トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)

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制作 : Stephen King  池田 真紀子 
  • 新潮社 (2007年5月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193587

トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 母親と兄の三人でハイキングに行った森で、末っ子の9歳の女の子が一人迷子になり約一週間森の中をさまよい歩く話。
    蚊や蜂に刺されたり、持ってた食べ物や飲み物が底をついたり、すべり落ちたり、泥沼を歩いたり、、、読んでいて「大丈夫?!」と心配になるほど悲惨な日々を過ごす。でもめげずに、もとに戻れることを信じて進み続けるところに感心させられる。子供の純粋な心や適応能力のすごさや想像力の豊かさが描かれている。

  • 深い森の中で道に迷った9歳のトリシア。彼女が家族の元に帰るためにひたすら森をさまよう、それだけの話。なのに読むものを飽きさせず夢中にさせる筆力はさすがキング。大人でもくじけそうな酷い目にあい、泣いたりわめいたりしながらも、彼女は生きるのを決して諦めず歩き続ける。空腹と疲れでふらふらしながら妄想の中で彼女と会話し励ますのは、憧れのトム・ゴードン。レッドソックスのピッチャーだそうだが、彼の描写の場面はキングの真骨頂だろう。ラストの場面でうるっときました。

  • 家族関係に頭を悩ませる女の子が、ピクニックで迷子になり、空想上のトムに支えられながら、必死で歩き続けるお話。

    ありきたりなのに、一気に読んでしまった。やはりこの人は凄い。

  • 「トム・ゴードンに恋した少女」スティーブンキングのホラー。広大な自然保護区で行方不明になった少女。
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-03-20

  • 個人的にはさらに緻密なリアリズムを期待していたんだが

  • 14/5/21

    登山中、母と兄の口論に嫌気が差し、声もかけずに用を足しに遊歩道から外れた9歳のトリシア。

    遭難の日々。
    痛みや不快感の表現方法がとっても上手くて入り込んでしまう。
    ラジオ中継される野球の試合だけが自分の元気の源。

    登山行きたくないと思った 笑

  • Amazonのレビューも絶賛の嵐だけど、いまいち入り込めなかった。
    キングの本は初めてだったのだけど、あぁいうアメリカンな言い回しなどが頻繁に出てくるのは彼のスタイルなんだろうか?訳文で読むとやはり浮いた感じがしてしまって、原文で読んだほうが自然に受け入れられる本かも。
    どうやって終わるのかなーと言うことだけ気になって読んだ。

  • ホラーでないキングが読みたくて。女の子が森で道に迷って、帰ってくる話というのは、あとがきで知っていたから、まあこんなものかと。現実に想像が重なっていく場面、追っ手が少しずつ間隔を狭めていくところが見せ場なんだろうけれど、あまり強く訴えかけてはこなかった。つくづくホラーが楽しめない体質なのかも。でもそれなりには楽しめた。

  • 文庫が平積みになっていたとき、帯に「9歳の少女は・・・」とあった。当時、娘がちょうど9歳で、その娘が「この残酷な森に、あたしはひとりぼっち」というキャッチコピーにつられて買った。もちろん、スティーブンキングの名前は知っていたし。読んで、はまった。ひたすら、トリシア(主人公)に頑張れと言いながら、なきそうになりながら読んでいた気がする。娘に読ませたいと思ったが、読めるようになったら、9歳から遠くはなれて・・・。大人になってからかなあ。

  • 読読本リストの1冊。初スティーブン・キング。

    ヒーロー→希望→工夫・体力→save

    ママとお兄ちゃんの口げんかに嫌気がさして、遊歩道から少しだけはずれたことをきっかけに、森で迷ってしまった女の子が一人で1週間を生き抜くお話。

    森で一人で生きるのは、簡単ではない。「少しはずれただけだから、すぐに道に戻れるはず」と思って歩き始めたトリシアを、自然の過酷さが次々と襲う。ひっきりなしに血を吸いにくる蚊の大群、行き先をはばむ泥沼、下痢や嘔吐を引き起こす川の水。半日のハイキングのつもりで来たから、食べ物もすぐになくなってしまう。おまけに、どこからかじっと見つめ、トリシアの体力がなくなるのを待っているふたつの目。

