ウィンブルドン (新潮文庫)

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制作 : 池 央耿 
  • 新潮社 (1982年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102191019

ウィンブルドン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 資料ID:C0010090
    請求記号:新潮文庫
    配架場所:2F文庫書架

  • The Finalistsという原題どおり、ウィンブルドンの男子シングルス決勝戦に進出した2人の選手が主人公のサスペンスです。

    決勝戦が始まったとき、大会主催者に電話が入る。コイノア・ダイヤモンド(英国大冠を飾るダイヤモンド)を決勝戦が終わるまでに指定の場所に指定の方法で運べ、従わなければ観戦中の女王と優勝者を射殺する、という脅迫だった。

    決勝に進出したのは、一本気な正義漢、オーストラリア人のゲイリー・キング(24歳)と、彼を兄と慕う純粋無垢な亡命ソビエト人のヴィサリオン・ツァラプキン(18歳)。事件解決に必要な時間を稼ぐために試合を長引かせなくてはならないという事情を、若いツァラプキンだけが知ることになる。

    読ませどころは——

    ・限られた時間の中での捜査の進展と遅滞。
    ・そんな異常事態にもかかわらず歴史的好ゲームとなった試合の模様。緊迫したラリーの描写。
    ・試合の決着を先延ばしにしようとするツァラプキンの意図をはかりかねたキングに芽生える友への不信。
    ・ツァラプキンの孤独と葛藤。
    ・コードボールなどをからめた偶然のサスペンス。
    ・現実の時間と放送されている時間の操作。テレビ中継を観ながら指示を出している犯行首謀者に、現実の試合より遅い映像を観させるため、リプレーにリプレーを挿入して、次第に時間差をひろげるという工夫をBBCが遂行します。30年前に書かれた作品なので、こういうことが可能です。
    ・狙撃される危険があると聞かされて、むしろ姿勢を高くして身を乗り出す女王の気概。

    といったあたりでしょうか。

    ネタバラシになりかねないので、これ以上の説明は控えます。絶版ですが、どこかで見つけたら読んでみてください。脅迫電話までの150ページがもたつく感じですが、そこを乗り越えられたら、あとは十分楽しめます。大小とりまぜて「?」もなくはないですが、文庫本で180ページという、おそらくテニス小説史上最長の熱戦に免じて、うるさいことを言うのも控えます。

  • よく伺わせて頂いていたサイトさんが面白かったと拝見して。
    よく使われるテニス+サスペンス。この話が源流か?と思うほど緊迫して楽しめた作品。キャラクターの設定を見るとどこかアンチ米なのかな?とかオーストリア人ってあんな風に自由で勇猛果敢なの?とも思ったり。どうもソ連とドイツに挟まれた苦悩の国、ってイメージがあったもので。女王陛下の毅然たる態度はさすがですね。緊迫感を楽しめる小説でした。

  • 面白かったです。最後はけっこうハラハラする場面の連続でした。キングとツァラプキンの距離感が好き。バックハウスも。

  • ようやく読み終えることができました。

    なかなか人名を覚えることができず、
    (なぜ人によって呼び方が違うの・・・)
    最初は悪戦苦闘しましたが、
    私が常々翻訳文学に関する翻訳の違和を
    あまり感じませんでした。
    テニスのルールをきちんと知っていれば、
    もっとおもしろかったのでしょうね。
    それぐらい臨場感にあふれています。

    ラストまでハラハラさせられながらも、
    若い美男子二人の友情を楽しむこともでき、
    読み応えはあったなぁと思います。

  • スポーツ冒険小説の白眉!
    ソ連の天才テニスプレーヤー、ツァラプキンは亡命を決意。
    歯ブラシと辞書を持っただけで、キングの家に転がり込む。
    卵から孵った雛が最初に見たものを親と思うように、ツァラプキンはキングを慕います。
    実力は均衡だが未だツァラプキンは勝っていない。
    決勝時、ツァラプキンだけが脅迫を知るが、キングには知らせない。
    直情型で兄貴体質のキングが知れば、たちまちストレートで勝ち、危険を一身に引き受けてしまうのがわかっているから・・・。
    ツァラプキンは、普段の自分らしさを捨てて、何としてでも試合をコントロールし、警察が犯人を逮捕するまで長引かせようとする・・・。
    傑作、名作、最高!です。
    是非是非ご一読を。

  • 後半の、綺麗で悲しい試合が全て。二人の間を取り持った(?)辞書に拍手。

  • えぇっ?!・・・絶版なのですか?
    なんだか哀しいです。

    ミステリーっぽく売られていましたが、スポーツ小説でもありましたが、私はそっち系の読み方はしておりませんでした、すみません;
    腐女子の私が楽しい!と思うような、人物相関図。
    アップテンポであっという間に読めてしまうスポーツ小説とでもいうのでしょうか?
    表題のウィンブルドンというのは、勿論、あのテニスの由緒正しいトーナメントのことで、登場人物はテニスプレイヤーさんたちです。母文庫にありましたが、相変わらず彼女のチョイスはとても私好みでもありますw

  • あーーもう絶版になってるんでしょうか(イメージがないということは・・)。スポーツ・ミステリであり、コン・ゲーム小説でもある傑作なのに。あー残念。ぜひ皆さんに読んでもらいたい。

  • 亡命ロシア人のプレーヤー17歳。
    オーストラリア人のプレーヤー23歳。
    テニスの小説です。
    青春小説です。

  • テニスと美男子で妄想お腹いっぱいミステリ。

  • 真っ直ぐすぎて恥ずかしいひとたち!

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