった。憶測で断定しないところに好感がもてる。結局、地球生命の全容は紆余曲折を経て現在にいたるようだ。そうすると人類の未来も危なげで不確かなものだということが分かる。

  • 科学に興味がない人も是非読んで欲しい。著者が科学畑ではない人なので、知識がない人向けの分かりやすい説明になっている。そして、最初から最後まで好奇心を刺激される発見が満載だ。

  • 上巻の続き。後半になってようやく生物、人類史。人間の歴史って短いし、化石になるのって凄く大変なんだーと思い知らされる。今となっては恐竜の存在は当たり前になってるけど、ちょっと昔はそんな存在すら知らなかったのかと改めて思うと、恐竜を始めて発見(理解)した人はすごい!

  • 上巻を読み始めてから1年近くかかってやっと読了。科学技術史を全方位から描く力作である。
    下巻は理科二類。生命の誕生から生物の歩んできた道を人類の誕生までを描くとともに、現代の地球史ができるまでの科学技術の発展を描く。
    生命の成り立ち、構造やら進化の法則等等幅広く扱っており、面白い。
    興味深い話は結びの章まで事欠かない。現生人類が如何に、いろんな種を絶滅に追いやってきたか、さらに現在でも凄い勢いで絶滅種を増やしていることを述べている。それでも、まだ人類が知らない種が山のようにあるのである。
    なんとも騒がしい星である。

  • 科学史というか、人類が今まで知ってきた世の中の色んな科学的な話をてんこ上下巻にまとめて盛り。知的好奇心がある人、理系バックボーンがある人にとっては読んでて非常に面白いと思う、時間はかかるけれども。いわゆる現世人類がどのようにアフリカから世界に広がっていったのか、がこうも判っていないとは。人類のこと1つとってもこんなにもわからない事だらけなんだ、と思うと色々感慨深い。長生きしたくなる。

  • 締め方がとても良かった。
    後書きで成毛眞が東江一紀の仕事に賞賛を述べているが、この訳者の他の本も手に取りたくなった。
    本書で言及されている書物の多くが未訳あるいは翻訳が絶版になっているのを見て、日本の置かれたお寒い状況も感じた。

  • 人間は傲慢で粗暴な生き物。果てしなく続いてきた、かけがえの無い地球を守れるか。

  • 宇宙、量子、地球、生物、人類の成り立ちなど、科学のエッセンスをまとめたような読み物。
    科学でこんなことがわかるんだよ!逆に、こんな身近なこともまだわかってないんだよ!と、読みやすく知的好奇心を刺激する名著だと思います。
    翻訳も読みやすくていいね!

  • 大作。深海、細菌、生命の誕生、化石、進化論、遺伝子、氷河時代、人類史。よくぞ科学の門外漢がこれだけ多岐にわたるテーマを一つにまとめたものだ。そして、翻訳が読みやすい。読書の娯楽を堪能できた。良書。

  • 両親は2人、祖父母は4人、30世代遡ると1,073,741,824人、64世代遡る(ローマ時代)と、1兆の1000万倍にまで及ぶ。これはこれまでにこの世に生を受けた合計人数の数万倍に該当する。近親相姦をかなり多く交えなければ、我々はここには存在しないという記述(下巻340頁前後)に、考えてみれば当たり前なのだが、驚きを受けた。人間同士の遺伝子を比較すると99.9%は一致する。○人だ△人だといがみ合っていても、みんな遠縁に当たる。会社の上司も部下も、通勤電車で隣に立つおじさんも、テレビで見るアイドルも広い意味ではみな親戚。総理大臣も連続殺人犯も文字通り人類皆兄弟。近親相姦はいけないなんていっても、いかに高潔で厳格な人であろうが、自分たちの先祖にそうしたことがない人はいない。考えてみると凄いことだ。
    科学が進歩したように見えるが、まだ人類は宇宙の精確な年齢も計算できず、周りを取り囲む星々までの距離も完全にはわからず、辺りに満ちた物質の正体も確認できない(上巻344頁)。超ひも理論、M理論等はあまりにも高レベルに達してしまったので、科学の素人には本物の不可思議さとまったくの妄言を識別することがほとんど不可能になった(上巻335、336頁)。確かに超ひも理論は名前を聞いたことがあるが、4次元でもわからないのに、11次元でひもが振動するといわれても、具体的にどうなっているのか、さっぱりわからない。
    広大な宇宙の話から微視的なクォークの話まで、地球の歴史から生命の歴史まで、非常に幅広いテーマを採り上げている一方、とっつきにくい数学は使われておらず、科学に興味はあるが、それほど得意ではない人に薦められる一冊である。なんて、二冊か。

  • 上巻は、この地球がどのように出来、どのような中身になっているかについてでした。下巻は生命誕生から私たち人類の祖先が現れるまでについて、現在分かっている範囲について書かれています。分かっていることというよりも、これだけしか分かっていないという衝撃の事実について書かれています。
    資料がいかに少ないか、それを研究するために多くの金がかかり、それに恵まれることの少なさ。そういった障害を乗り越え、情熱的に取り組まれている方々の物語。面白く、一気に読んでしまえる。そして私たちはいかに少しのことしか知っていないことを学ぶことができる。300冊を超える参考文献と(おそらく)退屈で地道な作業を通じてしか知ることの出来なかった世界の話を、これだけ興味深く読ませる本書の凄さを感じます。

