フランケンシュタイン (新潮文庫)

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制作 : Mary Shelley  芹澤 恵 
  • 新潮社 (2014年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102186510

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フランケンシュタイン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 新潮文庫のStar Classicsの1冊として出た新訳版。
    既存の翻訳は確か創元で読んだと思うのだが、新訳になってじゃあ何が変わったか……というと、正直なところ、最初に読んだのは遙か昔過ぎて覚えていないw 近年の流れとして、所謂『翻訳調』の訳文を書く人は少なくなったので、多分こなれたんだろうなぁ、と想像するのみ。
    ただ、創元版はホラー小説の古典という雰囲気をたたえていたが、今回の新潮文庫版は怪物の苦悩、求めても求めても得られない寂寞とした寂しさに翻訳の重点が置かれているような印象を受けた。この訳だと、主人公のフランケンシュタインより、彼が作り出した怪物に親しみを感じる読者も多いのではないだろうか。

  • 恐らく多くの人が、本書のタイトルと、フランケンシュタイン博士が作り出した怪物のイメージは持っていると思う。
    しかしそれは、フランケンシュタイン原作から得たイメージでは無く、人間によって作り出された、継ぎ接ぎだらけの怪物というイメージなのではないだろうか。
    少なくとも私は、そうだった。

    改めて本書を読んでわかったことは、フランケンシュタインとは藤子不二雄先生が書いたユーモラスな怪物ではない。
    古典的な怪奇物語であるということ。
    決して明るい物語でもない。
    でも、そういえばフランケンシュタインって何だ?と思ってしまった人は、一度は読んでおくべきだと思いました。

  • なんとなくぼんやりとは知っているつもりだったフランケンシュタインが、実は全然知らなかった。だいたい著作が女性だったとは。

  • 言わずと知れた名古典ですが、面白い!
    怪物の述懐には思わず涙が出ます。
    光文社の古典新訳が読みやすくてオススメです。(しろみ)

  • 文章が読みやすく、内容も頭に入りやすくて面白かったです。
    知性ある醜い怪物の孤独がヴィクター博士と怪物との対話部分で色濃く描かれていました。一見醜く悍ましい怪物の人恋しさが憎悪に変わる過程が印象的でした。読み終えてみて、ヴィクター博士が怪物の要求を途中で放棄したのも頷けましたが、怪物の唯一つの望みさえ叶わなかったかと思うと怪物に対する同情が強くなりました。
    今回読んだのが2度目でした。前回読んだときは気が付きませんでしたが、メアリー・シェリーさんがこの書を執筆したのが若干19歳の時と知り驚きました。怪物の醜悪さが描かれながらも温かみがあり、読後も考えさせられることが多くて大変良い作品でした。
    新潮文庫版の蔵書なし(角川文庫は本館一階西書庫/請求番号908||Ka||629)

    oshi

  • ドラマ『ペニー・ドレッドフル』のロリー・キニア演じる癒されることのない哀しみの運命を背負った怪物に惹かれ、今まで映画やドラマでしか知らなかった「フランケンシュタイン」を手に取りました。なんとも素晴らしい作品で、今まで読んでなかったことを悔やまれるほど。これが18世紀に著者が20歳そこそこで書かれたというんだから驚き以外の何物でもない。しかし、しかしですね、これは怪物が可哀想。創造者は勝手だよ!人間って勝手だよ!息を吹き込む前にもう少し考えられなかったのかい!

  • 読後はスッキリではない。

    想像を拒絶するような孤独を通して、誰かに理解されたい、受け入れてほしい性(さが)を描く。燃え尽きることのない嫉妬も。

    また、生命創造の倫理、人の社会性の発展・成長、差別の実相、犯罪への転落心理などのテーマにも肉薄していた。

    まぎれもない名作古典だ。

  • 人造人間を造り出したヴィクター・フランケンシュタイン。自ら造り出した生物のおぞましさに逃げ出す。フランケンシュタイン。逃亡した怪物。殺害されたヴィクターの幼い弟ウィリアム。容疑をかけられて死刑にされた小間使いのジュスティーヌ。犯人は怪物と確信するがどうにも出来ないヴィクター。ヴィクターの前に現れた怪物。怪物の語る逃亡後の迫害。森の中の小屋で知ったド・ラセーの家族。貧しくても幸せな家族に憧れた怪物。幸せの破局。ヴィクターに女の怪物を作るように言う怪物。女の怪物を作るが途中で破壊するヴィクター。怪物の激怒。ヴィクターとの結婚の夜に殺された新妻エリザベス。北極海でのヴィクターと怪物の対決。

  • 読み易くて楽しんだが原文と比較してかなりの付け足しがされている翻訳である。字が大きめとはいえ他社の物に比べて数十ページも増えないだろうと思っていたが数ページ程原文と比較して納得した。ただしそれが悪いとは言わない。芹澤氏のフランケンシュタインはこうであるという翻訳だろう。フランケンシュタインという小説を楽しむ上での不都合は感じなかった。同様の訳ばかり出ても仕方がないのでこれはこれでよい。ただし付け足しが多い故に研究目的での使用には向かない。

    (追記)
    全文を比較したがちょっと足しすぎである。文章も軟らかくて親切なようだが固く冷たい原文とは異質のものに感じられた。何らかの意図が有って故のことであろうが残念ながらそれは見えず、ただ付け足しの多い訳であるようにしか感じ無かった。同時に他の訳も比較したが光文社新訳文庫版は非常にライトで新潮社版とは逆に少々細部が削除されていた。創元推理文庫版と角川文庫版の新訳は程よい訳であると感じた。これから読む人にはこの両者どちらかをお薦めする。

  • すでに持っているのですが、新訳という言葉につられてふらふらと……。(だから本が増えるんですねぇ)

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フランケンシュタイン (新潮文庫)の作品紹介

若き科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、生命の起源に迫る研究に打ち込んでいた。あるとき、ついに彼は生命の創造という神をも恐れぬ行いに手を染める。だが、創り上げた“怪物”はあまりに恐ろしい容貌をしていた。故郷へ逃亡した彼は、醜さゆえの孤独にあえぎ、彼を憎んだ“怪物”に、追い詰められることなろうとは知る由もなかった。天才女性作家が遺した伝説の名著。

フランケンシュタイン (新潮文庫)のKindle版

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