殺人者たちの午後 (新潮文庫)

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制作 : Tony Parker  沢木 耕太郎 
  • 新潮社 (2016年4月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102200315

殺人者たちの午後 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「俺には過去というものがない」という『過去のない男』他。殺人者たちへのインタビュー内容。

  • 死刑制度のないイギリスで、殺人の罪を犯し終身刑に処せられた人達へのインタビューを集めた本。
    その人達は人を殺したという事実以外には何も共通点がなく、年齢も性別もバラバラですが、その淡々と進められていくインタビューの中から何か浮かび上がってくるようなものを感じます。
    巻末の訳者あとがきと解説も読み応えがあります。
    考えても考えても分からない“人間”について考えさせられる不思議な本でした。

  • 自分の罪について話すとき、もし私だったら、どうしたって見栄や、よく思われたい気持ちから主観と異なることを言ってしまうんじゃないだろうか、と思う。10人の殺人者の告白を読みながら、この中にはどれだけの嘘が含まれるだろうか、と考えていた。嘘というか、彼らが、そうは思ってないけどそう言ったことというか。あるんじゃないかなと思う。
    死刑のないイギリスで、終身刑になった殺人犯が10年、20年経って仮釈放され、社会で生きている。仕事をしたり、お酒を飲んだり、勉強したり結婚したりしている。日本には死刑がある。この本に出てくる殺人者たちが、もし日本人で日本で殺人を犯していたら、死刑になっていたかもしれない。そうしたら、ここに書かれている人生はなかったはずだ。当たり前のことなんだけど、なんだか不思議な気がした。刑罰が国によって違うこと、殺人者がふつうに生きていること、それを不思議だと思っている自分。もっと言うと、なんで生きてるんだよ、と思うこと。反面、こうやって物語で読んでしまうと、人殺したんだから死刑でいいじゃん、と一言では済ませられなくなること。
    重たいのに、読んでいる間は、何度か現実の話じゃないような気持ちにもなった。面白い短編を読んでるみたいな。フィクションを読んでるときのテンションになった。それから、あ、これ、本当にあった話なんだった、と我にかえった。今もイギリスのどこかにいる、10人の殺人者が、たったいま、何してるんだろう、と彼らの生に思いを馳せた。

  • 沢木の訳がいい。
    加害者にしかインタビューしてないから鵜呑みにはできないが、、。

  • 死刑制度の無いイギリスで、仮釈放された殺人犯10人へのインタビュー記録。沢木耕太郎の訳というのが珍しい。

    あまりにも淡々と自分の過去と殺人の瞬間を語る殺人犯たちに恐怖を覚えた。また、読みながら、フェルディナント・フォン・シーラッハの『犯罪』『罪悪』を読んだ時の何とも言えない奇妙な感覚を思い出した。

    原書には全12話が収録されているようだが、沢木耕太郎の判断で2話をカットしたようだ。

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殺人者たちの午後 (新潮文庫)の作品紹介

「あなたはなぜ、人を殺したのですか?」死刑制度のないイギリスで、殺人を犯したのち、仮釈放され社会のなかで罪を償うことになった終身刑受刑者たちに取材した驚異の告白録。息子を殺し、自らの狂気におびえ続ける男。祖父をハサミで刺し殺し、刑務官になることを夢見る青年。人を殺めたのち、奇妙な自由のなかで生き続けることを命じられた10人の魂の独白を、沢木耕太郎が訳出。

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