クージョ (新潮文庫)

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制作 : 永井 淳 
  • 新潮社 (1983年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193037

クージョ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ピーター・ベンチュリーの「ジョーズ」には、サメの心情(?)描写があり、こういう手があるのかとショックを受けたが、この「クージョ」には、犬の心情描写が出てくる。共通点はどちらもモンスター小説だという事。
    「得体のしれない恐怖」とはよく聞く批評だが、モンスターが理性を失って行く過程がわかるからこそサスペンスが高まって行く。そこがキングの天才たる所以なのだろう。
    言い尽くされている事だが、たったこれだけのアイデアで、長編を書き上げる腕力も桁外れ。その潔さはスピルバーグ監督の映画「激突!」と通じる所もあるように思う。

  • 実は読んだことがなかったにもかかわらず、なぜか結末を知っていました(苦笑)。そして、「狂犬病のセント・バーナードの恐怖を描いたホラー小説」だという予備知識もあったのですが。
    なにこのとんでもない作品!
    ほんっと、それだけの話なんですね。炎天下で故障した車に閉じ込められ、巨大な狂犬に襲われる親子の恐怖。見せ場はほぼそれだけ。なのにやたら濃い。怖い。暑苦しい。一気読みしてしまいました。
    直接の恐怖としてはそれだけなんだけど。そこへ過去の殺人鬼とか、押し入れのお化けとか、さまざまな恐怖要素をオーバーラップさせてあるのがとても効果的。緊迫感と絶望感にまみれた親子のシーンと、まったくその事態を知らない他の人の日常とを織り交ぜてあるのも絶妙の緩急を生んでいると思いました。「誰かお願いだから気づいて」という希望と、どうしようもない絶望と。かなり救いがなくってどんよりとした気分にはなりますが、そういうのが嫌いでないならとんでもなくスリリングで面白い一作です。

  • 配架場所 : 文庫
    請求記号 : BUN@933@K100@4
    Book ID : 80600050246

    http://keio-opac.lib.keio.ac.jp/F/?func=item-global&doc_library=KEI01&doc_number=002409396&CON_LNG=JPN&

  • とても怖かった。けど読み始めたらやめられないおもしろさだった。

  • 救われなくて悲しい。。。
    クージョ…いい犬だったのに。

  • バッド・エンド。疑いようもないバッド・エンド。この後味の悪さに表紙絵の趣味の悪さが輪をかける。

  • テレビ番組を観るのはニュースぐらい。
    地上波があまりにも面白くないから・・・
    夜はパソコンを触っているか、DVDを観ているか。

    私は、映画が好きで学生時代からよく劇場に観に行っていました。
    当時映画と言えばメジャーな映画とマイナーな映画の2本立て。

    「クジョー(1983年)」は忘れられないマイナー映画の1本です。
    (狂犬病に冒されてしまったセント・バーナード犬”クジョー”が、次々と人間達を襲い始めるといった内容)

    本命はもうひとつの方だったのですが、そちらは何を見たのかすら覚えていません。
    「クジョー」は、全く期待していなかった映画ですが、思わず引き込まれ今でも鮮明に記憶しています。

    今頃になり、原作つきの映画で、結末も全く違う
    スティーヴン・キングの作品としては1、2を争う怖さだという事を知りました。

    長大緻密の原作を、全く損なわずに映画化するのは不可能で、
    映画は映画、原作(多くは小説)は原作なのであり、違うのは当たり前と言う事は
    分かってはいますが、「これは、絶対読まなくては!!」と早速、ネットで購入しました。
    原作は「クージョ」

    犬が大好きで自宅で飼っている私には、クージョがあまりにも可愛そう過ぎて・・・
    彼(クージョ)は何も悪くない。。。

  • 犬には犬の天国が・・・という部分がほろりとさせられた。

  • いまさならがら「クージョ」を読む。
    車に閉じ込められた母子が、
    狂犬病の(巨大な)犬に襲われる、というストーリー自体は、
    超有名なので、読まなくても、読んだような気になっていましたが。

    実際、読んでみると、なかなか犬の襲撃シーンになりません。
    妻の浮気、その愛人の暴走、
    (やがて閉じ込められる母)
    商品から問題が見つかった零細広告代理店の苦悩、
    (母子の夫、事件当時は、問題を収拾するために
    出張中で不在)
    夫の粗暴さに、息子の教育に悪いからと、
    離婚を考えている妻
    (クージョの飼い主である息子と、その親、
    自動車修理工場を経営)
    といった群像劇が、前半をつかって、たっぷりと描かれます。
    その間、優しかったクージョは、狂犬病のコウモリにひっかかれ、
    徐々に理性を失っていきます。

    そして、やがて、壊れかけの車に乗った母子は、
    自動車修理工場へと向かい、「その時」が近づいてきます
    (「タイタニック」じゃないんだから、こういう読み方は、
    おかしいと思うのですが、ストーリーが有名すぎるので、
    仕方ないです)
    前後して、クージョによる惨劇がスタート、
    周辺住民を血祭りにあげ、
    修理工場前で、見事に故障した車をターゲットに、襲いかかります。

    キングらしい、リアルな登場人物、
    サスペンス・シーンの的確な描写の鋭さ、
    そして、「助かって、よかった、よかった」で終わらず、
    ホラーを突き抜けた展開で、余韻を残します
    (このオチの付け方は、短編の「ナイト・フライヤー」「動く指」など
    キングお得意の手法ですが、才能がなければ、
    とても出来ない方法です)

  • モダンホラーの巨匠
    おきて破りな作家さんだと思う。
    主人公 子供を、こ、こんな目に・・・
    ある意味、暗黙のお約束を打破した方
    事件の後の夫婦の再生を書いたところが
    今までのホラーと違う余韻を残す

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