- Amazon.co.jp ・本 (635ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102193341
感想・レビュー・書評
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ヘンリー・ライデンがものすごく印象に残っています。特にすごいと思ったのはヘンリー・ライデンが声からフィッシャーマンの正体を突き止めるシーン、そしてフィッシャーマンとの対決シーンです。目が見えないゆえに鋭くなった聴力と嗅覚そして思考力によりシャーロック・ホームズのような推理力をみせてくれるところはこれだけですばらしい。登場シーンは主人公ジャックより少ないですが、出てくれば強烈な印象を残してくれました。彼を主人公にした物語をぜひよんでみたい。
ヘンリー・ライデンのKDCU-AMでDJするときの変名はジョージ・ラスバンですが、小説のはじめにその番組で視聴者プレゼントとして出てくるブルワーズの選手リッチー・セクソンのサイン入りバットが終盤で重要なアイテムとなってきます。このようなこまかい仕掛けも面白かった。
タリスマンと同様にジャックの母親リリーの出演した映画が重要な役割をしていきます、その題名は「処刑特急」。ものすごい題名です。その映画の中のセリフが出てくるのですが、これが最高です。「できるだけ大勢打ち倒すのよ。目に物見せてやらなくちゃ」、このセリフから最後の戦いが始まるのです。
スティーヴン・キングとピーター・・ストラウブの影響を受けた小説の題名が出てきます。ディケンズ『荒涼館ブリーク・ハウス』、ポー『大鴉』などです。『ブラック・ハウス』の内容に深く関わっているのでしょう。私は読んだことがなかったので分からなかったですが、読んだことがあればこの小説がさらに理解できたかもしれません。ブローティガンという名前の登場人物もでてきました、その真意はわかりませんでしたが。
人間の心にある闇の部分、人間の弱いところを棲家にしている悪霊が現代アメリカと中間世界をフリップして移動しながら悪事を働くので人間には当然捕まえることはできない。こんな無茶な話もミステリーとしても読める小説に仕上げたのはすごいことだと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったなぁ。ラストの方、ダーク・タワーとリンクしてるんだっけ?ダーク・タワーも新潮文庫で積んでいるので、いつか読もう。
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登場人物が多いがキーとなる人物は少ないのでそれほど混乱しなかった。
しかしながら、結局は超常的な世界の話となるので、リアリティを求める人には不向き。
「ローズ・マダー」や「ダーク・タワー」と繋がりがあるので、それらを読んでいれば包括的に作品群を捉えられるが、読んでいなければ物足りなさが残るだろう。
魅力的な人物が多数出てくるのでそれは良かった。 -
全編とは異なり後編はファンタジーホラーといった展開で、世界観もタリスマンやダークタワーに近い。
タイラーの底知れぬ強さとジャックの悲しき運命に感動した。
この物語には、それぞれの因縁が深く関わっている。それはタリスマンであったり自らの生い立ちであったりするのだが、それらの精算が登場人物達のテーマであると言えるだろう。
そうした因縁は全て"カ"(運命)によるものであり、ダークタワーの崩壊がもたらす"ずれ"に起因する。
ダークタワーシリーズを読み切っていない自分としてはもどかしいばかり。早く読みたい! -
後半の怒濤の展開、そしてアッと驚くラスト。久しぶりのファンタジー、堪能しました。”ハリウッド”はまた別の作品でも登場しているのでしょうか。
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「タリスマン」のジャック・ソーヤーがすっかり大人になってかえってきた。グロテスクな事件は実在の異常殺人鬼がモデルだそうだ。2つのテリトリーを飛び越えながら暮らすのみ楽しいかもしれない。いずれまた帰ってきてジャック・ソーヤー。
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あっと驚く結末!さすが・・・ただでは終わらない、とうなってしまった。
ならず者と警察署長が三銃士よろしくジャックとともにミスターマンシェンに立ち向かう。
その描写にはちょっとオエッともなってしまったが・・・
文句なしに面白かった!!! -
未読
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相変わらず、魅力的な登場人物たち。バイカーが素敵。ダークタワーの理解の助けにも・・