    たった9歳のトリシアが最後まで自分で自分を守りぬくのを支えたのは、憧れの野球選手トム・ゴードン。ヒーローは希望と生きる力を与えてくれるんだなあ、と実感。

    森の怖さ、女の子の強さ、人間の本能の力を楽しみたい人にぜひ。

  • 「あれ」とは一体なんなのか?



    結局、「あれ」については、ちょっと拍子抜け。
    だけど、じんわり少しずつ、幻覚の世界へ足を踏み入れて行く感じは、
    まさに、自分もサバイバルで少しずつ疲労して衰退していくような感覚を覚えましたY(>_<、)Y




    自然にじんわり少しずつ・・・。
    これが、究極の恐怖なんかなぁ?と思いました。



    洋書が苦手。
    文章表現がいまいち。

  • ただ少女が遭難する話なのにここまで面白く書けるとはさすが!

    最後のシーンが良かった!

  • 1202 最後の最後までどっちに終わるか?祈る気持ちで読みました。遭難する話でここまで書けるのもキングならでは!!

  • 女の子が森で迷子になって、地獄のサバイバルをする話。
    ほぼ最初から最後まで女の子が彷徨い歩くだけなのに、飽きずに読めるのはさすがS・キングだよね。
    空想の中で自分の好きなものにすがり、だんだん現実と虚構の境目が曖昧になっていく。どんどん追いつめられてく女の子の心理描写がリアルで秀逸でした。

  • ☆3.8 2011年 秋
    9歳かと思いながら読みましたが、ストーリーは面白いです。ある意味ありえなさそうな現実話ですが(ファンタジーではないという意味で)、面白いです。9回裏で終わるのかなという章の区切り方も、ちょっとひねっていていい感じだと思いました。短めの作品で、また怖くもないので(ホラーホラーではないという意味で、でいいでしょうか?)、気軽に読みはじめてみるのには、いい本だと思いました。

  • 9歳の少女トリシアが家族で来たピクニック。
    しかしそれは迷い込んだ巨大な森でのサバイバルゲームと化し──。

    「世界には歯があって、油断していると噛みつかれる──」そんな一言から始まるこの作品。
    ちょっとした隙に家族とはぐれてしまったトリシア。巨大な森の奥深くへ迷い込んでしまった緊迫した状況の中、トリシアの行方が大変気になります。

    2011年10月23日読了

  • 女の子が森で迷うだけの話なのに、すごく面白い。

  • クージョに続く大傑作!

  • 一人の少女が森で迷い、再び森から出るまでを書いた話。
    それだけなのに、すごくよかった。

    「トリシア」をどこまでも追いつめる作者。
    読んでいるこっちが、もういいよ、もういいよ、と思ってしまうほどに追いつめる。
    自分のつくったキャラクター「子供」を
    ここまでいじめられるもんだろうか、と不思議に思ってしまうほどに、
    作者は「トリシア」をいじめぬく。
    でも、トリシアは「いじめられるたびに」着実に強くなる。

    素晴らしい文章ならば、ずっと少女が森でさまよっていようが
    とんでもないことが起こらなかろうが、
    ぐっと読んでいる方をひきつけるのだ、と
    当たり前のことを思い知った。

  • スティーブン・キングが楽しみながらサラサラと書いたであろうこの小説は、適度な緊張感が心地よく、ピンチに陥った主人公の少女に寄り添うように読んでいける、上質な娯楽小説でした。

