クリスティーン 上巻 (新潮文庫 キ 3-10)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193105

作品紹介・あらすじ

のアーニーは17歳、唯一他人より優れているのは車の整備だけだった。そのアーニーが路傍にセールの札をつけて置いてあったオンボロ車に一目惚れしてしまった。両親の大反対を押し切り、バイトで稼いだ金を注ぎこんで、アーニーはこの車を手に入れた。赤と白に塗り分けた'58年型プリマス・フューリー。名はクリスティーン、だがクリスティーンはただの車ではなかった。

感想・レビュー・書評

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  • 人が正気を失くす...何が原因だとしても恐ろしい。

  •  古びた時代物には魂が宿るというのは東洋古来の考え方なので、壊れかけた旧型車が意志をもっても不思議ではない。この場合は車自体の意志というよりは所有者の怨念が乗り移るというべきか。いずれにせよ車が意志をもって復讐してまわるというのはアメリカ的で、ホラーには違いないがおどろおどろした怪談めいた怖さはない。逆に、破壊された車体がポコポコ再生していくところなど、ユーモラスですらある。不死身の吸血鬼が蘇らないようにするには、なんだかの木の杭を打ち込むとか燃やしてしまうという手順があったが、車となるとその方法は確立されていないだろうから、爆破してもプレスして塊にしてもそこから再生しないんだろうか。ああ、だからこそバキュームカーで突撃するといういっそレトロな手段をとらせたわけなのか。登場人物たちが端役に至るまで生き生きとうまく描けているのはいつものとおり。だから冗長になるほどの長さが苦にならない。相変わらずのキングだな。

  • ホラー風味の青春小説。上巻はムーチー・ウェルチの死まで。

  • 面白かった。

  • この上巻は思春期のありとあらゆる物が詰め込まれた本当に上等な青春小説だ。

  • 98019

    アメリカの地方都市の高校生の生活と友情をじっくり画きこんで舞台背景を整える。

  • 内気でいじめられがちな少年アーニーは、自動車の整備に関しては他人に負けない腕を持っていた。そんな彼は、ある日恐るべき車「クリスティーン」に出会い、だんだん”彼女”にのめりこんでいく・・・クリスティーンの恐ろしさを感じさせつつも青春ドラマのような展開。

  • たしか冒頭で『この物語はアーニーとリーとクリスティーンの物語』だと書かれている。

    しかしこの物語は アーニーとデニスとクリスティーンの物語だ。
    もっと突き詰めれば アーニーとデニスの友情の物語だと思う。

    映画版はB級のホラーだったが、原作は全編に悲しい雰囲気のただよう しかし いつか見た自分たちの幼い頃の景色を思い出させる素晴らしい名作。

    この本を読めて良かったと思える1冊。

  • 未読

  • キングの場合、前置きでだれてしまうこともあるのだけれど、
    これはテンポ良く、あっという間に読み終わる。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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