飛ぶ教室 (新潮文庫)

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制作 : Erich K¨astner  池内 紀 
  • 新潮社 (2014年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102186411

飛ぶ教室 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 名作とは何度読んでも面白い作品である。しかも新訳となると、同じなのだけど違う味わいを楽しむことができるという喜びがあります。もちろん前の方がよかったということもあるでしょう。新しい方が味わいやすいということもあるでしょう。どちらもそれぞれの味わいを楽しむことができる。そんなものもあるでしょう。
    数多くある『飛ぶ教室』の中でも、読みやすさと味わい深さは随一かも知れません。新しいのだけれどクラシカルでもある。それは少し古めかしい言葉遣いが為されているから感じるものなのかも知れません。それが作品世界に融け込み、世界の入口を広げてくれます。
    ケストナーの作品の中でも一番好きなものであり、子どもと接する大人の必読の書だという想いは、この何度目かの再読で益々大きく感じられました。(因みに『窓ぎわのトットちゃん』も必読の書だと思っています。)子どもを子ども扱いはせず、かと言って見離しもせず。きちんとした「大人の目」で書かれた子どもの物語なのでしょう。子どもたちが活き活きと描かれているからこそ、大人の役割を強く感じる。そこが素敵なのです。

  • 『博物館学Ⅰ』集中講義時に読了。宮部みゆき『ソロモンの偽証』シリーズで取り上げられていたため手に取る。合間合間に読んだせいかあまり記憶に残っていないのが残念。でも勇気を示せる場とそれを受け入れてくれるクラスメイトがいる点彼らは幸せだと思った。今は勇気を示せる場なんてどんどんなくなっているように感じるため。こういう経験は大切にしたい。停滞している自分を見つめる良い機会だった。もっと味わうためにもまた読み返したい。

  • 冬休みを間近にひかえた、ドイツのとあるギムナジウムの寄宿舎で暮らす子どもたちの物語。
    前書き(ちなみにこのお話、前書きが二つあります)からココロをつかまれました。ケストナーが、彼が"ゴットフリート"と名づけたクジャクチョウに話しかけるシーンや、エドゥアルトという仔牛と触れ合うシーンがとても楽しいのです。
    お話の本編は寄宿舎に住まう少年たちの友情物語…というとそこらにありふれているお話のようですが、私はとても好きです。文章に飄々としたユーモアがあって、クスクス笑ったところもたくさん。"禁煙さん"、"道理さん"、"いろおとこテオドール"とか、あだ名のネーミングセンスが抜群。
    将来ボクシングでチャンピオンになる夢をもつ大食漢でケンカも強いマティアスと、臆病な自分がいやでマティアスの強さに憧れるウーリとの友情には、読んでいてこちらの心も優しくなる気がしました。
    訳者あとがきもとてもよかったです。
    うちの子どもにも読ませたくなりました。

  • 2017.11.25読了
    ドイツ児童文学者、ケストナーの作品。
    クリスマス間近の寄宿舎での少年たちの物語。
    友情あり
    家族愛あり、ちょっと教訓めいた文言もドイツらしいというか。
    読んだ後、何となくホンワカした気分になります。
    挿絵も素敵!二人のロッテ、だいすきでした。

  • 道理さん、禁煙さん2人の大人がいい。
    いつの時代も子どもは失敗から学び、それを許容しつつ叱るべき時は叱り、正直で良い大人がいればよく育つ。ユーモアは大切。子どもを管理してはいけない。

  • 子どもは何も考えていない、という考えに真っ向対立した作者

    また、前書きで、「夏にクリスマスの話を書くのは難しいが、不可能ではない」とあり、
    それがナチス統治下にこのような話を書くことは不可能ではない、という意味だと知り、作者はすごい人だと思った

  • 大人になる間にどこかに置き忘れてしまった子ども心が、この作品の中ではそのままに息づいている気がする。喜びも悲しみも、友情も孤独もすべて体一杯で受け止めてゆく子どもたち。フィルターなしのまっすぐな感情が、いい大人には眩し過ぎる。
    ケストナーの願い通りに「幼いころのことを、けっしてわすれないこと」はできないけれど、せめて子どもの世界の良き理解者でいられたらいい......禁煙さんや道理さんのように。

  • 小川洋子さんのラジオで紹介されていました
    小学生の時、ケストナーのお話だいぶ読んだと思います
    まあ当たり前とは思いますが 作者の背景とか全く知らなくて……
    今回ものすごく面白くて面白くて一気に読みました
    そして読んだ後 重くなりました
    訳者の池内紀さんの文が好きです
    あとがきもよかったな

    ≪ 時代超え メッセージ届け 飛ぶ教室 ≫

  • こどもの部屋から拝借シリーズ。夏に手にしたが、この時期まで読まずにおいた1冊。子供の頃に読んでおきたかった。ギムナジウムなる世界は日本ではあまり想像がつかないが、雰囲気に慣れてくると楽しめる作品。

  • 五人のキャラクターがいい。
    大人が素敵。
    楽しい時間だった。

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飛ぶ教室 (新潮文庫)の作品紹介

まもなくクリスマス。街全体が温かな雰囲気に包まれるなか、寄宿学校の少年たちは、波瀾万丈のクリスマス劇「飛ぶ教室」の稽古に励む。ある日、マルティンに母親から手紙が届く。そこには、マルティンがクリスマスに帰省する旅費を工面できなかったと書かれていた……。たとえ運が悪くても、元気を出せ。打たれ強くあれ――温かなメッセージが込められた、少年たちの成長の物語。

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