グリーン・マイル 6 (新潮文庫 キ 3-20)

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193204

作品紹介・あらすじ

ジョージア州の老人ホームで余生を送るポールが、生涯のなかでもっとも忘れがたい1932年の出来事を回想しながら書いているこの物語も、そろそろ終わり-ジョン・コーフィの処刑が目前に迫った時、ポールは恐るべき真実を知った。そして…。死刑囚舎房で繰り広げられた恐怖と救いと癒しの物語もいよいよ完結。分冊形式ならではの幾重にも張られた伏線と構成が導く感動の最終巻。

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻
    死刑囚 ジョン・コーフィの結末
    主人公 看守主任のポール・エッジコムの結末
    が描かれる

    映画版では描かれなかった展開や
    語られなかった話などが衝撃的でもあった

    映画でもそうだったが
    この作品はホラーであっても
    ヒューマンドラマでもある
    そして映画同様 こみ上げてくる感情
    全6巻を最後まで読めば
    途中のホラー要素は吹き飛んで
    ヒューマンドラマとして感化される
    ことでしょう

  • 二日に一冊のペースで読み終えた。「神の使い」を電気椅子にかけてはあかんやろ、と思いつつ、裁判に耐えられる証拠が無い以上しょうがないのか。。ウォートンの自白が一番強力たり得たのだろうけど、コーフィーがパーシー経由で撃ち殺しちゃったし、コーフィーも早く楽になりたかった、ということなんだろうか。
    パーシーの惨めな最期が救いといえば救いか。
    (読み終えてすぐ映画の方も見た。トムハンクスが若い! 年代設定も伏線なので、原作と映画の発表年の差の分[1996年と1999年]、舞台年代が下ってた。[1932年と1935年]いづれも64年前のお話。)

  • 良かった。
    復讐と呪いはときに同じ
    グリーンマイルはあまりに長すぎる

  • 映画を先に観ました。

    映画も良かったですが、
    原作も素晴らしいです。

    小説は6冊の分冊で、
    刊行時には1ヶ月に一冊、計6ヶ月かけて
    発表された、とのこと。
    当時の人は、次の巻が出るまでの1ヶ月が待ち遠しかったことでしょう。

    私は6冊セットで購入しました(笑)

    小説には、映画にはなかった退所後のポールの話もたくさん記述されています。
    その他、映画では表現しきれなかったポールの想いも知ることができます。

    映画を楽しめた人は、小説も是非読んでみてください。

  • 結末が落ち着き過ぎた感があり、少し物足りなかった。
    救済と呪い、自分自身の捉え方次第で人生は変わる。
    映画化されているようなので見てみたい。

  • 初スティーヴン・キング。
    どういう話なのかは映画版で把握済みなので、序盤からひっそりと張られた伏線の存在に驚く。とにかく無駄なところがなく、それでいて読者の興味をくすぐっていく手法の巧みさには惚れ惚れしてしまう。
    並外れた長寿を得てしまったポールの境遇にはむろんキリスト教的な含みも持たせてあるだろうが、そんな彼の運命を通じ、人間が生きているかぎり誰もが体験する別離や、生きていることで多かれ少なかれ痛感するような罪の意識、負い目といったものについても描いているように感じられた。

  • さすがキング!
    読み応え満点で大満足。

    あらゆる伏線もばっちり回収ですっきり。
    すべての登場人物(憎まれ役でさえも)いい味出してて感情移入が容易にできやすい。

    ある人物の最後は安易な救いに走らずに変化球ともいうべき救済でオトすなんてのは心憎いね。

    キングの未読作品にどっぷり浸かれた幸せな読書体験でした。さて、映画の方を観てみるか。

    大大大満足。

  •  全6巻中の最終巻。
     ここまで伏せられていたコーフィーの秘密が明らかになる。人が人を裁くしかないのだが、その難しさもまた画然たる事実として存在する。そして、一度決まった決定はなかなか覆らない。「こうだ」と思い込んでしまう固定観念なのか、人のプライドが邪魔をするのかはわからないが。本作はSF的な要素を入れつつも、そのあたりの問題も浮き彫りになっている。

  • とうとう最終章読み終わりました。
    コーフィーは一体どんな人物だったんだろう?
    本当にとても長い道のりを歩いているエッジコム。
    そう、とても長いグリーンマイルを歩いているのです。
    映画も観ましたが、どちらもとても良かった。

  • 再読。
    映画も素晴らしい出来で、ストーリーもだいたい覚えているんだけど、いや、それだからこそ、先の展開が気になってページをめくる手が止まらない。
    出版当時は月1冊の分冊出版という、なんとも気が狂うような焦燥感もあっただろうけど、まとめて読めるこの幸せ(笑)。
    時代が1932年というのも、重要な意味を持っているんだろうけど、なんとも切なくてやりきれないという気持ちの中にも、なんとなく癒しや救いも感じられて、読後感はいい。
    でも、真犯人はきちんと裁かれてほしかったな。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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