  •  人類が知っている知恵が短編集のような感じでまとめられた一冊。分野も宇宙論・量子論・地球物理学・進化論・生命科学と、他分野に別れているので飽きずに読み進められ非常に面白かった。さらに、筆者は文系の人間らしいので、かみ砕いて描かれており分かりやすかった。

     宇宙論から始まり、量子論に移り、自然な感じで地球の話に移り、その流れから自然・生命・人間の進化等々の話。

     科学の話を完全に理解できないにしても、科学者一人一人のエピソードや科学の概略は理解できるので、入門書や自分の興味を探す本としては非常に良い一冊だった。これを片手に、もっと難しい科学の世界に足を踏み入れるのもいいのかもしれない。

  • 解説に成毛さんが書いているが、この手の本は翻訳によって読み手の印象が大きく変わってしまう。(自分基準でユーモアがうまく訳されてるなーって思う本は、全体的にとても読みやすい)

    そういった中、本書は言い回しもよくサイエンス本とは思えないスピードで読み通すことができた。

    印象に残ってるのは、ダーウィンが8年かけてフジツボに関する著作を執筆し終えた際のぼやき「わたしはほかの誰よりもフジツボを憎んでいる」。

  • 読了できるか不安であったが、興味深く読みました。

  • 「ドーナツをくれる郵便局と消えゆくダイナー」などユーモアエッセイで有名なビル・ブライソンがポピュラーサイエンスを書いたということで、読んでみたかったのですがあまりにも分厚いハードカバーでめげていました。
    今回文庫になったということで読めてよかったです。
    内容は最近流行りの「全科学史」みたいな?地球誕生から人類に至る道をざっくり説明するという趣旨です。
    なので話題は多岐に渡ります。
    どんどん科学者が出てくるので、私のような記憶力の悪い人は忘れてしまって、この人誰だっけ?と後戻りすることもしばしば。
    しかし、著者は科学者でもなく一般の人と同じような視点で科学者や人類の発見を語るので、面白いエピソードが多く、科学者やその関係者も人間らしかったり生臭い、時には馬鹿らしいエピソードは嬉々として書いています。
    とにかくざっくりなんで、詳しく知りたいと思えば別の本を読まないといけないし、物足りない部分もありますが、読みやすくしかもちょっと笑える楽しい本でした。
    あとがきで知ったのですが、「楡井浩一」というのは最近「ストーナー」で話題になった東江一紀さんの別名ペンネームということでびっくり。幅広い翻訳家だったのだなあと感心しました。

  • 請求記号 404/B 79

  • 宇宙や地球などを扱った上巻から細胞から生物の進化、人類の誕生などにスポットを当てた下巻。
    下巻に関しても今まで疑問に思っていたことをあくまで今分かっていることに関してしっかりと答えてくれた。
    あとがきを読んで著者が科学とは全く無縁の方なのだと知り納得した。科学者ではこんなにも理解できない普通の人達向けにこんなにもわかりやすく説明することはできないと思う。
    そんな無知な自分の知的好奇心を満たしてくれるとても楽しい読書だった。
    でも個人的には上巻のほうが知らないこと、驚いたことが多く印象的だった。

  • 上巻に比べると、本筋をすすめるために必要な話だけに刈り込まれていないような印象を受けました。面白いですが、下巻は後になるにつれ、かなり冗長な印象は受けました。

  • 下巻は生物っぽい話。面白いんだけど、ただ小話を羅列しているだけな感じになってきて飽きてきた。まぁ単行本は絶版となり、他の出版社が文庫で出すという状況を鑑みるにこんなもんであろう。

  •  自然科学に関する、現時点での一般的なことがらについてまとめられた一冊。しかしながら、技術そのものの解説というよりも、それが判明するまでの人々の試行錯誤がメインになっているように思う。悪いという意味ではなく、ものすごい労力を掛けて、こんなことしか分からないのか。あれ?これってまだ分かってなかったの?と思ったりもする。
     これを読むと世界は、宇宙は広いな、としみじみと感じ、自分がいまここに在ることも奇跡なのだなぁと

  • この下巻では生命の誕生や人類にテーマが変わり、身近な話になる。

    われわれ人類や生物が、途方も無い幸運に恵まれて今生きているということ、言語を持ち、芸術を想像し、複雑な作業をこなすこの地位は、地球の歴史の中のわずか0.0001%にすぎないことなど、生きていることの稀少さに気づかされる。

    上下巻30章で構成されており、1日1章読めば1ヶ月楽しめる。

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人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)の作品紹介

ちょうどいい大きさの太陽、地球を甘やかしてくれる月、原子社会のセックスアニマル炭素、防護用コンクリートほどに頼もしい大気、そして無尽蔵のマグマ。地球万歳! ここは生物のパラダイスだ! イギリス屈指のユーモア・コラムニストが徹底的に調べて書いた、最高のサイエンス・エンターテイメント。イギリス王立協会科学図書賞、読めば文系のあなたも「科学通」に。

人類が知っていることすべての短い歴史(下) (新潮文庫)はこんな本です

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