ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

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制作 : Stephen King  浅倉 久志 
  • 新潮社 (1988年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193129

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 最近「キャリー」「11/22/63」と立て続けにスティーブンキングを読んだので以前から読みたいと思っていた「ショーシャンクの空に」の原作、「刑務所のリタヘイワース」を読むことに。なんと原作は短い、中編?長めの短編程度の長さしかない。まずそれに吃驚。
    映画は概ね原作通りなんだね。小説の方が脱獄までの期間が長い?ポスターもリタヘイワース(流石によく知らない)→マリリンモンロー(七年目の浮気)→ラクウェルウェルチ(恐竜100万年)→リンダロンシュタット(It`s so easy)に変わっている。70年代の代表的ピンナップガールはこの人だったのかな~。
    小説の方がレッドの語り口は淡々としているが暖かい。看守や所長は何人も代わっている。がアンディの日常に変化はなく図書館をどんどん拡充しつつマネーロンダリングに励んでいる。
    それだけに最後の脱獄のインパクトはでかい。いったい何年ロックハンマーで穴を掘っていたのか。
    下水管から這い出たアンディが雨の中、両手を拡げる有名なシーンは勿論小説にはない。
    この辺は映像表現には敵わない。
    アンディの脱獄のあと、レッドが仮出所して石垣を探す。やっと見つけて手紙を読む。
    さぁ、これからメキシコに向かおう、懐かしい友に会いに行こう!で終わる。
    小説のエンディングも中々味わいがあるね。
    「刑務所のリタヘイワース」の事ばっかり書いたけど中編がもう1本、「ゴールデンボーイ」。
    希望の話を描いた後は、今度は転落の人生、落差が凄いな。救いようのないエンディング、対になっている処がえぐい。

  • スティーヴン・キングが1982年に発表した中編小説『恐怖の四季』シリーズの春・夏に該当する作品。「春」として収められるのが『刑務所のリタ・ヘイワース』、「夏」が表題作『ゴールデンボーイ』。
    ちなみに「秋」は『スタンド・バイ・ミー』、「冬」は『マンハッタンの奇譚クラブ』とのこと。

    『刑務所のリタ・ヘイワース』は、『ショーシャンクの空に』と表現した方が分かりやすいでしょうか。日本でもジワジワとヒットした人気映画の原作ですね。自分が一番好きな映画は何を隠そう『ショーシャンクの空に』な訳で、原作も読みたいと思っていたのでした。
    それにしても、映画は原作を壊すことなく作られているんだなと感心。映画を見たときの感動や心境が、ほぼそのまま浮かんできて、気持ちが高ぶりました。「希望」というものが、人にとってどれだけ重要であるのかを改めて感じます。

    三十路も半ばを迎え、仕事もプライベートも、初めて経験する大きな挫折を味わい、今はそれを何とか乗り越えようとしている日々。仕事面の波は一定の上げ下げなので、これからも付き合っていけるのかもしれませんが、プライベート面は、真正面から向き合うと、はっきり言って一生乗り越えられないんじゃないだろうか、というくらいの落ち込み。気持ちが揺れ動く毎日。沈んだまま週末を終えることもあります。正直、心の闇の中を彷徨っている感じなんですよね。
    そんな中、この話の「希望」というキーワードが闇を打ち破ってくれそうな気がします。「希望」を持たなきゃだめだ、いつまでも過去を振り返っていてはダメだ、と。

    『ゴールデンボーイ』は、テイストが一気に変わり、衝撃的というか、読みながら震撼してしまいました。掲載予定だった雑誌が掲載を尻込んだという逸話があるそうですが、それが理解できる内容。殺人鬼になっていく少年の心の動きがとてもリアルです。

    それにしても、スティーヴン・キングって、大別するとホラー作家さんなんですね。『スタンド・バイ・ミー』や『刑務所のリタ・ヘイワース』のイメージがあるから、全然そんな気がしなかった。

  • 転落からの再生と希望を描いた作品の後に希望ある未来からの転落を描いた作品が来るとかキングえげつないわー。しかも本当はこのあとに追憶の中に容赦ない現実を描く作品が続くわけでほんとえげつない。