    9歳の少女、トリシアの両親は離婚したばかり。彼女は母と兄と一緒に暮らしている。
    教育熱心で父親役も果たそうと頑張る母親は、毎週末、子供たちをいろいろな場所に連れて行く。
    思春期にさしかかった兄は、母親に反抗する毎日。
    その日も、森林公園の遊歩道を二人は口げんかをしながら歩いていた。
    後ろをついていくトリシア。
    トイレに行きたくなった彼女は、遊歩道からはずれ、そして迷子になってしまう。
    大好きなトム・ゴードンのサインがあるボストン・レッドソックスのキャップをかぶって。

    9年の人生を生きてきたそれなりのタフさを抱えて、それでももちろん非力で無力な子供に過ぎない少女と、広大で圧倒的な存在の森。
    家族や友人、そして何よりもトム・ゴードンを心の支えに、必死に前へ進み続けるトリシア。
    「動かないほうがいいのに~」とか思いながら、悲惨な状況になっていくばかりの、彼女のサバイバルをどきどきしながら見守る。
    果たして彼女は、クローザーのトム・ゴードンがチームをセーブ(save=救う)するように、自分自身をセーブすることができるのか。

    ストーリーテラーとしてのキングの素晴らしさを、手軽に味わえる作品。
    野球を知らなくてもたぶん大丈夫。

  • これといって大きなクライマックスがあるわけでもないが、道に迷ったり怪我をしたりする描写が痛々しいほどリアルで、そのリアルさがラストの感動を高めてくれた。

  • 最後は泣いてしまった。 自分に負けなければ大丈夫だと私も思った。 信じるものがあれば、大好きなものがあればがんばれるんだとも。 そういうものを見つけたい。

  •  家族でハイキングにきた9歳の少女が、道に迷う。
     そして彼女のサバイバルが始まる。

     結論からいいますと、ものすごーーーーーーーっくいいです。
     も、最後号泣だったもんね。それも、ネガティブじゃなくてポジティブに。いいもの読んだよ。
     キングって、最後が「ああああ」ってなるのが多いんだけど、これは大丈夫だからねっ<誰に言ってるww
     
     迷う前に彼女の家族のことが描かれるんだけど、も、彼女の健気さに胸が熱くなる。
     でもって、トム・ゴードン(アメリカの野球選手)に対する彼女の純粋な思い。読んでる時、とくに始めの頃は、このタイトルはちょっとねぇと思ってたんだけど、最後にきたら、このタイトルしかないなって思った。
     人を動かすのは、人だし、強い思いは、糧になり理由になり意味にもなる。
     
     キングらしい、ホラーチックなところもあるけど、かなりトーンは落ちてる。が、そのトーンの落ち方がリアルで、怖いんだけどね。(幻を見るにしても、オヤジが作家である「シャイニング」の主人公とは全然違う。9歳の子供の考えるものっていうのは、やっぱり限界があるわけで…。
     このペンの制御の仕方が、キングをキングたらしめてるんだろう。
     キングの根底に壮大に流れているリアリズム。
     うん、キングは、リアリズムの作家なのだ。

     にしても、私は常々、子供はボーイスカウト&ガールスカウトに1.2年は入るべきだと思っている。それは、礼儀作法もあるけど、アウトドアでのサバイバルや救急措置なんかを勉強できるからだ。
     実際、それを知っていてもそうやって動けるか、というのは別問題だ。けれど、何も知らないことはパニックをもたらす。知識があれば、少なくとも落ち着いて行動できる。
     同じように、子供だって護身術を知っておくべきだと思う。
     何かあった時、一番怖いのはパニックになって自分で自分を制御できなることなんだ。

     という気持ちをさらに強くした本書。
     ちなみに彼女は、キノコはよく知らない、けど、毒があると半端じゃない、ってことでキノコは食べませんでした。
     9歳なのに、エライ。

  • えり*夢中で読んだ、女の子の命がけの冒険譚。

  • トリシアのタフっぷりに脱帽です。
    自分がトリシアだったら、3回表ぐらいでドジって死んでます。。。

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