- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102193044
感想・レビュー・書評
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スティーヴン・キングを読んでみたい!と思い立ちまずはこちらを。なんとデビュー作らしい。
キャリーの映画は一作目(1976年)も、クロエ・モレッツのリメイクバージョン(2003年)も数年前に視聴済みです。忘れた頃になぜか見直したくなる好きな作品。(キャリー2(1999年)があったことは知りませんでした。)
好きな映画の原作ということでわくわくです。
母親の支配から逃れ普通の女の子になりたいと願うキャリーの心情が小説だとより流れ込んできて胸が痛い。
「わたしの一生そのものが長い卑劣ないたずらだった」
キャリーにも幸せになれる可能性があったのに。
スーの心情も映画よりよく読み取れて良かった。
悲劇としか言いようのない青春小説。
解説に、70年代のオカルトブームから80年代の本格的ホラーブームへの流れが書かれていておもしろかった。
久しぶりに映画キャリー見たくなりました♪ -
これがデビュー作なのか、と驚くほどの完成度。
まず、本作の中心となる物語を、キャリーホワイト事件として扱い、事件のあらましや、至った経緯などを調査委員会、分析者、マスメディア、当事者の報告など、資料として随所に抜粋。
その間に、主人公たちの視点を差し挟む、という構成で物語は進行していく。
資料抜粋箇所など、要所要所で客観的に見ることもできながら、登場人物の視点により、きちんと感情移入もできる。
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表紙カバーが現在のものより、福地靖さんのイラストの方が私は好きです
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リメイクを観て旧作を観て原作に辿りつきました。
原作は凄いね。死者440人、街が壊滅。大惨事じゃないですか。
事故後に開催された委員会、関係者により出版された書籍、目撃者の証言等から過去を遡る形でキャリーの実像に迫る形になっているのが面白い。
当然の事ながらキャリーの心の動き、葛藤は映画よりも細かく描かれている。
16歳になるまでの抑圧された過去、3歳時に石の雨を降らせた過去、父ラルフを失った過去。
全てを封印していた記憶、能力が初潮に依って甦る。
そしてプロムにおける人生最大の幸福の瞬間に豚の血を浴びた事に依って、抑圧された感情が能力と共に爆発する。
ここから先はやはり映像の方がインパクトが有りますね。但し映画は体育館周辺からガソリンスタンドまで限定であるのに対し、小説ではキャリーは街を徘徊し破壊の限りを尽くす。小説の方が派手です。
最後はスーに看取られ、有る意味幸せな終焉を迎える。キャリー事件は終結するが、全く違う場所で第2のキャリーが?ホラー小説らしいエンディング。
映画のラストは怖い。リメイクより旧作の方が怖い。(マジで心臓がキュッとなりました) -
The fanatical Christian mother, the shitty school caste, and the shitty prom night. No one is saved. This is a sticky masterpiece.
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映画みたいな書き方で面白かった。
主人公の考えていることがわかりやすく描かれていた。悪役も人間なんだなぁと思った。 -
キャリー、それでもママが好きなのね。せつない…。
この読みやすさで、このメッセージ。
すごく久々だったけど、やっぱベースが児童虐待。
キングすごいわ。
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すごくおもしろかった。
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人物のそれぞれの個性がわかるわかるって感じで秀逸。
スティーヴン・キング、次何読もうかなと思っているところでした!ドラキュラものの映画はわりと好みなので小説初挑戦...
スティーヴン・キング、次何読もうかなと思っているところでした!ドラキュラものの映画はわりと好みなので小説初挑戦してみます♪ありがとうございます( ´ ▽ ` )