  • 映画とは違う結末。狂気は伝染する。

  • 以前、映画「ショーシャンクの空に」を見た時にそちらの原作だけ読んで「ゴールデンボーイ」は読まなかったのだが、久々にショーシャンクを見てまた読みたくなったのでついでのつもりでページをめくったら止まらなくなった。

    怖い、歪んでる、という書かれ方をよくしているが、トッドが特別狂っているとは思えなかった。誰しも怖いもの見たさで残虐なものに興味を示すことはあるだろうし、トッドほど恵まれて自信に溢れた子供ならああいった行動に出てもおかしくないように思えた。
    それが正しいか正しくないかは全くの別問題だが。

    それにしてもこれを2週間で書き上げるとは……これがスティーヴン・キングかと唸らされた。ただ、恐ろしそうなのでこれを映像で見るのは御免蒙りたい。映像で見るならやっぱり「刑務所のリタ・ヘイワース」がいい。

  • この本の中に「刑務所のリタ・ヘイワース」という
    タイトルの短編が有ります。
    それが「ショーシャンクの空に」の原作。
    私は原作を読んでたせいか、映画を見たときに
    「けっ」と思いました(w
    小説のほうが面白いです!!

  • 7-刑務所のリタ・ヘイワース
    2017/11/8読了
    171-ゴールデン・ボーイ

  • 無垢を装った残酷と過去に捨て去った残虐。2つの出会いによって、事態は次第にエスカレートし。。。
    なんでいまさらキングなんだと思いながら、何故か机の上においてあったこの本を読み始めた。考えてみれば、出張中に読もうと、ブックオフでダブりを承知で買ったもの。アメリカまで行って帰ってきたんですね、この本は。
    キャリーで嵌まり、ファイアースターターに進み、その後知名度が上がるに連れ離れて行き、スタンド・バイ・ミーあたりで決別したキングですが、決して嫌いなわけでなく、むしろ人気作家は読まないと言う私の偏屈なところが出てしまっただけです。
    改めて読み直すと、やはり面白いですね、キングは。
    最近の作品、特にホラー系は知りませんが、この作品はホラーと言うより心理小説ですね。
    ちなみに「刑務所のリタ・ヘイワース」はホラーではなく、爽やかな読後感のある小説です。個人的にはこちらの方が好きです。

  • 「刑務所の空に」は絶望から希望に向かう物語で、気持ちよく読み終えた。一方の「ゴールデンボーイ」は希望から絶望に向かう物語で、救いゼロである。風邪ひきの時に読む小説ではなかった。これなら「スタンドバイミー」と「刑務所の空に」を上巻にして、「ゴールデンボーイ」と「マンハッタン奇譚」を下巻にしたらどうだろうか。しかし、それなら確実に下巻を買わないと断言できる。

  • 初キング。いつかは読もうと思っていたキングが巡ってきた。
    ゴールデンボーイ、キツイ虐待描写は飛ばし読みしたけれど、2人が転落していく様をじわじわと追い込むように進んで行く構成が救いになるお話。
    終盤、ハイゼル氏が登場するまではほんと、構成だけが正義で救い。
    併録の「刑務所のリタ・ヘイワース」は映画「ショーシャンクの空に」の原作なのを読んでいる途中で検索して知った。刑務所~の方は翻訳なのに文体?が宮部みゆきみを感じたのだけれどゴールデンボーイは全く誰も。レッドが仮釈放になってからラストまでの文章がたまらなく好き。
    もの凄い振り幅を持っている作家さんなんだと溜息。
    次は読もうと思っていたけれど取り寄せ出来なかったミザリーをまずは探そうっと。

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ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)の作品紹介

トッドは明るい性格の頭の良い高校生だった。ある日、古い印刷物で見たことのあるナチ戦犯の顔を街で見つけた。昔話を聞くため老人に近づいたトッドの人生は、それから大きく狂い…。不気味な2人の交遊を描く「ゴールデンボーイ」。30年かかってついに脱獄に成功した男の話「刑務所のリタ・ヘイワース」の2編を収録する。キング中毒の方、及びその志願者たちに贈る、推薦の1冊。

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