幸運の25セント硬貨 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193365

作品紹介・あらすじ

ベッドの枕に置かれた封筒。中には祝福の手紙(「きみはついてるな!」)と25セント硬貨。チップとも呼べない少額すぎるそのコインが、ホテルのメイドにもたらした幸運とは…市井の普通の人間に訪れた特別な瞬間を、名人芸の手業で描いた標題作ほか、天才キングが十年をかけて、瞬間瞬間の全精力を傾注して彫琢した傑作揃い、意外な結末ばかりの全七篇。全篇キング自身の解説つき。

感想・レビュー・書評

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  • 2020.02.27 読了。

    短編集なのでここ1ヶ月くらいかな、かけて読んだのであまり覚えてないんだけれど、
    しょっぱなの『なにもかもが究極的』って邦題が何気にお洒落。
    なんとなく漫画『デスノート』的話。

    『L・Tのペットに関する御高説』はモヤッと終わってなんだろう、って感じ。

    『道路ウイルスは北にむかう』タイトルが変。
    内容はまんまホラーで面白かった。
    これだけで映像化できそうな作品だね。

    『ゴーサム・カフェで昼食を』、まさかのパニックホラー?こういうのは個人的に好きじゃない。

    『例のあの感覚〜』は繰り返すこの感じ、怖いよね。って話なのかもしれないけど、あまり文章では怖さが伝わらなかった。

    『一四〇八号室』、簡易『シャイニング 』かしら。生き残るのかよ。

    『幸運の25セント』、希望が見える短編。でも面白くはない。
    結局どうなるの?

    キングの短編は短編の割に長いし、くどいのが短編として読むと辛い部分がある。
    1冊完結の中編〜長編で読みたいところ。

  • 『道路ウィルスは北にむかう』The Road Virus Heads north が一番怖かった

  • 短篇集。「ゴーサム・カフェで昼食を」は必読。「何もかもが究極的」も良かった。他はそれなりに面白い。通勤の暇つぶしになった。星3つでも構わない。この本の片割れである「第四解剖室 」についてアマゾンで参考になる情報を見つけた:

    「出版社からのコメント:
    本書と『幸運の25セント硬貨』は、合わせて2冊でキングの最新短篇集"EVERYTHING'S EVENTUAL"の翻訳です。ただし…版権の関係で、すでに単行本としてアーティスト・ハウスより刊行されている『ライディング・ザ・ブレット』は収録されておりません。とはいえ、誤解されると困るのですが、「それ以外はすべて」収録されています(『ライディング・ザ・ブレット』についてのキングのコメントも含めて)。つまり、原書14篇中の13篇が、2分冊で刊行されている、という形式です。 (省略)」 

  • スティーブン・キングのいいところはなんだかんだ人の血が通ってる感じのするところなのですよね。あの固有名詞のマシンガンにしたって、私はアメリカ人じゃないですから、こういうのを使っている(利用している、好んでいる)人がどういう人なのだろう、と想像を及ばすことに関してはまったくド素人なのですが、それにしたって、こういうのを使ってる人ってこういうかんじじゃないかな、ああいうかんじじゃないかな、と外郭からその人をどういう人なのか推察するのって楽しい。下手に内側から、彼は繊細で、知的で、ユーモアもあって、自信にあふれた好青年で、とかなんとか、最初から答えを書かれてしまうよりも楽しさがある。

  • スティーブンキングの作品は、当たり外れが多い。あくまでも個人の感想は、後者・・・なんかすっきりしない。
    スティーブンキング作品好きな方は、読んでみてはいかがですか?

  • 何もかもが究極的
    なんかよくわからなかった、もう一度読もうかな

    L.Tのペットに関する御高説

  • 色んな味わいのものがありお得な短編集。

    どれもこれも好みな作品で、「道路ウィルスは北に向かう」「例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感覚」「一四〇八号室」が好み。
    一四〇八号室は映画とはまるで違いいい感じの小品。
    映画の馬鹿げたビジュアルも好きではあるがやはり雰囲気で押してくる原作の方が好み。
    表題作の幸運の〜はほっこりして本書の読後感にも影響。

    満足しました。

  • R3/9/1

  • 短編集。
    絵が動く、狂気の世界に移行する、予知夢かはたまた既視感か、13は不吉な数字、幸運は本物か、など。
    既視感を扱った『例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感度』が、ゾワゾワする感覚があって、余韻がいい。

  • 「なにもかもが究極的」
    どこかはじけた文章は主人公の報告書という設定?
    ファウダーとかスミムとかなんだそりゃ?ってな感じで読んだけど、究極的な仕事に悩む主人公の決断にニヤッとだよね

    「L・Tのペットに関する御高説」
    夫婦のこじれていく関係が犬と猫のペットを歯車にL・Tから語られるよもやま話が、小笑しつつすぐ読めた
    物足りなさを感じたが
    特に男からはあれこれ頷けること請け合いだ

    「道路ウイルスは北にむかう」
    "気づいた時は手遅れ“
    そんなまさか、現実に起こるわけがないと呻き抗い、捨て去ろうとしても戻ってくる単純な恐怖…
    短いながらも強力なパンチ力がある一編だった(溜息)

    「ゴーサム・カフェで昼食を」
    題名からは想像つかない凄惨な状況が主人公達に襲いかかる描写は目が点になり、活字を追いかけずにはいられない
    狂気を発する様な叫び声のその背景には強迫めいた悲痛さを見た

    「例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感覚」
    短編だからじゃないけど一気に読まないといかんな
    結構ぶつ切りで読んでたからまさにデジャブ
    この展開読んだよなぁ?という感覚
    繰り返す感覚は辛いな

    「一四〇八号室」
    ○はゼロの方ね
    怖かった(震)
    8時だよ全員集合の幽霊物観てる時、トイレ入ろうと暗がりで壁スイッチ手探りする指が、"とうに亡くなった○○の○○のような"薄気味悪いもの感じたような怖さ

    幸運の25セント硬貨』のトリは同標題作
    思えばタイトル買いだったな、O・ヘンリーを連想して…標題作は、小さな硬貨がドキドキの幸運をもたらす語りに騙されるけど、しみじみとながら、心に残るいい話だった
    あの続きはきっとラッキーだ

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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